SCP-844-JP
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アイテム番号: SCP-844-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-844-JPはサイト-8141の標準人型収容室に収容されています。SCP-844-JPは毎日五時間相当の初等科における義務教育の学習と、各検査及び実験への協力報酬として食物による臨時配給、及び娯楽として映画の観賞が許可されています。与えられる物品に関して当該オブジェクトの情操教育にふさわしくないと思われる物は除外してください。また、SCP-844-JPの収容室に入室する際は扉及びドアの鍵を持ちこまないでください。事件記録SCP-844-JP-Aを参考にし、針金等、「鍵」という言葉を連想できる物品の持ち込みを禁止します。それは前述した当該オブジェクトに与えられる物品であってもです。自身がオブジェクトである事を認識させる試みは、SCP-844-JPの精神発達に多大な影響を及ぼすと考えられるため、SCP-844-JPと会話、及び接触を行う際はアイテム番号での呼称ではなく、名前で呼びかける事が推奨されています。

またSCP-844-JP-1はサイト-8105の倉庫Kに、全ての種類が各一個ずつ保管されています。SCP-844-JP-1を用いた実験はレベル3以上の職員の承認、及び監督を受けた上で行ってください。

説明: SCP-844-JPは収容当時、█歳の戸籍上は東京都██区に在住していた█████と記録が存在する█歳のコーカソイドの少女です。当該オブジェクトの外見は、一般的な█歳の女性の発達と比べ、大きな違いは見られません。

SCP-844-JPは財団のフィールドエージェント、A.██の実の娘です。当該オブジェクトには記憶処理の痕跡が見られ、A.██に関する記憶は全て抹消されていました。A.██はSCP-███-JPの調査中に行方不明となり、次いで彼の妻が行方不明になった事から要注意団体による妨害工作の可能性を懸念し、財団はSCP-844-JPの一時的な保護を行っていました。しかし、保護されていた児童用施設において後述する異常性を発揮したため、収容される事が決定されました。

SCP-844-JPは鍵、及び鍵に関連する物品(現在までに確認されているのは針金のみ)に触れる事によってその異常性を発現します。当該オブジェクトが物品に触れた際、その物品には一般的な油性インクで書かれた1~10の数字が出現します(以下、数字が浮かび上がった鍵をSCP-844-JP-1と記載)。この異常性による鍵の形状の変化は見られません。

SCP-844-JP-1はその形状に関わらず、ドアに設置された鍵穴であればどのような形であれ、挿入及び解錠が可能となります。その際、解錠後のドアより先は、SCP-844-JP-1に記された数字によって変化します。この時、本来ドアより先に存在するはずであった空間には別の入り口から侵入する事が可能であり、また本来ドアより先に存在するはずの空間側からドアを開けた場合、通常の空間に到達したため、SCP-844-JP-1によって出現した空間は、少なくとも現存するどの場所にも当てはまらないと推測されています。SCP-844-JP-1によって出現した空間には五つの共通事項が存在しています。

  • 窓が存在しない。
  • ドアは入口の一か所のみ。
  • 空間内部からの破壊は不可能。
  • 空間内部に存在する物品の外部への持ち出しは不可能。
  • 空間内に人の姿は見られず、また空間内に生命が存在しない状態においてドアを閉める事により、空間は消失する。

以下はSCP-844-JP-1によって出現した空間の一覧です。

1と書かれたSCP-844-JP-1 公園。滑り台、ブランコ等が見られる。しかし、滑り台には梯子がない、ブランコの足場が異様に小さい等の欠陥が見られる。
2と書かれたSCP-844-JP-1 遊園地。観覧車、ジェットコースター、コーヒーカップ、メリーゴーランド、お化け屋敷などの施設が見られる。しかしどれも有人事故など、何らかの理由で内部に侵入する事はできない。
3と書かれたSCP-844-JP-1 ショッピングモール。ただし販売している商品の値段は一般的なショッピングモールで販売されているものと比べ、100~10000倍の値段に設定されている。
5と書かれたSCP-844-JP-1 大量の洋服が掛けられたクローゼットによって敷き詰められた部屋。製造元不明のドレス等も確認できる。全て大人向けのサイズである。
6と書かれたSCP-844-JP-1 調理器具と生クリーム、チョコレート等が散乱している部屋。レシピのような紙が存在していたが、材料を入れるタイミング、使用する材料の分量は不正確である。
7と書かれたSCP-844-JP-1 様々な玩具が床に散らばっている部屋。ブロックの種類がバラバラであったり、パズルのピースが一つ足りない等の様子が見られる。
8と書かれたSCP-844-JP-1 大量の菓子によって床が埋め尽くされている部屋。19██年に製造が停止されているチョコレートの空箱が確認できる。内部実験において、中身が一粒しか入っていない物や、粉状になったポテトチップスが現在確認されている。
9と書かれたSCP-844-JP-1 音楽室。ピアノやバイオリンを始めとした楽器が置かれているが、どれも弦が切断されている等の欠陥が見られる。

 
補遺1: 201█/██/█、実験により4と書かれたSCP-844-JP-1が出現。当該オブジェクトはそのSCP-844-JP-1を使用した空間への侵入を、SCP-844-JP-1を物理的に飲み込む事により拒否しましたが、対象への嘔吐剤の投与の後にAクラス記憶処理を施して回収しました。その後、機動部隊のみで空間への侵入を行った結果、以下のような内部空間を発見しました。

4と書かれたSCP-844-JP-1 Cクラス記憶処理機材を手にした白骨の男性死体だけが存在する廃墟。内部調査の結果、歯型などの情報により男性死体はA.██である事が判明した。また、廃墟内には銃痕が散見され、「You are not cool.You are hot.」と血液で床に記されていた。

 
補遺2: 事件記録SCP-844-JP-A 201█/██/█、SCP-844-JPに対して与えられたボールペンのバネの箇所の針金をSCP-844-JP-1に変化させる事による当該オブジェクトの収容違反未遂が発生しました。SCP-844-JPは針金を使い空間を発生させましたが、中に入ろうとはせず、ドアの前に座り込んでいる所を財団職員により確保されました。当該物品の表面には10と数字が書かれており、後日、それを使用する事によって発生した空間の調査が行われました。

10と書かれたSCP-844-JP-1 内部の詳細が不明な部屋。四方に壁が存在しておらず、周囲は暗闇である。これまでに3名のDクラスが調査を行ったが、いずれも調査員が内部で白い鳥類の羽を発見した時点で、GPSが観測可能域の上方限界を示し故障、その他の機材も電源機器に原因不明の故障が発生し、Dクラス職員の帰還が確認されなかったため、それ以上の調査は断念された。
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