SCP-853-JP
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サイト-81██への移送前のSCP-853-JP(横断歩道)。対象の活性時間外での簡易実験を写したもの。靴は通常の物体である。

アイテム番号: SCP-853-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-853-JPが存在する区域に、午前1時から午前6時にかけて一般人の進入を禁止してください。現在、対象の描かれたアスファルトの切り出し作業が行われています。SCP-853-JPはサイト-81██の大型物体収容区域に収容されています。区域に入る場合、レベル3以上の職員の許可を得た後、財団指定の靴を着用してください。それ以外の靴を履いたまま区域内へ侵入してしまった場合、20秒以内に退避します。退避が遅れ、対象者の靴がSCP-853-JP-1となった場合、対象者は座り、SCP-853-JP-1が自発的に離れるのを待ってください。

説明: SCP-853-JPは岐阜県██市内の住宅地に存在していた異常性を持った横断歩道です。対象を構成している路面用塗料は████株式会社が販売しているものであり、成分上の異常は見られず、対象の塗装を行った作業員や作業会社にも特筆すべき点はありませんでした。

SCP-853-JPはJST午前2時から午前5時にかけて活性化し、異常性を発露します。活性時間中、人間1が同型の靴2を両足に着用し、対象から5m以内に30秒前後とどまり続けた場合3、対象者の靴はSCP-853-JP-1に変化します。

SCP-853-JP-1は自発的に行動する靴です。対象は常に二足一対で行動し、動作は「透明な人間が着用しているような」と報告されます。対象は人間に着用されている場合、すばやく着用者から離れようとします。この際、着用者が直立状態である場合、対象は自発行動によって着用者を転倒させ、離脱を図ります。転倒させようとする行動は、着用者が座り込むなどの行動をとることで停止させることが可能です。JP-1が着用者から離脱する際の力は強く、鎖による固定を引きちぎることが確認されました。また、JP-1の離脱行動は離脱が完了するまで停止せず、停止した事例は未確認です。

SCP-853-JP-1は着用者から離れると、すぐさま走り去るように消失します。消失の速度は速く、それゆえ、SCP-853-JP-1の完全な収容は20██年現在成されていません。発信機などは消失の瞬間に故障するため、SCP-853-JP-1がどこへ消失しているのかは不明です。

実験記録1 - 日付20██/03/18

対象: SCP-853-JP,D-13453,D-21944,D-30032
実施方法: D-13453はシューズ(型番A)を着用。D-21944はシューズAを右足に、シューズ(型番B)を左足に着用。D-30032はシューズBを着用し、両手にはシューズAを持たせる。以上の状態で彼らをSCP-853-JPの範囲内に立ち入らせ、経過を観察する。
目的: SCP-853-JPの異常性の確認。
結果: D-13453のシューズAはSCP-853-JP-1に変化した。D-21944のシューズA(右)とシューズB(左)は変化しなかった。D-30032のシューズBはJP-1に変化し、持たせたシューズAは変化しなかった。
考察: どうやら同型の靴を履いている場合、異常性が発揮されるようだ。――██博士

SCP-853-JPは20██年3月9日、対象の区域で夜間の事故が多発していたことと、当事者や対応した警察官の奇妙な証言が財団の目に止まり、調査の結果発見されました。対象が作成された時期は19██年とズレがあるため、異常性が発露したのは最近(発見日から数日以前)の出来事ではないかと推測されています。

補遺1: 同年5月1日、アスファルトの切り出し作業が完了し、SCP-853-JPはサイト-81██に移送されました。これに伴い、収容プロトコルの書き変えが行われました。

補遺2: 20██年8月8日、活性時間外のSCP-853-JP上に靴が突如出現しました。靴は回収され、調査を行ったところ、実験記録1でD-13453が使用したシューズAと同一のものと確認されました。SCP-853-JP-1としての性質は失われており、現在、サイト-81██に保管されています。また、右足用の靴の内部には以下の文章が記されていました。

楽園なんかじゃない。

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