SCP-863-JP
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ドンキー2.jpg

SCP-863-JP。確保直前に撮られた写真。

アイテム番号: SCP-863-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-863-JPはサイト-81██の防音コンテナに収容されています。コンテナ内には監視カメラと録音装置を取り付けてください。コンテナ内に入室する時と、オブジェクトを取り扱う際には、財団指定の遮音装置を着用してください。録音の聞き取りとオブジェクトとの対話には基本的にDクラス職員を使用し、Dクラス職員を10分ごとに交代させつつオブジェクトの発言を書きとらせる形で行ないます。オブジェクトの対話にDクラス職員を10分以上露出させることは露出を目的とした実験を除き禁止されてます。一度オブジェクトに露出させたDクラスは、最低60分、オブジェクトとの対話から引き離してください。オブジェクトと直接の対話をDクラス職員以外が行う場合、必ず5分以内に済ませることと、レベル4以上の職員の許可を必要とします。

説明: SCP-863-JPは異常な特性を持ったぬいぐるみです。驢馬を模した形状であり、体色は桃色をしています。内部構造は通常の綿であることが判明しており、対象がなぜ異常性を有しているのかは不明です。

SCP-863-JPの主たる異常性は、自律して行動し、人語(日本語と簡単な英語)を解するという点です。どのような方法で発声を行っているのかは分かっていません。対象の性質は温厚であり、収容やインタビューにも協力的です。対象は自身を「語り部」と主張し、人間を「お客」と呼びます。SCP-863-JPは人間を発見すると、積極的に対話を行おうとします。

SCP-863-JPは人間と1対少数の対話を好み、45分間の対話を1単位として、それを継続します。オブジェクトはこの対話を「語り」と呼称します。(以下、対話を聞く側の人間を被験者と記述)。「語り」の内容は主に寓話であり、中世ヨーロッパを舞台にしたものや古代日本を舞台にした物です。また、種類は少ないものの、現代日本を舞台にしたものを語ることもあります。また、ごく日常的な会話であっても、「語り」と同様の性質が見られます。

被験者はオブジェクトとの対話を聞き続けるうちに、以下の変化を起こします。

段階 合計対話時間 変化
1 20分~45分 対話時間が20分を越えた付近から被験者に変化が始まります。(全く話を聞く気がない様子であった被験者も)オブジェクトとの対話に積極的に参加し、被験者自身も質問を行うようになります。最終的に被験者は非常に楽天的な性格に変化し、 「オブジェクトとまた会話したい」と欲求を持つようになります。
2 50分~90分 50分前後から被験者の肉体に変化が始まります。被験者の体躯がやせ衰え始めます。被験者の食欲や睡眠欲の減衰が観察されますが、被験者本人は苦痛を感じていないようです。この変化について、オブジェクトは「代金を頂いている」と述べています。
3 90分~ 被験者は[データ削除]となり死亡します。

SCP-863-JPの行う「語り」は、「オブジェクトの発声を被験者が十分認識している」ことで成立し、被験者が離席する、眠る、遮音装置を取り付けているなどの状態では成立しません。なお、「語り中」にそれらの行動を行った場合は、聞いていた時間に応じて、変化は弱まった状態で残ります。「語り」を聞いていた時間が15分以内であれば時間の経過(40分程度)で自然にその変化は消失します。また、対話時間が30分程度までであれば、記憶処理によって治療が可能であることが判明しています。しかし、それ以上の時間の対話を継続した場合、被験者の状態の変化を停止させることはできません。

SCP-863-JPの発見場所は和歌山県██市です。2001年11月29日、同市内で「民家から死体が見つかった」という通報が警察に入り、対処に当たった警察が、3名の一般人(40代男性、30代女性、10代男性)の遺体を発見しました。遺体の[データ削除]の状態から、なんらかの異常物体が関与した事件であると財団は推測し、財団が捜査を引き継ぎました。その後、民家の屋根裏部屋からSCP-863-JPが発見されました。なお、民家に住んでいたのは4人家族であり、8歳の女児が行方不明になっています。

補遺:

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