SCP-870-JP
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アイテム番号: SCP-870-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-870-JPは、現在サイト-8186内の対核防御壁を用いた10m×10m×180mの四角柱型の特別収容施設内1に真空状態を保ち、光を遮断した状態で収容されています。これは、一時的な収容措置に過ぎず、可及的速やかにSCP-870-JPの進行を止めなければいけません。SCP-870-JPは、性質上移動させることは非常に困難であり、この特別収容施設はいかなる場合でも破壊されることを阻止してください。SCP-870-JPは2ヶ月に一度、可視光線を用い進行状況を確認する必要があります。特別な場合を除き、この作業を必要以上に行うことは禁止されています。もし2ヶ月に50cm以上の降下が確認された場合は速やかにレベル3クリアランス以上の職員に報告してください。

現在SCP-870-JPの実験は具体的な解決策が提案されるまで凍結されています。

説明: SCP-870-JPは黒色で、直径約3cmの球体であると推測されます。SCP-870-JPはその特異性のため、正確な大きさは分かっていません。質量、体積を調べるための実験は失敗に終わりました。

SCP-870-JPは一般的に言われる『ブラックホール』に類似した性質を持っています。SCP-870-JPは周囲3m以内のあらゆるもの2を吸収し、吸収したものの量に比例し地球中心部に向けて降下しているものと推測されます。重力や遠心力も吸収されていると思われ、地球の自転に合わせ公転しているのではないかと推測されます。SCP-870-JPはその性質上地面に接した場合地球内部まで降下、地殻変動やマントルの破壊によるK-クラス世界崩壊シナリオが起こることが推測されます。

SCP-870-JPは、2010/01/01に、サイト-8186上空████mに確認されました。確認された時点で50m/hで降下しており、即座にSCP-870-JPの特異性が調べられ、特別収容施設が作られた後、地上から██m時点で収容されました。

現在、SCP-870-JPは地上█mに存在しており、その降下速度は2ヶ月に30cmまで抑えられています。

補遺イ: 記録870-JP - 日付2010/02/25

内容: SCP-870-JPの収容後、新たな実験のためにSCP-870-JPの位置を確認したところ、収容した位置より僅かに降下していることが確認されました。

補遺ロ: SCP-870-JPが何を吸収しているかは予想がつきます。SCP-870-JPは重力自体を吸収しているのでしょう。さらに重力を吸収しているとなると同じ力である地球の自転による遠心力をも吸収していると推測できます。しかしそれが事実となると現在の手段ではSCP-870-JPの降下を完全に防ぐことは不可能ということになります。今すぐこのオブジェクトをKeterクラスに引き上げ、実験を凍結すべきです。 -██博士
承認。SCP-870-JPの解決案が提出されるまで実験を凍結します。 -O5-█

補遺ハ:

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