SCP-884
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アイテム番号: SCP-884

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-884-4は実験サイト-██のロッカー147に保管されています。SCP-884-4の研究にはチョウ博士かイグニット博士の承認を得てください。20██年1月11日の事件により、SCP-884-4へのすべてのアクセスは現在禁止されており、SCP-884-4の調査、実験の申請書はすべて直接O5-█に提出してください。SCP-884-4はサイト-██の厳重保管庫に保管されています。

説明: SCP-884-4はおそらく1914年頃に製造された象牙とガラスの男性用手鏡です。男性用身だしなみセットの現存する最後の1つで、その他の道具は今世紀初めに実験による紛失または盗難されました。(例としてSCP-884-2"カミソリ"はカオス・インサージェンシーが財団から袂を分かつ時に盗まれ、SCP-884-6"櫛"は事案SCP-884-6-4172の際に無力化されました。その他のSCP-884に関する情報は資料SCP-884: オリジナルコレクションを参照してください。)

SCP-884-4は軽い幻覚を起こす性質を持っています。被験者は使用すると髭が剃れないと報告し、実際には剃れているにもかかわらず、何度も剃り直そうとします。通常は苛立つだけですが、ある実験では偶然に頸動脈を切断するにまで至った事があります。これ以外に目立った特徴は確認されていません。19██年12月12日、SCP-884-4は再びサイト-██のロッカー147に保管されました。付録884-4-9付録884-4-10参照。


補遺1: SCP-884-4
財団に公然と接触しカオス・インサージェンシーの情報の提供と財団への再加入を求めた3人のスパイの1人でインサージェンシー離反者のA████は、財団役員はSCP-884-4の収容スタッフにより安全なサイト-██に移動するよう命じるべきだと主張しました。

補遺2: SCP-884-4
195█年2月19日、事案報告SCP-884-4: 19██年10月14日、カオス・インサージェンシーにより、エージェント・ノリスとイグニット博士が殺害、インサージェンシー離反者A████を処分。SCP-884-4を紛失と指定。

補遺3: SCP-884-4
195█年4月11日、回収報告SCP-884-4: インサージェンシー保管庫と思われる場所へ襲撃しSCP-███、SCP-884-4、SCP-███、と█のアノマラスアイテムを回収に成功した。SCP-884-4はインサージェンシー研究室で発見され、[データ削除済]、[データ削除済]を含むいくつかの大規模な研究が始められていた。エージェント・ジョーンズとブレイク伍長は身を危険に晒しながらもSCP-884-4を回収したと思われる。彼らの行動に対し1週間の休暇と[編集済]が授与された。チョウ博士はインサージェンシーの研究を再現するために研究所と職員を準備した。

補遺4: SCP-884-4
大規模実験は目的なしのインサージェンシーの実験だと結論付けました。SCP-884-4は再びサイト-██の保管室に保管されました。実験、試験の完全な報告は添付文書SCP-884-4-███████を参照してください。

補遺5: SCP-884-4
19██年10月2日、インサージェンシー行動327に関して: カオス・インサージェンシーはサイト-██へ攻撃を実行、約████ (█)人が死亡。情況証拠により目標はSCP-884-4の収容ロッカーのみだと公式に結論付けられた。O5-██の命令によりSCP-884-4の実験の再開が予定される。

補遺6: SCP-884-4
19██年、チョウ博士が溺死したのでラスムッセン博士がSCP-884-4の研究主任になるよう依頼されました。

補遺7: SCP-884-4
19██年1月、ラスムッセン博士の報告: 2年経ったがSCP-884-4で継続的に実験を繰り返したがさらなる特性は示されなかった。インサージェンシーからの脅威は続いているため、SCP-884-4へ厳重保護とインサージェンシーのSCP-884-4に関する情報の収集をエージェントに命じることを推奨する。

補遺8: SCP-884-4
20██年、エージェント・L█████とエージェント・P█████の最後の通信: エージェント・P█████の隠蔽工作と通信傍受によりSCP-884-4に関する重要情報が判明し、そのほとんどがインサージェンシー派、特にG████研究主任が分裂前に財団資料から盗んだものだった。SCP-884-4は独房に厳重に保管され、すべての財団職員は直接実験する際にはS████博士に報告しなければならない。最終報告書は24時間以内に個人用メッセンジャーを通じてO5に提出される。

補遺9: SCP-884-4
SCP-884-4はサイト-██の厳重保管庫に保管される予定です。今後SCP-884-4への接触は許可されません。エージェント・L█████とS████博士の最終予後が判明するまでEuclidと指定します。-O5-2

補遺10:SCP-884-4

エージェント・L█████最終報告: 約8年この事件を調査し、それが今終えることに若干の喜びを感じている。SCP-884-4の収容とインサージェンシー(20人もの犠牲者を含む)には長年の謎があり、身に付けることで多くの事件が起きていた。財団職員がインサージェンシーの動機を探ることに成功したことによって真実が判明。それでも、完全に理解はできていないかもしれない。

わずかに動揺させる効果の他にもSCP-884-4には定期にDクラスを解任させていては分からない長期的な効果がある。晒されて4から7年後にSCP-884-4の犠牲者は、S████博士が言うには"疑惑"を経験する。症状はかすかに現れ始め、通常はドアの施錠の複数回にわたる再確認等。初期症状は軽い強迫性障害とほとんど見分けがつかない。

更に2から6年後に症状が深刻化し"最終"報告を作るのが困難になってくると単純な選択にも時間が必要になり、ついには完全に意思決定ができなくなる。まだS████博士は治療法を発見できておらず、影響を受けた職員は低リスクの職場に配置される予定になっている。症状が深刻化するまで犠牲者の潔癖症は重要資源の保存に役立てられることが分かった。

エージェントの意見だがインサージェンシーの介入の動機は単純だ。彼らは財団にSCP-884-4の実験をして欲しかったのだ、多くの職員が感染するように。ありふれた性質で低級研究員が長時間接触したことにより、████ ████████ (████)で感染者が発見され、███回以上接触した職員は自殺した。SCP-884-4の研究に関わったすべての職員の死因を調査したところ、重要な場面に重要な決断をできなくなっていたことが分かった。例を挙げると、エージェント・ジョーンズは195█年にSCP-███と接触した時に武器を取り出すか走りだすかで決心が付かなくなっていた。19██年に溺死したチョウ博士の場合は、いつ浴室から出ればよいのかわからなくなったのだと推測される。

これはインサージェンシーの中で最も効果的で最も長期的な計画であり、その有効性は明らかである。インサージェンシーのSCPに関する資料の即時調査と現在進行中の研究の一時的凍結を推奨する。

エージェント・L█████、2級収容特務員

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