SCP-884-JP
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アイテム番号: SCP-884-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル:SCP-884-JPは、サイト-8102内の陰圧区画にて収容されています。研究、実験を含めて、SCP-884-JPを陰圧エリアから持ち出すことは禁止されています。SCP-884-JPのサンプルは全てガラス製アンプルに封入の上、最低6本を高危険微生物保管庫に保管してください。実験や研究などでサンプルを持ち出した場合は、標準培地にて繁殖させたSCP-884-JPをアンプルに封入の上、新たに保管してください。SCP-884-JPのサンプル及びSCP-884-JP-1を扱う場合は、レベル4対生物スーツを着用の上、実験チャンバー内にて行ってください。SCP-884-JPの研究に携わった職員は、週に一度血液検査を受診してください。陽性反応が出た場合は、該当職員をSCP-884-JP-1に分類の上、収容されます。SCP-884-JP-1が希望した場合は、各種薬物投与や労務による治療実験が許可されます。

SCP-884-JP-1の疑いのある生物は、陰圧環境にて収容されます。飼育環境及び飼料は各SCP-884-JP-1に応じた手法を選定してください。前歴に関わらず、SCP-884-JP-1が人間である場合は、他のSCP-884-JP-1と接触することのないよう、自動消毒機能を備えた個室に隔離してください。SCP-884-JP-1と接触する場合は、レベル4耐生物スーツの着用が義務付けられています。SCP-884-JP-1の体温上昇などテングイベントの発生が予測される場合は、SCP-884-JP-1を即時終了させるか、対象を防爆コンテナに封入しテングイベントを完遂させてください。テングイベントの終了後、コンテナ内は加熱消毒されます。

SCP-884-JPのサンプルとSCP-884-JP-1確保のため、日本全国の無線通信及び電話などの通信内容を傍受してください。SCP-884-JPに関連する疑いのある通信を傍受した場合は、発信元を特定し、目撃者に必要に応じて拘束、連行、インタビューの上、適切なクラスの記憶処置でもって該当する記憶を消去してください。テングイベントなど、目撃者が広範に存在する場合は、カバーストーリー「流れ星」もしくは「集団催眠」を適用してください。

説明:SCP-884-JPは、現在日本国内でのみ感染が確認されている細菌による感染症です。SCP-884-JPはカラスといった野鳥や人間をおもな感染対象(以下SCP-884-JP-1と指定)としています。SCP-884-JPへの感染により、鳥類は知能の向上などの恩恵を得られますが、人間がSCP-884-JP-1となった場合は、皮膚の紅潮や顔面中心に軟骨組織が形成されることによる突起の出現、体格の変化といった補遺に示すような肉体の変化が生じます。

SCP-884-JPは日本国内で数多くの感染、発症が記録されていますが、未だに野鳥から人への感染プロセスが判明していません。そのため財団はSCP-884-JPを空気感染する病原体として取扱い、感染の疑いのあるSCP-884-JP-1を隔離、駆除することでSCP-884-JPの収容を行ってきました。しかし、これまでに目撃されたSCP-884-JP-1は各地の民話などに多く影響を及ぼしており、SCP-884-JPの感染が古くから広い範囲で確認されていたことが判明しています。現在、財団ではSCP-884-JPの収容と共に、SCP-884-JP-1の登場する民話を一部改編して再流布することで、現実のSCP-884-JP-1からの乖離を行っています。また、各種民話からSCP-884-JP-1は過剰な運動と、他者からの感謝に起因する脳内物質の分泌によって治癒する可能性が示唆されています。これまで財団では、SCP-884-JP-1に対する各種投薬治療を試みてきましたが、現在までに治癒に成功したのは二例のみです。

また、SCP-884-JP-1は感染の最終段階において、体内で発生させたガスを噴出させながら飛行し、空中にて爆発することでSCP-884-JPを広範囲に散布するテングイベントによって終了します。なお、テングイベント中の様子からSCP-884-JP-1が天狗と称される場合もありますが、これは中国において天狗が流星を意味していたことに由来していると考えられています。

補遺:
感染からの経過時間 症状
感染から2~3日 SCP-884-JP-1は熱やだるさなど、風邪に似た症状を訴えます。この時点では人から人への感染は確認されていません
感染から1週間 風邪に似た症状は治まりますが、食欲の増大を訴えます。
感染から2~3週間 皮下の毛細血管が拡張、延長することでSCP-884-JP-1の血色がよくなります。食欲の増大に対して、これまでと変わらない食生活を継続していた場合は、この時点までに貧血や栄養失調などの症状が現れます
感染から1ヶ月 全身の筋繊維間に脂肪が蓄積され、体格が変化します。また、額近辺を中心に皮膚下に軟骨組織が生じ、突起が形成されます。突起の数は一つ、あるいは二つが多く、場所も頭頂から側頭部、額までの範囲に分散しています1
感染から2~3ヶ月 SCP-884-JP-1の肉体の変化が顕著に表れます。この時点で多くのSCP-884-JP-1は自ら、あるいは近隣の住民から強要される形で人里を離れます。
感染から半年 多くの場合山中で動植物を手当たり次第に接食し、SCP-884-JP-1の体格は2mから3mほどになります。この時点より体内にガスの蓄積が開始されます
感染から1年 体温の上昇や興奮状態の持続と言った予兆が連続し、腹部の肥大化などの体型の変化が現れます。また、呼気中に炭化した体組織の粉末が混入するなどの予兆が現れたのちに、テングイベントに突入します
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