SCP-888-EX
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アイテム番号: SCP-888-EX

オブジェクトクラス: Explained

特別収容プロトコル: N/A

説明: SCP-888-EXはアメリカ合衆国フロリダ州█████████にある建造物です。SCP-888-EXは既知の要注意人物である超常薬理学者“dado”1の所有下にあり、洗濯屋と日焼けサロンを兼ねたサービス提供施設として運営されています。SCP-888-EXは現在“せんたく と ひやけ by dado”の店名を掲げています。

断定できる範囲において、SCP-888-EXは異常な特徴・現象・資質を有しません。カント計数機によるSCP-888-EXの読み取り数値は周辺領域と完全に一致するヒューム値を示し、現地調査でも異常存在は発見されていません。加えて、超常医薬品の製造や頒布に用いられる機器はSCP-888-EX内のどこにも存在せず、dadoがどちらの目的にもSCP-888-EXを利用していないことを示唆しています。

SCP-888-EXは全くの非異常であると思われ、dadoの捕縛に利用する試みも成功しなかったため、SCP財団憲章の範疇にあるとは見做されません。SCP-888-EXの収容は、SUSEOCT(米国南部超常組織協力条約)で財団と異常事件課の間に交わされている複数の条項への違反に該当します。このため、SCP-888-EXは以前の事業運営を再開することが認められています。

補遺-A: SCP-888-EXは、フロリダ州南部領域にある複数の広告看板が異常な改変を受け、SCP-888-EXの宣伝を表示した超常現象-82901において発見されました。以下のテキストが、既存の広告に上書きされた状態で各看板から見つかりました。

はろ (これは dado です)

あなた きれいな ふく ひつよう です?

それとも きたない はだ?

おそれる なかれ
だって せんたく ひやけ by dado
2 ぜんぶ りょうほう できる

つごうよく █████████に ある3

dado しんじる

留意すべき点として、異常な改変を受けた看板は、最も近い物でもフロリダ州█████████から約50km離れていました。

dadoによる過去の声明でSCP-888-EXの存在は仄めかされていたものの、その所在地が示されたのはこれが初めてでした。以前のdadoとの接触を鑑み、SCP-888-EXにはSCP指定名称が割り当てられ、適切な調査が始まりました。しかしながら、宣伝方法が異常であったにも拘らず、SCP-888-EX自体はごく平凡な施設であることが明らかになりました。

補遺-B: 以下は、SCP-888-EXを調査していた財団エージェントのボディカメラ映像の転写です。この調査はSCP-888-EXがExplainedに再分類される以前に実施されました。

[記録開始]

エージェント ミンが隠しボディカメラを起動させ、調節してから車両を降りてSCP-888-EXに入る。彼はフロントデスクで10代男性の受付係に出迎えられる。

受付: こんにちはー、洗濯&日焼け by dadoにようこそ。ご注文は洗濯っスか、日焼けの方っスか。

エージェント ミン: いえ、私は市役所から参りました。オーナーの方とお話しさせていただきたい。

受付: 俺、誰がオーナーか分かんないんで。

エージェント ミン: 私たちの記録には、オーナーはdadoという名前で活動しているとありますが? 施設名からして“洗濯&日焼け by dado”じゃないですか。

受付: あぁ。確かにそうっスね。

短い沈黙。

エージェント ミン: あの、それでもやはり彼と話す必要があるのです。

受付: お役に立てないっス。

エージェント ミン: では店長とお話させていただけますか?

受付: 多分。

受付係は振り返り、SCP-888-EXの奥の間に向かって叫ぶ。

受付: おーい、エリック!

呼びかけに応じて、SCP-888-EXの店長が奥の間から現れる。

店長: どうしたんだ?

受付: こいつ。

エージェント ミン: こんにちは、市役所の者です。この施設のオーナーであるdadoさんに連絡を取りたいのですが?

店長: ああいいですよ、力になります。僕のオフィスで話しましょうか?

エージェント ミン: それで結構です。

SCP-888-EXの店長は、エージェント ミンをSCP-888-EXの奥にあるオフィスに案内し、椅子を勧める。

店長: 実を言うとですね、その、僕は実際にdadoと会ってはいないんですよ。

エージェント ミン: 一度も?

店長: ええ、一度も。電話番号は知ってますけど、顔を見たことは今までありません。

エージェント ミン: どういう経緯で雇われたのですか?

店長: 1年前、新聞に出ていた店長募集の広告を見たんです。指示通りに履歴書を送りました。数日後に、採用したからここまで来てくれという電話があって、来てみたらあれこれの仕事リストと札束が置いてありました。

エージェント ミン: それであなたは… 一度も会わないままdadoのために働き始めた?

店長: はい… 彼は書類を全部提出済みで、何も問題ありませんでした。ただ会ったことが無いだけです。結構お給料の良い仕事ですし、全然違法な事もやってないので…

エージェント ミン: では、ここの経営責任者はあなたであると考えて問題無いでしょうか?

店長: そうでしょうね。雇用と書類仕事は全て僕がやっているので。dadoは専ら任せきりです。

エージェント ミン: 成程。dadoとの連絡手段はあるのですね?

店長: ええ、電話番号を知ってます。お見せしますよ。

SCP-888-EXの店長は電話番号を紙に書き付け、エージェント ミンに渡す。

エージェント ミン: ありがとうございます。ついでながら、この施設が関わっていた例の広告事件についてお聞かせ願えますか?

店長: 広告なんか出してません。

エージェント ミンは、超常現象-82901で改変された看板の写真を出し、自身とSCP-888-EXの店長の間にあるテーブルに置く。

店長: これはいつの出来事ですか?

エージェント ミン: 先週です。

店長: その、何週間か前、売上が少し低迷してるってdadoに話したんです。彼はすごく心配して、自分も助けになる、僕らのために広告を出すと言いました。だから多分、そのせいだと思います。

エージェント ミン: 以前にこれらを見たことは無いのですか?

店長: 一度も… ああ、酷すぎる。電話番号も住所も載ってない! こんなので場所が分かるはずないじゃないか。それに… えっ、“きたない はだ”? 汚い肌だって?

エージェント ミン: では、恐らく、あれから収益が増えるといった事は無かったのでしょうね?

店長: いや、それがですね… 1週間前から、FBIに監視されてる気がするんです。駐車場にはマークの無いバンがいっぱい停まってますし、いつだったか自分にガイガーカウンターが向けられてたのは間違いありません。そういう連中はいつも同時に姿を見せて、一緒に並んで歩くくせに、ここにいる間は仲間と一言も口を利かずに、歩き回りながらずっとあちこち見回してます4

エージェント ミン: ええ、その、dadoは数件の… 違法な活動への関与で指名手配されてます。

店長: ああ、そう言えば一度、そんな感じの事を言ってました。この世の何処でも手に入らないような“魔法の”薬を作ってるって。

エージェント ミン: 本当ですか?

店長: ええ、僕はこの店にも魔法っぽい事をやってくれないかと頼みました。

エージェント ミン: 彼はどう答えましたか?

店長: 「dado神様違う。dado全部はできない。dadoは異常洗濯屋アノマランドリーの分野にいないです」。どういう意味か分からないですけども。

エージェント ミン: 面白い話です。

店長: ええ、確かに面白いですね。

エージェント ミン: 敢えて言わせてもらいますが、あなたの雇い主はかなり妙ですよ。彼はそもそもこの事業を運営する理由を説明しましたか? 一度も接触を持たずに? 彼は何故ここを経営するのですか?

店長: 僕も実際、なんでこの場所に興味を持ったのか訊ねたことがあります。彼は、自分は“本物の資本家”で、これは“ビジネスの機会を広げる方法”なんだと言いました。

エージェント ミン: では、あなたは? 何故ここで働くのですか?

店長: お給料が良いし、こう景気が悪いと選り好みなんかしてられないので。

エージェント ミン: そうですか、ありがとうございます。大変助かりました。

エージェント ミンはSCP-888-EXを退出し、ボディカメラのスイッチを切る。

[記録終了]

提供された電話番号は正確であり、SCP-888-EXの店長がdadoに連絡する手段であると確認されました。しかしながら、意思疎通や電話番号追跡の試みはいずれも成功していません。

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