SCP-890
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手術の準備をしているSCP-890

アイテム番号: SCP-890

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-890は現在サイト17で、5×6メートルの個室に収容されています。個室には備え付けの家具として、ベッドやスタンドライト、医学書の揃った2つの本棚、書き物机があり、これらはすべてSCP-890の手によって作られたものです。このSCPはいかなる場合においても、機械的・人工的・非生物的な他のSCP、財団の所有する各種機器と接触させる事を禁じられています。このSCPに対するすべての観察は人間の手によって行われ、ノートの類はすべて紙を用いなくてはなりません。

SCP-890は、レベル4職員の承認の元で先もって計画された手術のために医療室を使用することが許可されています(緊急に医療室が必要となる場合を除く)。SCP-890に引き合わせたい物がある職員は、先にレベル4職員の許可を得なくてはなりません。許可無くSCP-890との接触を試みたものは、規則に従い別のサイトへ転属処分となります。

SCP-890が収容に対して協力的になるようにするため、ときどき故意に破損させた機器を提供して修理させることが容認されています。

説明: SCP-890は白人男性、約35~45歳の年齢、身長約175cm、年齢相応の老化という、ありふれた外見的特徴を持っています。唯一特異な点は染色性の見られない灰色の瞳です。SCP-890が嫌悪感を示すため、職員はこの特徴について触れてはいけません。服装は基本的に緑色の手術衣で、手術帽とマスクも一緒に身に着けています。

一般的な手術道具一式が与えられると、SCP-890は機械に対してあたかも生体のごとく手術を行うことができます。実験により、どんな手術道具を与えても同様の効果が発生することが明らかになっています。SCP-890はどのような種類のエネルギー(ゼンマイ、蒸気、電気あるいは[編集済])を必要とする機械に対しても手術を行うことが出来ます。

手術の最中、患者となった機械の部品は生体組織(皮膚、骨、筋肉、血液、神経細胞など)に変化しているように見られます。逆に、切除されるなどして取り除かれた組織は元の機械的な姿には戻りません。除去された組織にDNA鑑定を施した結果、これは[データ削除済]ということが明らかになりました。どんな生体組織へ変化するかは、もともと部品がどの位置にあったかによって異なります。たとえば外装部品はどんな材質で出来ていようと皮膚になります。財団の医療関係者による観察によると、変化によって生じた生体組織は、既知の動物の生体組織とは対応しないことが明らかになっています。

SCP-890による手術の結果は、いくつかの場合があります。およそ20%の確率で患者の物体は"死亡"してしまう場合があり、こうなってしまった場合は、いかなる手段を用いても、たとえ熟練の技術者を用いたとしても決して直すことはできません。ただし、分解して他の機械のための部品として使うことはできます。また、手術の結果、合併症を引き起こし、患者の機械が予想外の、あるいは好ましくない動作をする場合がありますが、これらはSCP-890の手で再手術が行われることによって直ります。

いかなる場合でも、患者となった機械が回復して機能を取り戻すまでにはある程度の時間を要します。どれだけ時間を要するかは、患者となった機械がどれだけ可動部を持つかに依存します。たとえば半導体電子機器は複雑な機構をもつ機械に比べて早く回復します。およその場合は数時間ですが、複雑な機器は数日を要することもあります。人間に対する手術と同じくらい複雑な手術を行ったにもかかわらず、人間が回復に要する時間よりも明らかに短いです。

SCP-890は、患者の物体を、それが望む位置に自由に移動させるという、特異な能力を持っています。手術を行う前に、SCP-890は患者の物体に対して問診を行います。映像記録には一般的な医療現場でも見られる(ただし一方的な)、健康や症状に関するような紋切り型の質問や相談を行う様子が記録されています。その後、SCP-890はいくつか選択肢を与え、軽くノートをとり、報告します。患者の物体がSCP-890の問診に反応を示した、あるいは応答したというような記録は一切ありません。

SCP-890は人間や他の生物に対しては明らかに無関心を示し、"外科医であって[獣医]ではない"ので手術が出来ないと述べています。

SCP-890は習慣的なキーワード検索によって財団に発見され、関心を引きました。そのとき、ちょうど██の████████にて、[編集済]を殺害した罪で20██年3月1█日に裁判を受ける直前でした。SCP-890は[編集済]を殺害し、その体内にあったペースメーカーの"命"を救うため"緊急手術"を行っていました。後に行われた実験により、このペースメーカーは完全に機能を取り戻したようです。詳しい情報は取材ログ890-01を参照してください。

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