SCP-908-JP
評価: +5+x

アイテム番号: SCP-908-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-908-JPはサイト-8123に収容し、SCP-908-JPの周囲半径5m以内には実験時を除いて人間および類人猿を侵入させないでください。SCP-908-JPの移動を必要とする際は、遠距離作業用アームを利用することが推奨されています。

説明: SCP-908-JPは製造からおおよそ40年前後が経過していると思われる箪笥です。同型の箪笥は██県██市に所在した██製作所にて、196█/██/██から197█/██/██にかけて███棹が製造されており、異常性が確認されているのは現時点においてSCP-908-JPのみです。██製作所は199█/██/██に資金難から倒産している為、当時の所員に対するインタビューは進んでいません。

SCP-908-JPの異常性は、建造物の内部に存在するSCP-908-JPから一定の範囲以内に最低でもいずれかの足の小指が完全な形で残存する人間、およびごく一部を除いた類人猿の個体が侵入した場合に発生します。SCP-908-JPから半径2.5m以内(天候、湿度等の条件により、多少の変動が発生することが確認されています)に条件を満たした存在(以下被験者)が侵入した時点で、被験者の足首から先に装着されている器具(靴下も含まれます)は瞬時に消失し、SCP-908-JPの存在する建造物の主な出入り口のいずれかに再出現します。その結果、被験者は必ず裸足となります。直後、被験者はSCP-908-JPに対して強い魅力を感じ、接近しようという抗いがたい欲求に囚われます。物理的な妨害により接近を食い止めることは可能ですが、妨害を行使する際にも条件を満たした存在がSCP-908-JPに接近した場合、同様の欲求を覚えることには留意が必要です。

SCP-908-JPに接触すると同時に被験者はいずれかの足の小指をSCP-908-JPの角に強打し、SCP-908-JPの影響が失われます。被験者に通常の痛覚が存在する場合、およそ30から120秒間、被験者は激痛を感じ続けます。この間、被験者は呼吸が困難な状態に陥りますが、これによる死亡例は現段階で観測されていません。また、接触による衝撃が原因と思われる一時的な心肺停止が複数回観測されています。この反応はごく短時間に限られ、被験者の生命活動に対して永続的、長期的な影響を与えるものではありません。

SCP-908-JPの影響を受けた対象が一定時間、悶絶以外の一切の行動を取れなくなる点から、影響範囲内へ継続的に対象を留まらせることでの人間型オブジェクトの収容へ利用する提案が為されましたが、SCP-908-JPの影響が接触後5分から15分の間失われる事が判明しました。現在、SCP-908-JPの周囲を強化ガラスにより覆い接触を阻害し、影響下に置き続けることで、低脅威度の人間型オブジェクトの収用に使用可能かどうかを調査中です。SCP-908-JPとの接触が█時間以上妨げられた場合、被験者に対するSCP-908-JPの影響が一時的に喪失することが判明しました。過去の収容プロトコルを効率・安全の両面において上回る結果にはならないとされた為、現在プロジェクトは無期限で凍結されています。

補遺-1: SCP-908-JPは、200█/██/██にエージェント・戸塚が父親の逝去により██県に里帰りした際、エージェント・戸塚の実家にて発見されました。発見時、SCP-908-JPは長い間使用されていなかった物置部屋の奥に設置されており、少なくとも20年以上は放置されていたと思われます。エージェント・戸塚は生誕時より高校を卒業するまで実家で生活を続けていましたが、SCP-908-JPを目撃した記憶は無いと証言しています。SCP-908-JPの付近を通過する度に足の小指を強打する事態に見舞われたエージェント・戸塚により財団へ報告され、調査の結果、上述の異常性が確認されました。

報告時の通信記録より抜粋

あの[編集済み]な箪笥をさっさとぶっ壊してくれ!

補遺-2:

補遺-3: 201█/██/██、SCP-908-JPは一定のサイクルで人間の耳では認識不能な周波数の音を放出していることが確認されました。調査の結果、音声を一定の法則で文字に置き換えることで意味を為す文章になることが判明しています。文章は以下の通りです。

来たれ、来たれよ我が宿敵。汝との戦いこそ、我が一族の存在意義故に。
来たれ、来たれよ我が盟友。汝との戦いこそ、我が心に小波を立てるが故に。

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