SCP-913-JP
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アイテム番号: SCP-913-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:SCP-913-JPはサイト8173の一般動物向け飼育室に収容されています。SCP-913-JPはハンモック式のベッドの上に寝かせ、床ずれ防止のため一日に数回転位させてください。SCP-913-JPには餌として肉及び野菜を柔らかく煮込んだ物と、栄養補助サプリメントを与えてください。食事後は専用の器具で顎を保定し、ブラッシングで歯垢除去を行ってください。また、週に一度人工透析と、毛皮を解放した上での内臓の色艶の確認も含めた、専属獣医師による健康診断を行ってください。

SCP-913-JPの収容に携わる職員は、指定された資料を熟読し、ヒグマの危険性を十分に理解してください。

説明:SCP-913-JPは四肢と筋肉の大部分、及び臓器の一部が存在しないヒグマ(学名Ursus arctos)です。体長は1.5メートルほどで、通常のヒグマと同じ頭部に紡錘形の胴体が付属しています。SCP-913-JPの胴体は消化器と循環器が皮膚で直接包み込まれている構造になっており、身体を支えるための筋肉は存在しません。また、臓器についても機能が大胆に簡略化されていたり、腎臓が存在しないなどの特徴があります。そのため、SCP-913-JPは独力での長期生存が困難とされています。一方で、頭部は一般的なヒグマとほぼ同じで、鋭い牙や咬筋力は十分な危険性を有しています。

SCP-913-JPが発見されたのは、████県████市で子供が動物に噛まれたという救急への通報によるものでした。駆け付けた救急隊員が負傷した子供を確認したところ、大型の動物による噛み傷だと判明し、救急無線を傍受していた財団職員によってその異常性が確認されました。負傷した子供の自宅を捜索したところ、子供部屋からSCP-913-JPと共に補遺に示す文書やアイテムが回収されました。負傷した子供及び両親や関係者にはインタビューを行ったところ、SCP-913-JPは学習雑誌に毎号ついてくる付録を組み立てたものと判明しました。雑誌の購読のきっかけは、児童が数か月前に下校中に詳細不明な男性が配布していたチラシによるものです。関係者にはインタビューの後、Bクラス記憶処置を施し、大型の野良犬による事故というカバーストーリーを拡散しました。

現在、SCP-913-JPの製造元についての調査が行われていますが、回収文書Aに記された連絡先はいずれも実在しないものでした。また、チラシを配布していたという男性についても、現在までその詳細は判明していません。

SCP-913-JPの構成パーツの詳細は、以下の通りです。

SCP-913-JP構成パーツ
部位 付録号 概要
頭部 第1号 一般的なヒグマの頭部。断面部は材質不明な樹脂でコーティングされている
脊髄 第2号 背骨を備えたヒグマの脊髄。頭蓋骨との接続箇所は鋭利になっており、説明によれば頭部の適切な箇所に突き刺すことで接続できる
第3号 ヒグマの肺。表面は未知の樹脂でコーティングされているが、圧迫すると柔軟に変形する。後述する気管と既に接続されている
気管 第3号 半ばでY字型に分岐している有機素材チューブ。肺と既に接続されており、残る一端は食道と接続するためか鋭利になっている
心臓 第4号 平均的な成人男性のもの程度の大きさの心臓。第4号の同封されている血管パックと接続して使用する
臓器パック 第4号 胃と腸、肝臓やすい臓など消化器系が一塊になっている。食道と直腸が露出している
血管パック 第4号 心臓に接続するための大動脈と大静脈、肺動脈と肺静脈の四本が網状の毛細血管と一体になった物。第4号の説明書によれば、肺と消化器パックをそれぞれ網状の毛細血管袋でつつむことで、各臓器が使用可能になるとのこと
血液パック 第4号 人造血液12リットルが封入されたビニールパック。チューブと針が付属しており、血管に刺すことで血液を心臓に注入することができる。なお、成分分析の結果、血液はほぼ人間のものと成分が合致していた
毛皮袋 第4号 袋状のヒグマの毛皮。寝袋のように前面と上部が開いた構造になっている。毛皮の縁部分は布ファスナーのように、縁同士を重ねて軽く圧迫することで密着する。なお、軽い力を加えることで剥離可能

補遺:

回収文書A

ついに出た!楽しい!学べる!生きた模型!
博士の生きて動く!動物模型シリーズ第1弾!『ヒグマ』
生物の体の不思議が分かる分かる!『博士の生きて動く!生物模型シリーズ』創刊!
毎号付録が付いてきて、組み立てれば生きて動く模型が完成!
毎号お家まで直接お届けするから買い忘れも無くて安心!
今すぐお電話!または手紙で注文を!
[実在しない住所と電話番号]
楽しもうね!学ぼうね!

回収文書B-1

博士の生きて動く!動物模型シリーズ第1弾『ヒグマ』第1号
君の家に毎月届く!生きて動く動物模型!第1号のパーツは「頭」だ!今回はヒグマの頭の構造や機能を勉強しちゃおう!
(ヒグマの頭部に関する図解及び解説)
次号の付録は『脊髄』!お楽しみに!

生きて動く!動物模型シリーズ第2弾のお知らせ
生きて動く!動物模型シリーズご好評につき、第2弾が企画中!ライオンや象、はたまたキリンが君の家に届くかも!!!???

[付記:本誌の表紙は、写真家████によるヒグマの写真を複数配置した物でした。しかし████氏は、写真の使用許可を出した覚えがないと供述しています]

回収文書B-2

博士の生きて動く!動物模型シリーズ第1弾『ヒグマ』第2号
君の家に毎月届く!生きて動く動物模型!第2号のパーツは「脊髄」だ!今回はヒグマの脊髄の構造や機能を勉強しちゃおう!
(脊髄に関する図解及び解説)
次号の付録は『肺と気管』!お楽しみに!

生きて動く!動物模型シリーズ第2弾のお知らせ
生きて動く!動物模型シリーズは、高評価をいただいておりましたが第1弾をもって休止とさせていただきます。ご期待いただきありがとうございました。
[付記:本誌の表紙は、どこかの動物園と思われるコンクリートの地面を背景にしたヒグマの写真でした。被写体は████県の████████動物園のヒグマの可能性であると有力視されていますが、撮影者の特定には至っていません]

回収文書B-3

博士の生きて動く!動物模型シリーズ第1弾『ヒグマ』第3号
君の家に毎月届く!生きて動く動物模型!第3号のパーツは「肺」と「気管」だ!今回はヒグマの呼吸器の構造や機能を勉強しちゃおう!
(に関する図解及び解説)
次号!重大発表!&豪華付録!お楽しみに!

[付記:本文書はモノクロ印刷であった。また、表紙も作者不明のヒグマのイラストであった]

回収文書B-4

博士の生きて動く!動物模型シリーズ第1弾『ヒグマ』最終号
生きて動く動物模型!最終号!今回でヒグマが生きて動くようになるぞ!

購読者の皆様へ
突然ですが、本号をもちまして『博士の生きて動く!動物模型シリーズ』は終了とさせていただきます。
本号までの付録によって、ヒグマを完成させることが可能です。
ご購読ありがとうございました。

[付記:本文書はモノクロ印刷であり、表紙イラストはなかった]

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