SCP-926
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SCP-926

アイテム番号: SCP-926

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-926は使用下に無い時、弦を外した上で、温湿度を制御出来るよう構成されたケースの中に入れ、研究室5688-Aにて保管して下さい。正規の要望書を提出し、サイト司令より認可を受けた職員のみ、SCP-926の操作を認められます。接触研究への許可の前には、中国西安市サイト366の担当職員らへ注意喚起が為されるものとします。SCP-926の試験はこれに反応する俑全ての発掘と復元が確認されるまで停止されています。下記の試験記録を参照して下さい。

説明: SCP-926は、紀元前2世紀から3世紀のものと推定される中国の七弦琴とも呼ばれる古琴です。共鳴胴の上部及び下部は木製であり、上面は現在では絶滅した古代のFirmiana simplex種、和名アオギリで、下面はCatalpa ovata種、和名キササゲでそれぞれ構成されています。当器具の表面には未知の配合による漆が塗られ、 また断紋1あるいは亀裂パターンは見かけ上、古代中国の表語文字と似通っています。また裏面には『秦軍団の王』と読み取れる古代中国文字による筆文が残されています。当器具が財団により収集された際に弦は張られていませんでしたが、絹を撚り合せた弦が十分量収められている革の小袋がケース内に含まれていました。

当器具は1974年、中国陝西省西安市臨潼区2内の埋葬地から、地元の農家により回収されました。発掘された後、この古琴の洗浄と再調弦が行われ、また地元の伝統演奏家により数譜がかき鳴らされました。地下の擾乱からの結果として、古琴の発見場所周辺における、今まで埋もれており未発見だった皇帝の墓所の、人間及び動物の陶俑数千体の発見へと到りました。

SCP-926は陶俑に対する指令または制御器としての機能を示しています。これら粘土で型どられた陶俑群は、その非常に優れた保存状態は別として、特筆すべき点はありません。各俑は人間あるいは馬、豚、鷹といった動物が実物大で詳細に描かれています。人間を描いた俑はその装い、身長、衣服や髪形が、描かれた人物それぞれの階級と役目に一致するよう様々なものがあります(例として、各階級の兵士、文官、職工、奏者、料理人、労働者、農家、学者、等々)。構成が粘土であるにも関わらず、陶俑群は古琴の操作により指令が出された時(のみ)、動作及び他の行動が可能である事を明確に示しています。

古琴の指令構文は、現時点では試験の制限により不完全な理解に留まっています。
中途の試験記録が以下になります。

参照番号 構文(演奏譜面) 結果
001 (財団による取得管理の前に演奏された不明の楽譜) それまでの期間、地下墓所内で埋もれたままでいた数千体の陶俑が突如作動する。陶俑群は掘り出された際その外見上の姿勢と合致して『気を付け』の姿勢であると見なされた。この動作により、地元の住民が当初小規模な地震と見なした揺れが起こり、発見と発掘に繋がった。
002 『十二律3』を一連 発掘された全ての『兵士』俑が『休め』と見られる姿勢を取る。
003 太簇、後に姑洗4 全ての『文官』俑が不明な手段により毛筆、墨、書簡を出現させ、素早く書き取りをするような姿勢を見せる。
004 南呂を2回、後に黃鐘を2回 『盾持ち』兵の陶俑群が古琴と演奏者の周囲に迅速に防御隊形を構築する。
005 無射を4回 多くの『鼓』奏者俑が鼓の斉奏を始める。記録すべき事として、反応した奏者俑のうち一体は、この時フランス共和国パリのルーブル美術館にて展示中であった。
006 大呂、後に夷則、後に林鐘を3回 未発見だった数百体の『工兵』俑が、古琴回収地の南方2 kmにある農耕地にて、地表へと自ら掘り出る。
007 黃鐘と林鐘の和音を2回 多くの『学者』俑が進み出で、紀元前3世紀の哲学者、韓非子の著作を口頭にて暗唱する。
008 大呂を8回 更に数百体の未発掘俑が地中で動作する。この時の位置はフィルタイプダムの地下であり、動作によりダムが崩落、広域への洪水被害を齎し多くの命が失われた。更なる試験は停止された。
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