SCP-939-JP
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収容時にSCP-939-JPと共に行動していたSCP-939-JP-A-2。

アイテム番号: SCP-939-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 現在、SCP-939-JPとSCP-939-JP-A-1はそれぞれサイト-960961に設置されている専用の人型収容房に収容されています。
SCP-939-JPには通常の人間同様の食事が与えられ、最低限の生活必需品が支給されます。ですが玩具等の物品の提供は全面的に禁止されています。

2001年現在、SCP-939-JPの説得により組織からの攻撃は抑制されていますが、対象の監視は今後も継続されます。なお、これらの監視には機動部隊と二名のエージェントを起用したうえで地元警察と連携し行ってください。

説明: SCP-939-JPは年齢52歳、身長132cmの日本人男性です。対象は重度の成長障害を患っており、おおよそ13歳程度の外見の段階で発育が停止しています。

SCP-939-JPの異常性は対象が「玩具」や「人形」に分類される物品に触れた際に発現します。SCP-939-JPがそれらに触れた場合、その物品は未知の原理で「発声」「思考」「自立活動」を行いそれぞれが「自我」を有した状態で活動を開始します(以下、これらをSCP-939-JP-Aとする)。その際、対象はその姿のモデルになった物体や生物のスペックを再現しかつ元々備わっている機能にも少なからずの殺傷能力などが付与され、実際の兵器に相当もしくはそれ以上の破壊力を有するようになります。現在これらのメカニズムや原理の解明には至っておらず、内部構造や材質等の異常性も発見されていません。

2001年現在、財団が把握している主要なSCP-939-JP-Aは五体存在し、その内の一体の収容が完了しています。
以下はその主要なSCP-939-JP-Aのまとめです。なお、これらの詳細はSCP-939-JP-Aによる二度目の襲撃以降に行われたSCP-939-JPおよびSCP-939-JP-Aとの「話し合い」の際に同伴した職員の証言と映像を元に構成されています。
SCP-939-JP-A-1 通称”おしゃべりジョン” 対象はスキャットマン・ジョンをモデルにした首振り人形です。組織内では主に経理や「相談役」を行っていたと証言しており、計測した知能指数は███を記録しています。現在、財団が収容しているSCP-939-JP-Aはこの一体のみで、その他のSCP-939-JP-Aの収容には至っていません。
SCP-939-JP-A-2 通称”スモーキー” 対象は陶器製のカエルの人形です。SCP-939-JP収容後に組織側から財団へと派遣された際にその存在が確認され、現在は組織と財団間での連絡係としての役割を担っています。組織内での役割は所属する関連グループ内での雑用等を行っていると証言しています。
SCP-939-JP-A-3 通称”ビッグベア” 対象は全長1m60cmのテディベアです。内部構造は綿で構成されており、左腕が欠損した状態で縫合されています。対象の腕力は実際の熊の力以上に相当し、戦闘時には人間の頭部を粉砕することも可能です。現在は組織運営の中心人物であると予想されます。
SCP-939-JP-A-4 通称”タンク” 対象は全長596mm、全幅207mmの戦車を模したラジコンです。なお、砲先端部分には小型の赤外線ライトが備え付けられており、攻撃目標の生物にその光を照射した場合、照射個所の温度が急激に上昇し破裂します。コントローラーは紛失していると思われ、未だに発見されていません。対象とは会話が可能で、備え付けられている小型のスピーカーから20代後半の男性と思われる声で発声します。現在は組織内での武器密売の中心人物であると予想されます。
SCP-939-JP-A-5 通称”スプラッシュ” 対象は高さ15cm、直径10cmのドラム缶型プラスチック容器に入れられたスライム状の玩具です。異常性を有しない類似玩具と比べ体積は最大50倍前後であると思われ、他のSCP-939-JP-Aとは異なり唯一捕食行為が可能です。捕食の際は捕食対象を直接体内に取り込み消化します。発声能力は無く、対象との意思疎通はSCP-939-JP-A-1のみが行えます。SCP-939-JP-A-1の証言から対象の性別は雌であることが判明しています。組織内では違法薬物製造を担っていると思われます。

補遺1: SCP-939-JPは1999/9/21の収容以前まで、アメリカの██████を中心に活動している反社会的組織を運営していました。組織の収入源は主に武器の密売や違法薬物の売買であり、その他いくつもの風俗店の経営や違法賭博を行っていました。また相当数のフロント企業も所有していることがFBIや地元警察の調べで判明しており、組織年間収益は株式等も含めて約200億ドル以上(約2兆円以上)に相当していると思われます。

2001年現在もこの組織は存在しかつ運営されており、それらの活動はSCP-939-JP-A-3~4がSCP-939-JPから引き継ぐ形で継続されています。なお、これらの大元やフロント企業の経営者は表立っては通常の人間が行っているように偽装されており、組織内には多数のSCP-939-JP-Aと通常の人間の構成員が雇用されています。また、この組織は██████の裏市場の約40%を独占していることが財団の調査で判明しており、その為、対象は██████に複数存在する犯罪組織の中枢としても機能していることが判明しています。

現在財団はこれら組織と敵対しており、サイト-960、961において過去に2度の襲撃を受けています。襲撃は主にSCP-939-JPの奪還を目的とし、これらの事案はSCP-939-JP自身の説得により鎮圧、組織とは不可侵条約が結ばれかつ互いにけん制する状態で維持されています。なお、一回目の襲撃によりサイト-960の収容房に多大な被害が発生したため、急遽対象はサイト-961に移送されました。

補遺2: SCP-939-JPおよびSCP-939-JP-A-1はエージェント・パチーノによって収容されました。当時、エージェント・パチーノは収容目標であったSCP-███-JPの収容を終えた後であり、その際SCP-939-JP-A-1とSCP-939-JPに呼び止められました。エージェント・パチーノはすぐさま対象が異常存在であると認識し、確保。しかし、SCP-939-JPは抵抗をせず自ら自身の収容を要求し、エージェント・パチーノはそれを承諾しました。その後、財団職員が地元警察やFBIの捜査資料を調査した際にSCP-939-JPの運営していた組織の存在が発覚。それから発生した二度の襲撃を経て今の収容状態に至りました。なお、この不可侵条約の締結に関してはサイト襲撃時の組織保有武力および情報網を推測し、組織と全面的に衝突した際の多大なる人的被害が予想されたためこれらも一種の収容状態として承認されました。

収容後のSCP-939-JPはあまり発言せず、SCP-939-JP-A-1がそれを代弁する形でインタビューや実験が行われました。現在もSCP-939-JPは多くの発言をしておらず、殆どSCP-939-JP-A-1の仲介で会話が行われています。
以下はSCP-939-JP-A-1に対して行われたインタビュー記録です。

追記: 2003年、SCP-939-JPには重度の神経症による身体の衰弱が見られ、収容房内での安静が義務づけられています。今後、SCP-939-JPの容体急変を予期して定期的な医療スタッフによる診察と治療が行われます。

以下は、不可侵条約締結後に行われたSCP-939-JP-A-2に対するインタビュー記録です。

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