SCP-959-JP
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異常性を発現する以前に撮影されたSCP-959-JPの内部。

アイテム番号: SCP-959-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-959-JPの入り口には厚さ20 cm以上の鋼製の隔壁が設置されます。隔壁には出入のため同様の素材と厚さを持つ扉が設置されます。この扉はクリアランス2以上の担当職員の操作によってのみ開閉可能な電動式のものを使用してください。

SCP-959-JPに実験以外でDクラス職員が接近することは禁止されています。接近するDクラス職員に対してはSCP-959-JP担当警備局員による警告が行われ、これに従わない場合は即座の解雇が認められます。

SCP-959-JP内部には監視カメラに加え連絡用のマイク・スピーカー、SCP-959-JP-1終了用のガス発生装置が備え付けられ、実験後は必ず点検がなされます。発生したSCP-959-JP-1についてはSCP-959-JP内部で終了処理を行ってください。SCP-959-JP-1をSCP-959-JP外部に出す実験は大きな危険性が伴うため、日本支部理事1名以上の承認が必要です。また、終了後の遺体はサイト-8106の第4霊安室に運搬してください。

SCP-959-JPに関する実験はほぼ確実なDクラス職員の消費をもたらすため、"日本支部倫理規程第六条二項ホ" 及び "備品利用に関する基本方針" に照らし、既に解雇予定のDクラス職員のみが用いられます。

説明: SCP-959-JPはサイト-81██内に存在する旧第3処置室です。内部の広さ10×5×5 mで、出入口部以外はコンクリート製の壁に囲まれており、窓はありません。

SCP-959-JPは内部にDクラス職員が侵入した際異常性を発現します。(なお、SCP-959-JPに侵入し影響下に置かれた人物はSCP-959-JP-1に指定され、保護の対象外とされます。) SCP-959-JP-1は侵入後およそ5分間に渡り倦怠感や体の痛み、寒気など熱病に似た症状を報告します。およそ5分が経過すると、SCP-959-JP-1の身体の一部分が急激な発達を開始します。発達は主に筋組織の肥大という形で現れ、通常のヒトが鍛錬によって可能な範囲を上回り肥大化は進行します。ただしこの発達は局所的で、該当部位以外の他部位の発達は見られないため、身体全体としてはバランスの取れない歪な形状になります。もっとも多いのは腕の異常発達ですが、その他にも腕の代わりに脚部や腹部の発達が見られた例も確認されており、発達対象選択の明確な規則性は明らかになっていません。

SCP-959-JP-1は発達した部位を活用して障害物を破壊し、脱走を試みます。発達部位は最大で██ kgの力を発揮できることが確認されていますが、SCP-959-JP-1自体は通常のヒトと同じように終了可能であるため、現在までSCP-959-JP-1の脱走は全て防がれています。また、SCP-959-JP-1は唸り声や叫び声を上げるほか、短い文を発声しますがコミュニケーションは不可能です。SCP-959-JP-1が用いる短文には「出せ」「自由にしろ」「どけろ」などがありますが、必ずしも行動と発言が一致するわけではなく、SCP-959-JP-1が自身の発言の意味を理解しているのかは不明です。

第3処置室はDクラス職員の解雇作業のため建設され、2006年から2010年の倫理規程改定1まで使用されていました。初めて異常性が発現したのは2015/█/██の清掃時で、SCP-959-JP-1化したD-████により4名の職員が失われました。なお、発生したSCP-959-JP-1はSCP-959-JP内での終了に成功しています。

インシデント959-JP-A: 2016/█/██に発生したサイト-81██に対する複数の要注意団体による襲撃において、SCP-959-JP内部に██名のDクラス職員が侵入する事案が発生しました。襲撃においては井上博士が内部協力者として活動しており、当事案も井上博士がサイト全体の混乱を目的に引き起こしたものであることが判明しています。侵入した全てのDクラス職員は、襲撃に対応したセキュリティチームの活躍によりSCP-959-JP内に封じ込められ、終了用設備によって全て処理されました。サイト-81██への襲撃は発生から6時間後に終結が宣言されています。

井上博士は倫理委員会による聴取後の終了が決定されていましたが、研究チームの要請により記憶処理の上でSCP-959-JPの研究備品として継続使用することが決定されました。

実験ログ: 以下はSCP-959-JPに関する実験ログです。

実験記録-1

被験者: D-9591

実験内容: SCP-959-JPに入室後経過を確認。なお、実験時の扉は現在とは異なる。

結果: 右腕部の肥大化が確認された。対象は右腕部を用いて扉を破壊しようとしたため終了。終了までに対象は「ここから出せ」「自由にしろ」などと発言。右椀部の体積は約3倍まで増加していたが、体重に変化はなし。

備考: 解剖の結果、右腕部の筋組織が異常に発達していること、発達のために必要なタンパク質は体の他の組織から供給されていたことが判明。実験後特別収容プロトコルが改定され、より強度の高い扉の設置が定められた。

実験記録-2

被験者: D-9592

実験内容: SCP-959-JP影響下での長期の観察。

結果: 以下は経過時間と影響の表である。時間は入室してから経過した時間を表す。
時間 影響
0分 頭痛等の不調を訴える。会話は可能。
4分 左脚部の肥大化開始。会話は不可能。
7分 左脚部の肥大化完了。変化の停止。扉の破壊を試み続けるが、鋼製の扉を破壊することはできない。
48分 突然全身の肥大化が開始する。動きは緩慢になる。
52分 全身の肥大化は停止。対象は人の形を完全に失い、体積は実験前の約14倍に増加していたが、体重には変化なし。生命活動は完全に停止。この後6時間観察が継続されたが変化はなかった。

備考: 解剖の結果、肥大化した組織は密度を失いスポンジ状になっていることが判明した。これは、実験記録-1では見られなかった状況で、肥大化する組織が増えたためタンパク質の供給源が消失し、それぞれの組織が互いを構成するタンパク質を奪い合った結果だと予想されている。

実験記録-3

被験者: D-9593

実験内容: SCP-959-JP影響下での変化の観察。対象は実験の直前記憶処理によって財団についての全ての記憶を失っていた。

結果: 対象はSCP-959-JP-1化しなかった。

備考: SCP-959-JPによるDクラスの定義は対象の記憶に依存する可能性が指摘された。

実験記録-4

被験者: 井上博士

実験内容: 非Dクラス職員の入室。井上博士は2016/█/██の襲撃の内部協力者であり終了予定だったが、暫定的にセキュリティクラスを維持したまま実験材料として活用されている。

結果: 変化なし。

備考: 特になし。

実験記録-5

被験者: 井上博士

実験内容: 対象には秘密の上でセキュリティクラスを降格、Dクラス職員とした状態で入室。

結果: 変化なし。

備考: 特になし。

実験記録-6

被験者: 井上博士

実験内容: 対象のセキュリティクラスをDクラスからCクラスに引き上げた上で、対象に対しDクラスへ降格したという虚偽の報告を行う。その後、SCP-959-JPに入室。

結果: 対象はSCP-959-JP-1に変化。影響の経過は実験記録-2と同一。

備考: SCP-959-JPによるDクラスの定義は、対象が自身をDクラスと認識しているかどうかである可能性が非常に高い。

実験記録-7

被験者: D-9593

実験内容: 組織の肥大化開始後すぐにSCP-959-JPから退室させる。退室のために対象は拘束され、移動可能な台の上に乗せられる。実験には装備を整えた警備局員が4名同席。なお、対象には財団とDクラス職員についてすでに説明済み。

結果: 対象は退室直後興奮したように[データ削除済]と発言。対象が暴れ出したためSCP-959-JP内に再入室させた。再入室後、対象は実験記録-2と同一の過程を経て無力化。

備考: 対象の発言を聞いた者にはクラスA記憶処理が行われた。日本支部理事指令により、今後SCP-959-JP-1をSCP-959-JP外部に出す実験は許可されない。

 
 

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