SCP-967-JP
評価: +6+x

アイテム番号: SCP-967-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-967-JPはサイト-8168に建造された耐熱・耐爆機能を備えた100×100mの樹木管理用設備内に収容され、結実が確認された個体は冷却材を噴射しつつ速やかに伐採され、焼却施設にて処分されます。管理設備内での作業は耐火服及び簡易的な消火が可能な装備を装備したDクラス職員によって行われます。SCP-967-JPは肉眼での観察および非破壊検査では通常のクロマツとの判別が困難であるため、現在収容がなされていないSCP-967-JP個体の捜索には赤外線サーモグラフィを使用した温度計測が用いられています。20██/██/██時点で2██本のSCP-967-JPが回収され、うち██本が観察・調査用に収容されそれ以外の個体は焼却処分されています。現時点で収容がなされていないSCP-967-JPの本数は不明ですが、現在の捜索および回収された個体の観察から収集されたデータを鑑みSCP-967-JPの完全収容は凡そ1█年以内で完了すると考えられています。

説明: SCP-967-JPは外見上は一般的なクロマツ(学名:Pinus thunbergii)に酷似した樹木です。通常のクロマツとの組成等の差異は後述の特異性のためサンプル採集が困難であるため判明していません。

SCP-967-JPの第一の特異性は何らかの理由で樹木に物理的損傷が生じた際に確認されます。SCP-967-JPが損傷を負うと本来のクロマツと比較して明らかに粘度が低い樹液(以後SCP-967-JP-1と呼称)が非常に高い液圧を伴って即座に流出します。SCP-967-JP-1は流出直後の時点で100℃前後と非常に高温であり、加えて空気と接触することで最大███℃に達します。SCP-967-JP-1は流出後約1~3時間で温度の上昇が収まり徐々に冷却され、最終的にはSCP-967-JPに生じた損傷を覆う痂皮状の結晶を残して消失します。SCP-967-JPはSCP-967-JP-1の熱による影響は一切受けず、また損傷が生じない限り表面の温度は通常の樹木と何ら差異はなく直接接触による影響はありません。

SCP-967-JPの第二の特異性はSCP-967-JPが結実、成熟した際に発生します。SCP-967-JPの種子(以後SCP-967-JP-2と呼称)が成熟した後、不定期なタイミングでSCP-967-JPは内部から爆散し、周囲に大規模な火災を発生させます。その火災によって発生した局所的な上昇気流を利用して、クロマツと同じく種子翼を有する種子を上空2██mまで浮遊させ、広範囲に拡散させます。SCP-967-JP-2もSCP-967-JP-1による熱の影響を受けない事が確認されています。

上記の特異性により発見された山中に限らず広範囲にSCP-967-JP-2が広範囲に展開され、必然的にSCP-967-JPが分布している可能性が高いと考えられます。調査の結果SCP-967-JP群を収容した山中を中心として広い範囲で火元不明の不審な山火事が██件確認されました。

SCP-967-JPが発見されたのは京都府██市に存在する山中で、調査の結果とある個人の所有する私有地に密集して存在しており、捜査の結果2██本のSCP-967-JPが収容されました。

SCP-967-JPは本来のクロマツと比較して成長速度が非常に不安定であり、この性質は必然的に結実までの周期の不確定さも表しており、このため収容後しばらくの間はSCP-967-JPの持つもう一つの特性の発見を遅らせる結果となりました。

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