SCP-998-JP
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アイテム番号: SCP-998-JP

オブジェクトクラス: Neutralized

特別収容プロトコル:

説明: SCP-998-JPは外宇宙より発信される強力な通信電波です。この電波には文字データが含まれており、地球とSCP-998-JPの発信源である生命体のSCP-998-JP-1とのコミュニケーションを可能にしています。SCP-998-JPは未知のテクノロジーにより、こちらから発信する電波もより強力なものに変換します。これによりSCP-998-JP-1との円滑な交信が可能となっています。全ての交信データログは中央記録部に集積され、レベル2/998-JPクリアランスもしくはUNSSC管理権限:コバルト以上の情報適格性要件を持つ職員にのみ開示されます。

SCP-998-JP-1はSCP-998-JPを発信していると思われる高度な知的生命体です。SCP-998-JP-1はペルセウス腕に存在する、彼らが"ノーゴ"と呼称する惑星(赤経█████████・赤緯███████)に居住しているとされています。詳細は不明ですが、その科学力は我々より███年ほど進んだものであると推測されます。SCP-998-JP-1は他の惑星に住む知的生命体とのコンタクトと相互理解のためにSCP-998-JPを発信していたとし、今回、偶然地球との交信に成功したのだと主張しています。なお、これ以上の惑星"ノーゴ"に関する物理性質・軌道要素などが記録されたデータへのアクセスには、レベル3/998-JPクリアランスもしくはUNSSC管理権限:グリーン以上の情報適格性要件が必要です。

SCP-998-JPは2███/02/12に、財団が抱える日本の天文台のひとつで受信されました。はじめは何ら意味をもたない文字の羅列に過ぎませんでしたが、交信の度に言語を「学習」していき、現在は日本の一般的な成人が使う日本語となんら遜色のない域にまで達しています。これらはSCP-998-JP-1の持つ高度な言語解析・翻訳装置によって行われている模様です。

補遺998-JP: 事件記録のタイムライン

2███/05/21
SCP-998-JP-1より、我々との友好的接触を行いたいとの提案が出ました。この件に関しO5評議会で協議した結果、SCP-998-JP-1との限定的な接触の許可が出ました。

2███/06/05
SCP-998-JP-1のものと思われる複数の大型有人宇宙船の地球への接近が観測されました。██日後には地球の周回軌道上に入ると予想されています。社会的パニック抑制のため、SETIによる「ETI信号観測時の手順」(Protocols for an ETI Signal Detection)の一時的な無視が認可され、各国政府にはこの情報に対する箝口令が敷かれました。

2███/06/07
SCP-998-JPの発信源が変更され、新たにその宇宙船から発信されていることが明らかになりました。SCP-998-JP-1側の通信は宇宙船に搭乗したクォント、レンドル、ゼメルアの3名が引き続き行っていく模様です。

2███/06/08
SCP-998-JP-1の宇宙船の接近に伴い、地球では国連と財団の協力のもと、最高機密扱いで「国連宇宙監視司令部(United Nations Space Surveillance Command)」(UNSSC)が結成されました。また、その暫定的な最高責任者として国連平和維持軍(PKF)より██████が着任しました。

2███/06/09
財団のSCP-998-JPの担当職員は一時的にUNSSCの管理下に入り、その職員として扱われるようになることが決定しました。

2███/06/10
財団の監視チーム(OU-247:"蜂の巣")はSCP-998-JP-1の宇宙船団に、大規模な戦闘用兵器と推測される装備が搭載されていることを確認しました。UNSSCの██████事務総長はこのことからSCP-998-JP-1が人類に敵対的であることは明らかであるとし、宇宙船団への先制攻撃を行うべきであると提言しました。

2███/06/14
国連の加盟国に対し、UNSSCの最高責任者である██████事務総長はSCP-998-JP-1の宇宙船団に対して早急に先制攻撃を行うべきだと強く主張しました。各国はそれには同意できないとし、UNSSCに慎重な行動をするよう求めました。
同日、██████事務総長は自身に反抗的だとした複数の職員を強制的に解雇し、身辺及びUNSSC本部の警備を同機関所属の武装警備兵に限定して行わせることを決定しました。

2███/06/15
UNSSCは独断で攻撃の準備を開始しました。国連の複数の加盟国は██████事務総長の退任を要求しましたが、正当な理由が無いとして拒否されました。更に、一部の国はUNSSCの先制攻撃には正当性があるとし、制裁措置の発動を拒否しました。
また、UNSSC管理下で勤務している財団職員達は、ときおりUNSSC所属の武装警備兵によって明らかに監視を受けていることを報告しています。

2███/06/16
UNSSCはSCP-998-JP-1の宇宙船団への攻撃を2███/06/20に行うと決定しました。また、それに伴いSCP-998-JP-1の宇宙船の兵器が急速な活動を見せている事が報告されています。
状況が改善されなければ双方の衝突は避けられないとし、財団はUNSSCの本部制圧の検討を開始しました。最悪の場合、武装した戦闘用機動部隊の合同ユニットがUNSSC本部に派遣されることが決定されました。

2███/06/17
UNSSC本部にて、SCP-998-JPの通信監視員であったエージェント█████が殺害される事件が起きました。エージェント█████はSCP-998-JP-1についての重要な報告があるとし、UNSSCの本部を訪れていました。勤務していた他の職員の証言によると、彼は廊下を歩いていた██████事務総長の元へ行くと、着ていたジャケットの内側に手を伸ばしました。その際、事務総長の指示で、武装警備兵によってエージェント█████は直ちに射殺されたとの事です。しかし、彼が取り出そうとしていたのは単に封筒に入った退職届だったことが、後の国連の調査で発覚しました。この事件により、██████事務総長はそれが明らかに過剰防衛だったとして、国際刑事裁判所への出廷を求められました。その結果として、UNSSCによる宇宙船団への攻撃開始はおよそ1週間の延期となりました。この事件の3日ほど前から、エージェント█████はたびたび周囲の職員にUNSSCを辞めたいと漏らしていた事が確認されています。

2███/06/19
SCP-998-JP-1の宇宙船団が地球への接近を中断、静止状態に入りました。この日、SCP-998-JPの発信は一度も確認されませんでした。

2███/06/22
突如、SCP-998-JP-1の宇宙船団が旋回をはじめ、地球の周回軌道上から離れはじめました。SCP-998-JPで「内部でごく小規模な反乱が発生したため、我々は母星へと一時的に帰還する」とだけ書かれたメッセージが送信されてきました。これがSCP-998-JPによる最後の通信です。

2███/06/29
SCP-998-JP-1が攻撃有効範囲を出たため、国連と財団の決定によりUNSSCによる攻撃は中止されました。UNSSCの██████事務総長は過剰防衛の不祥事の責任を追求され退任、新たなUNSSCの最高責任者として███事務総長が任命されました。

2███/10/05
SCP-998-JPはオブジェクトクラスをNeutralizedに変更されました。同時に、国連と各財団支部の決定によりUNSSCも正式に解体されました。

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