SCP-999-JP-J
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アイテム番号: SCP-999-JP-J

オブジェクトクラス: Safe Thaumiel

特別収容プロトコル: SCP-999-JP-Jは望む限り施設を自由に散歩することを許されていますが、それ以外の際には檻に居なくてはなりません。不審者と誤解される恐れがあるため、任務中を除き、SCP-999-JP-Jが夜間檻の外に出ることは許可されません。檻は清潔に保たれ、食餌は植物性のプロテインとサプリメントを日に数回与えられることになっています。全ての職員はSCP-999-JP-Jの檻に入る事を自由に許可されています。対象が退屈そうな時、穏やかな声色で話しかけてきた時には、一緒に遊んでやってください。

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SCP-999-JP-J

説明: SCP-999-JP-Jは適度な弾力性を持ち、大きくまとまりのある、筋肉質で不透明、約154kgのオレンジ色ミルクチョコレート色のスライムです。SCP-999-JP-Jのポージングは絶えず変化しているにもかかわらず、大抵は大柄な中年男性のような外観をしています。SCP-999-JP-Jの表面は油性の、しかし現代科学では未知の物質で構成されています。

SCP-999-JP-Jの性格は「遊びたがりな犬のようだ」とよく述べられています。例として、SCP-999-JP-Jは誰かからアプローチされた時、その人間に向かって全速力で接近してから勢い良く跳躍し、3本の偽足で対象を"強く抱きしめ"ます。その後は4本目の偽足で対象の頭を撫でつつ、「むきむき」「ぴくぴく」等の音を出します。SCP-999-JP-Jの表面は(人によっては)芳しい香りを発散しています。

SCP-999-JP-Jの肌に触れた生物は、急激な脱力感と心地よい痛みに見舞われます。SCP-999-JP-Jの肌に長く触れれば触れるほど、それらの程度は激しくなっていき、SCP-999-JP-Jから離れても長時間持続します。SCP-999-JP-Jの最も好む行動は、人の首から下を固めた上で全身をくすぐる「くすぐりレスリング」であり、しばしば半強制的に行われます。これはSCP-999-JP-Jに羽交い締めにされた人がやめてくれと懇願するまで続きます(とはいえ、その要求はそう簡単には通りませんが)。


御察しの通り、SCP-999-JP-Jの正体はSCP-999です。彼はSCP-682とのふれあい実験の最中に起きた惨劇を目の当たりにし、皆を守るためには己が強くならねばならないことを悟りました。こうして彼は、収容違反の隙をついて施設を飛び出し、修行の旅を始めたのです。世界各地で強敵との戦いを繰り広げ、ゲルの滲むような鍛錬を積んだ結果、彼は鋼の肉体と新たなくすぐり術を会得し、財団に帰ってきました。

補遺SCP-999-JP-J-A: 下記は、SCP-682をSCP-999-JP-Jに触れさせることにより、SCP-999-JP-JがSCP-682の世界に対する憤怒を今度こそ完全に鎮めてくれるのではないかという、全財団職員の期待の下に行われた実験の報告書である。

SCP-999-JP-JはSCP-682の収容エリアに投下されます。SCP-999-JP-Jは五接地転回法を用いて着地すると、すぐにSCP-682に向かって駆け出しました。

999: (意気揚々とした「むきむき」音)

682: (人知を超えた唸り声、唸り声は収まらない)何だお前は。

SCP-999-JP-Jは勝ち鬨のような音を発しながら犬のように飛び跳ね、SCP-682の前まで移動します。

682: (唸り声)厭わしい…。

SCP-682は即座にSCP-999-JP-Jを踏み潰し、真っ平らにしようと試みますが、SCP-999-JP-Jの肉体は圧力に耐え抜きました。

682: うん?(何か理解できない声で呟く)お前、いつかの…(低い発声、まるで引きつったような)何だ、何をする!

SCP-999-JP-JはSCP-682の指をこじ開け、SCP-682の体の側面に這い上がり、首にしがみつくと、優しくSCP-682の仮足を撫で始めました。SCP-682の大口は徐々に開き、脱力していくのが見て取れます。

682: (深く息を吐いて)私は感じるぞ…おお…気持ち悪い。いや、気持ち良い…?(呻き声)気持ち悪い…気持ち良い…。

SCP-682は「気持ち悪い」「気持ち良い」を交互に数十分間繰り返しつつ、仰向けで尻尾を床に凶暴な力で叩きつけながらごろごろと転がりました。

682: (やんわりと怒鳴りながら)やめろ!気持ち良いのは分かった!もうくすぐらなくてもよい!

999: (野太い声で)うーん…ここかなり凝ってますね。強めに押してみますねー。

682: (悲鳴)

SCP-999-JP-JがSCP-682の孔を強く圧迫した所、SCP-682は体から正体不明のエネルギー波を放出し、崩壊しました。エネルギー波の範囲にいた全ての職員には、代謝の促進・関節の矯正・うつ症状の改善等の身体異常が発生し、職務効率が向上しました。SCP-999-JP-Jは実験終了後、あまりの光景に卒倒していた職員を1人1人気付けして回りました。

SCP-682の残骸の中からは小ちゃいとかげが見つかりました。

Dr.████のメモ: 実験は成功した。その一方で、それは私がこれまで見てきたものの中で最もおぞましいものになってしまった。だが、SCP-999-JP-Jは財団の、いや、人類の救世主になりうる存在であることは間違いない。まさか999を"漢らしい"などと思う日が来ようとは。ああ、別に映像記録を送る必要はない―――いま必要なのは、スライムに履かせるパンツだけだ。

補遺SCP-999-JP-J-B: 実験によりその有用性が証明されたことから、財団はSCP-999-JP-JをThaumielへと格上げし、危険で厄介なアノマリーへの対処に積極的に活用することにしました。現在、SCP-999-JP-Jは機動部隊オメガ-7 ("パンドラの箱")に所属しています。以下はこれまでにSCP-999-JP-Jが関わったオブジェクトのリストの抜粋です。

対象 結果
SCP-049 技術の継承に成功。暖簾分けが認められる。
SCP-055 ツボが見当たらなかったため、くすぐり断念。
SCP-076 11勝8敗の勝ち越し。現在五十肩の治療に当たっている。
SCP-096 初めての友達となった。
SCP-105 服装について苦言を呈されている。
SCP-173 排泄物と血液の混合物が以前よりも増して多く出るようになった。
SCP-231 「おかげさまで、無事に元気な男の子が生まれました」
SCP-343 浪越徳治郎だった。
SCP-447 吸収効率の良い新型プロテインとして使用。
SCP-811 肉体改造による無害化を目指す。「アエ、おっきくなる」
SCP-978 ベストショットが撮れた。デカイ!
SCP-990 「夢の中にまで出張してくれるとは思わなかったよ」
SCP-1000 全SCP-1000が許した。人類との和平が成立。
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