SCP-CN-046
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アイテム番号: SCP-CN-046

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-CN-046は収容困難であるため、担当に配属された職員はCN-046の発生と影響を最小限に食い止めることを最優先事項としてください。財団本部は、全世界の新聞・雑誌やTV報道に対して継続的な監視を行い、CN-046の象徴的な声明を捜索します。もしこの声明文が現れたなら、すぐさま実施要綱 解放運動-112に従い情報を抑制し、必要な複写を取った後にSCP-CN-046-1を含んだ新聞・雑誌や映像、音源をすべて破壊します。これには放送記録等の全ての複写を含みます。既にCN-046-1が衆目に曝されてしまっていた場合には、一般向けの大規模なクラスB記憶処理を実行しなければなりません。CN-046が第2段階に進行してしまっている地域の全住民に対しては、財団は弾圧的な対応を取った上でクラスA記憶処理を施します。もしもCN-046が第3段階に進行した場合、出来るだけ早くその国の統治体制を復元するために、国際外交による圧力を用いて内政に強力な介入を行うべきです。同時に五つ以上の複数の国でCN-046が第3段階へ進行した場合、すぐさま潜在的IK-クラス:文明崩壊シナリオを本部評議会に報告してください。

CN-046-1は全て財団中国支部で記録を整理し保管すべきであり、それと共に出現の法則性を見出すための研究が行われます。

説明: SCP-CN-046はミーム的な一連の現象です。通常これは1本のTV報道あるいは新聞の原稿として現れ、SCP-CN-046-1と分類されます。注意すべき点として、CN-046-1は決まって紙の媒体で現れ、これまでのところそれ以外の形態を採るCN-046-1は確認されていません。

CN-046-1の内容は通常、反乱を呼びかける講演記事として現れます。既存のCN-046-1例を見るに、記事の内容はお世辞にも質が良いとは言えず、ただただより多くの人の目に留まるようなもの―担当職員が「派手に立ち回って人目を惹こうとしている」と評価する―で構成されています。これらの記事の形式は、まず特定の地域での不平等な扱いの例を列挙した後に地方政府への批判を掲げ、そしてその後に最も注目すべきCN-046-1の象徴的な声明文「何ゆえ、自身の自由を大切にしないのだ 何ゆえ、自由がための戦いを始めないのだ」が提示されます。多くの場合、この文章でCN-046-1は締め括られます。記録されているCN-046-1はすべて何の前兆もなく突然出現しています。CN-046-1が出現した新聞社やTV局の従業者は、それがいつ出現したか、またどのようにして出現したかを知りませんでした。新聞社の従業者は植字された時点ではCN-046-1の文章が存在していなかったと述べ、またラジオ局の従業者も放送予定にCN-046-1の文章は存在していなかったと述べています。しかし奇妙なことに、CN-046の初期段階が発生した時点で新聞社の従業者などに聴取を行った場合、彼らは総じてCN-046-1の存在に気付き違和感を抱いており、その後視界の中に常にその文章があったことを報告しています。

CN-046-1の出版や報道を適切に抑制できなかった場合、すぐさまCN-046-1の異常な効果が形成され、それは主に以下の段階に表されます。

  • 第1段階: CN-046-1が正常に公開された場合、それらを読み取ったあるいは聴き取ったあらゆる個人は彼らの生活圏の地方政府に対して不満を感じるようになります。1時間以内にこの不満は示威運動やその他の形で政府に対する抗議活動となります。この際政府が行う抗議活動に対するあらゆる釈明や説得は意味を為しません。抗議の波に対するあらゆる妨害の試みは無為に終わり、最終的には必ず民衆による暴力行為を招きます。この段階で民衆に対して大規模な弾圧を伴うクラスB記憶処理を行うことで影響を取り除くことが出来ます。この段階は通常、1~2日間続きます。
  • 第2段階: 第1段階の終了後、1篇の新たなCN-046-1が現地の新聞に現れます。これはこの段階の開始の指標になります。新たなCN-046-1は、1度目のものと同一の象徴的な声明を含みますが、文章そのものの総量は2倍程度に増加しています。その内容は通常、民衆の抗議に対する政府による暴力的な弾圧行為(たとえそのような行為を政府が行っていないとしても)を厳しく批判します。その後現政府による統治の合理性と妥当性について攻撃し、それを絶対的な個人主義の解釈によって補完する内容が続きます。
    この記事の公開あるいは放送に成功した場合、第1段階における抗議活動は暴動に発展します。また抗議者は最終的に暴力でもって統治権力を簒奪し、統一新政府を打ち立てることを企てます。しかし、個々の抗議者の努力にもかかわらず土地は無秩序の状態に保たれます。暴動の参加者に対してクラスA記憶処理を行うことで事態を収束させることが可能です。
  • 第3段階: 第2段階の終了後、新たに発生するCN-046-1は暴動が発生している地域の属する国家の半分以上の地域の報道機関に現れます。注目すべき点として、この最新のCN-046-1は第2段階のそれの2倍の紙面を占有し、かつこの文章は一面記事、あるいは重要な事案として報道されます。その内容は存在しない調査結果あるいはその政府とはなんら関係のない弾圧事例を拡大解釈したものに基づく国家全体の政府に対する激しい非難になっています。文章中では繰り返し自由のために戦うことを強く訴え、現政府を転覆させるために絶対的な自由の美しさを謳い、またCN-046-1の象徴的な声明文が繰り返し使用されます。

    第3段階に入ってしまった場合、SCP-CN-046の影響を取り除くことは極めて困難です。この段階に入って間もなく、現政府に対する反乱が次々と起こり速やかに国の分裂につながります。このような極限状況下においてもCN-046の効果は発揮され、統治政府が民衆を満足させることは難しく、些細な意見の食い違いが大規模な暴動や民衆による反乱を招きます。むしろ甚だしきに至っては民衆は政府の存在そのものに不満を持ち、彼らは無政府や机上の理想郷的な政府像を追い求めることに傾斜していきます。

    この段階は、国家間戦争を引き起こす恐れが飛躍的に高まるため、財団は財団が持つ国家的影響力を最大限に利用し大規模な戦争の発生の阻止に努めなければなりません。

注目すべき点として、回収されたCN-046-1例はすべてそのミーム的異常性を失っており、それらに曝露した財団職員からはCN-046の影響が確認されませんでした。CN-046-1の異常性消失と時間経過の関連性等に関する研究が継続されていますが、現在の所その成果は芳しくありません。

CN-046-1の出現間隔は一定ではなく、また出現した地域間にも現時点では関連性が見受けられず、剰えその筆跡にも個々に大きな違いがあります。我々が見つけることができた規則性は、CN-046-1の文中に必ず現れる「何ゆえ、自身の自由を大切にしないのだ 何ゆえ、自由がための戦いを始めないのだ」という部分のみです。CN-046の影響を早期に抑制するために、我々はCN-046の法則性を見定めようとしています。現時点では推測にすぎませんが、おそらくCN-046-1は全世界の内たった1地域にのみ出現し、同時に複数の地域に出現することは無いと思われるため、これにより収容は僅かに容易となりました。

付録CN-046-01: 我々は歴史資料の情報を照合し、SCP-CN-046が我々が思っていたよりも前に出現していたことが判明しました。1914/06/28付のサライェヴォの地域新聞に、CN-046-1の象徴的な声明が発見されました。世界中で起きた歴史的な大きな事件の背景にCN-046が存在していたことを仄めかす関連文書も発見されています。

付録(事件記録)CN-046-02: 2011年、アメリカ合衆国██████,イギリス王国████████,シリア・アラブ共和国████にてCN-046-1が短時間の間に連続的に出現しました。これはCN-046-1が複数地点で発生した初の事例です。CN-046の異常性が進行した場合の危険性を憂慮し財団はアメリカおよびイギリスで発生したCN-046の鎮圧に全力を注ぎ込みました。そのため財団はシリアで発生したCN-046の影響の鎮圧に失敗しました。シリアは現在第3段階の最中にあり、現在財団はシリアにおけるCN-046の解決を図っています。

付録(事件記録)CN-046-03: 20██年、朝鮮民主主義人民共和国内にてCN-046-1の出現が確認されたように思われましたが、現実にはそのCN-046-1は民衆の政府に対する不満を刺激しませんでした。その代わりに世論は「最大の自由を得るために!」を掲げた他国への攻撃へと向かいました。これはCN-046の性質に変化が見られた唯一の事例です。我々はこれを受けて、CN-046は自己意識に相当するものを有していると推測しています。この"意識"の目的は依然不明ですが、一説には北朝鮮による財団に対する復讐のための利用ではないかとされています。

CN-046に関連した事件を受け慎重に協議を行った結果を通知する。即刻オブジェクトクラスをketerへ引き上げよ。 - O5-█

付録CN-046-04: 発生した、あるいは発生を未然に防いだCN-046を分析した結果、中国国内でCN-046の異常性は発現せず、またCN-046-1実体が出現したこともないということが判明しました。このため、回収されたCN-046-1は中国支部が国内収容します。しかし、依然としてCN-046がどのようにして発生しているのか突き止めることが出来ておらず、我々は今後安全な収容方法が得られることを望みます。

付録CN-046-05: CN-046の影響を受けている人物への聴取記録

<記録開始>

エージェント・██:何故あなたは政府に反対しているのですか?

████:あのクソ害虫どもが俺たちの自由を奪ったんだ!奴らは俺たちを押さえつけていて、だから俺たちは今こそ自由が必要なんだ!!

エージェント・██:あなたは何を望んでいるんですか?例えは、より多くの利益とか?

████:俺たちはそんなもの必要ない!俺たちには自由が必要なんだ!

エージェント・██:だから、その自由とは具体的にどういったものを示しているんですか?

████:あんたも自由を知らないのか?!自由こそ自由だ、俺たちは自由を得るためにすべてをやっているんだ!

<記録終了>

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