SCP-CN-099
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アイテム番号: SCP-CN-099

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: CN-099が関与する事件(以下、CN-099事件)の突発性及び分散性、そしてCN-099実体の物理的干渉が困難な特性から、オブジェクトに対する収容は不完全なものとなっています。そのため、財団は現在、CN-099がもたらす影響を可能な限り抑制することに任務の重点を置いています。CN-099事件が発生した際は、付近の収容チームを即座に出動させ、現場に対して最大レベルの封鎖を実施してください。また、オブジェクトの性質を元に、CN-099-Xの次の出現場所を予測し、抑制の為の工作を事前に行うようにしてください。CN-099事件の悪性化を防ぐ為、収容チームはCN-099-Xに対し、無許可の干渉を行ってはなりません。事件の収束後、収容チームは事件の当事者及び目撃者に記憶処理を行い、情報の隠蔽や世論操作等の手段を用いて、公にCN-099の存在が認知されないようにしてください。

説明: SCP-CN-099は異常性を持つ人型実体が引き起こす事件の総称です。現在、この人型実体が単体なのか群体なのか判別することは出来ていません。そのため、同様の性質を持つ異常実体はCN-099-X1と便宜上呼称されています。事件の主な特異性は、CN-099-Xの出現と、それらが行うある種の儀式的行為にあります。CN-099-Xは如何なる光線も完全に吸収する未知の物質から成り立っており、視覚的には純粋な黒色に見えます。また、輪郭は人間と同じ形状となっていることが判明しています。CN-099事件の発生場所には2通りの法則があります:

  1. 事件に巻き込まれた死者の遺体が安置されている場所(墓地や火葬場など)
  2. 死者が生前過ごしたことのある場所

発生場所によっては2つの法則が重複することもあります。また、CN-099-Xが出現すると同時に、異常性のある花束(CN-099-A)が出現します。CN-099事件のタイムラインは以下の通りです:

  1. CN-099-Xが出現。
  2. CN-099-Aが出現。CN-099-Aは急速に増殖し、一定の規模に達すると、全個体が枯れ始める。増殖停止/枯死後はその異常性を失う。
  3. CN-099-Xが儀式を遂行し、消失。

特筆すべき事に、CN-099-Xの形状・儀式とCN-099-Aの品種は、CN-099事件に関わる死者と関連性のあるものとなっています。

以下はCN-099事件のうち、その異常性の解明に繋がりうる実例の記録です:

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