関連機動部隊: 機動部隊-辰巳-33
関連オブジェクト: SCP-CN-1463
隊長: 辰巳-33-1-Cap
隊員: 辰巳-33-1-1,辰巳-33-1-2,辰巳-33-1-3,辰巳-33-1-4,辰巳-33-1-5
Record 2019/08/29 - 185628:
[記録開始、2019/08/29、4:17AM]
この映像記録は辰巳-33-1-5の視点で進行する。背景は杭州郊外の樹林である。
カメラは激しく揺れ、激しい呼吸音が伴う。辰巳-33-1-4がカメラ前方に出現し、高速で駆ける姿が確認できる。
辰巳-33-1-4: 頑張れ、奴らに追いつくわ!
辰巳-33-1-5: (咳き込む)
辰巳-33-1-2: キャリー、大丈夫?
辰巳-33-1-5: 問題ないわ、ちょっとむせただけ。
辰巳-33-1-2: まったく常軌を逸している、まさか奴らがいつの間にか陣地を移していたとは。
辰巳-33-1-1: 私のせいだ、不注意にも寝てしまって、奴らに逃げられてしまった。
辰巳-33-1-2: あまり自分を責めないで。逆に、奴らはどうやって私達を監視していたの?私達は上手くやったわ、一般人が、私達が奴らを追跡していることに気付くのは不可能よ。
辰巳-33-1-3: もういいわ、メイ。私達の最初の攻撃は奴らに重大な損害を与えたわ。どんなボンクラでも警戒せざるを得ないでしょう。
辰巳-33-1-Cap: パメラに一言付け加えると、特殊部隊だった奴、あいつに反偵察能力があるのかもしれない。私達は彼を過小評価していたようね。
辰巳-33-1-5: これは面倒になったわね、猫娘は事前に彼らに移動させられている。もし最後に逃げた連中がミスをしていなければ、私達の状況はもっと悪いものになったでしょう。
辰巳-33-1-4: 話はあとにしましょう。体力を温存して。
記録映像ではこの後4分18秒間、誰も発言せず、また注目すべき出来事は何も起こらない。
辰巳-33-1-5: 彼らに向かって呼びかけましょう、隊長。最後のチャンスを与えてやりましょう。
辰巳-33-1-Cap: 良いアイデアね。降伏勧告も方法の一つよ。
辰巳-33-1Capが拡声器を取り出す。
辰巳-33-1-Cap: 前方、直ちに投降しろ!もう抵抗するな、望みは無い!君達が早まらないことを望む、君達が今すぐ抵抗を止めて、君達の猫娘を引き渡せば、君達は家に帰れるぞ!
被影響個人: (声は弱弱しいが、まだ識別が可能である。)操你妈Motherfucker、消え失せろ!放っておいてくれ!
辰巳-33-1-Cap: お前達の家族は?まさか気にならないわけないよな?例え妻や子供はいなくても、両親を無視することはできないだろ!
被影響個人、PoI-4639と思われる: お前に何が分かるんだ!俺の両親は21世紀の流行文化を理解しようとしない。すっかり耄碌しちまって、俺とは酷いジェネレーションギャップがあるんだ。俺はあいつらの面倒をみたくないんだ!
辰巳-33-1-Cap: お前の親は今、お前を心配している!その猫娘たちはお前に影響を与えている、お前たちは惑わされている!諦めろ、これは有害無益にしかならないんだ!!
影響を受けた個人の返事は一切記録されていない。
辰巳-33-1-5: 嫌な予感がします。
辰巳-33-1-4: 何ですって。
辰巳-33-1-1: 彼ら、意外と体力があるようです。
辰巳-33-1-4: 神経が高度に緊張しているから、異常な力を発揮するんでしょう。奴らの覚悟は間違いなく私達に劣っていないわ。
辰巳-33-1-Cap: 大丈夫よ、私たちは腐っても機動部隊、あのオタクどもに追いつくくらい造作もない。
辰巳-33-1-2: 見て、最後尾にいるあいつ、もう足がフラフラじゃない。
辰巳-33-1-1: 彼はすぐに耐えられなくなるでしょう、私達は……
銃声が起こる。画像が突然急上昇し、最終的に空へ向けた位置に固定されて止まる。人体が地面に接触する音が起こる。
辰巳-33-1-4: キャリー!
辰巳-33-1-5: 私は……被弾したようです。
再度銃撃。その後さらに大きな音が聞こえてくる。爆発音であると思われる。
辰巳-33-1-Cap: 手製の爆弾ね。ちくしょう、図に乗りやがって。
辰巳-33-1-3: きっと、あの退役した特殊部隊ね。どこから銃を持ってきたの?
辰巳-33-1-Cap: あの富二代だ。奴はきっと父親にライフルを用意させたんだ。
カメラの前に手が出現し、一時的に画面を遮る。その後、カメラが前方へ向けられる。辰巳-33-1-4がカメラを手に取ったと思われる。全ての被影響個人は視覚範囲外に逃走したことが確認できる。辰巳-33-1-5は右腿に傷を受け、前進を継続できない。
辰巳-33-1-3が包帯を取り出し、辰巳-33-1-5に応急措置を施す。
辰巳-33-1-Cap: ちくしょう、奴らは本当に何でもできるのね。今日はここまでにするしかないらしい。あなた達はここで野営して。私はミニドローンで奴らの追跡を続けましょう。それからパメラ、無線を出して。ジェリーと話をするわ。
辰巳-33-1-4: わかりました。
ノイズ。
辰巳-33-1-4: くそっ、ミニドローンのバッテリーが切れてる。
辰巳-33-1-Cap: 本当に上手くいかないものね……ジェリー達に頼るしかないわ。
辰巳-33-1-Capがトランシーバーをオンにする。数秒の遅延とビジー音が続き、トランシーバーから辰巳-33-2-Capの声が聞こえる。
辰巳-33-2-Cap: ハロー、ミラなの?
辰巳-33-1-Cap: イエス。収容行程中にトラブルが起きた。
辰巳-33-2-Cap: 話して。
辰巳-33-1-Cap: あの被影響者たち、奴らの中に特殊部隊がいて、私達を襲撃してきたの。キャリーが傷を負って、現在私たちは追跡を継続できなくなっている。すぐにヘリで物資を送って頂戴。私達の特定座標は、ええと…118.11°E,29.07°N。
辰巳-33-2-Cap: 了解。直ちに出発する。エージェント・サヤに物資を届けさせる、少し待ってくれ。
辰巳-33-1-Cap: それからもう一つ、キャリーを迎えに来る途中、この辺一帯を偵察して、奴らを見つけたらミニドローンを放って。奴らのライブ映像が必要なの。
辰巳-33-2-Cap: わかった。その時に私達のドローンの番号を渡すから、それに接続するように。
[記録終了]
Record 2019/08/29 - Event257:
2019/08/29、 2:04PM、機動部隊-辰巳-33-1は被影響個人の新たなキャンプの発見に成功し、42体のSCP-CN-1463-1個体を確保した。対象はこの間抵抗せず、異常な従順さを示した。被影響個人は全て3時間後にクラスB記憶処理を施された上で解放された。その場にあった被影響個人の自家用車は行動中に対象に破棄されたが、40人の被影響個人は依然として逃走中である。特筆するべき点として、被影響個人の張楽易の尋問過程で、機動部隊-辰巳-33-1は4丁のライフルと16発の薬莢、そして3個のSPC-CN-1463-2を押収した。
関連職員: 機動部隊-辰巳-33-1-Cap、張楽易
関連オブジェクト: SCP-CN-1463
概要: 被影響個人張楽易に対する機動部隊-辰巳-33-1-Capの尋問記録。この録画は辰巳-33-1-4により行われた。
Record 2019/08/29 - 185798:
[記録開始、2019/08/29、2:25PM]
張楽易: 俺を逮捕できないぞ!俺は無実だ!
辰巳-33-1-Cap 黙れ。さっさと我々の質問に答えれば、早く家に帰れるぞ。
張楽易: どこの家に帰るんだ!俺は艾莉莎アリサと一緒にいるんだ!お前らあの子をどうしたってんだ!?
辰巳-33-1-Capが張楽易を平手打ちする。
張楽易: 叩きやがったな!俺の親父が何をしてるか知ってるのか?
辰巳-33-1-Cap: すまんが、その手は食わない。これが最終警告だ。大人しく我々の質問に答えろ。さもないと酷い目を見るぞ。何故お前の仲間はライフルを持ってるんだ?
張楽易: どうして俺が知ってるんだ!曹彬兄貴に聞けばいいだろ。
辰巳-33-1-Cap: 誤魔化すんじゃない。お前たち全員の情報は明かなんだ。お前たちの中ではお前の家庭が最も裕福で、お前だけが銃を調達できた。さっさと白状しろ、このライフルはどこから持ってきた?
張楽易: 質問の答えなんて知ってるくせに……
辰巳-33-1-Capが張楽易に非常に接近する。
張楽易: オーケイオーケイ分かった、分かった。俺の身長と体型は親父とほぼ変わらないんだ。ある日の晩、俺は親父から身分証を盗み出して、親父の顔のマスクを注文した。最後に軍の武器庫に行って何か武器を盗み出す機会を窺った。これは確かに次の行動の準備だった。俺は本当のことを言っているんだ。勘弁してくれ。
辰巳-33-1-Cap:(低い声、独白と思われる。)まったく、法を犯すことに限って頭の回転が速いもんだ、マジで感心するよ。
辰巳-33-1-Cap: 言え、なぜ銃を使った!
張楽易: それは馮兄貴がやったことだ、俺がやったんじゃない……
辰巳-33-1-Cap: 言い訳をする資格は無い!お前たちは自分の快楽だけのために、家庭の多額の金を使って猫娘とやらを買ったんじゃないのか?
張楽易: 俺は…
辰巳-33-1-Cap: これがお前たちの家族にどれほど大きな迷惑をかけたのか、分かっているのか?
張楽易: ものの試しだったんだ……思いがけず本当にニャン娘が送られてきたんだ……
辰巳-33-1-Cap: まったく不合理だな、道理でお前たちは嫁を見つけることができずに、ギャルゲーの猫娘に慰めてもらうしかなかったんだな。そんな幼稚な考え方のお前たちと一緒にいて誰が楽しいというんだ?お前はそれでも大人なのか?
張楽易: てめぇ……ああそうだそうだ、俺は幼稚なんだ、すげえ幼稚なんだ、俺は変わらなきゃならねえ。お前らが知りたいことは全部話した、さあ俺を解放しろ!
辰巳-33-1-Cap: (冷たい目で見る)パメラ、こいつを検査しろ。
張楽易: クソッ、何をするつもりだ!止めろ!止めろ!お前らの事は信用できねえ!
必要性の低い内容のため編集済み。
辰巳-33-1-4: くそったれめ。こんなことをしたのは初めてですよ。
辰巳-33-1-Cap:検査は終わったか?
辰巳-33-1-4: ええ、はい。パンツの中までひっくり返しましたよ。
辰巳-33-1-4は3個のSCP-CN-1463-2を握り、辰巳-33-1-Capに向けて開示する。
辰巳-33-1-Cap: 言え、何だこれは。言い逃れは出来ないぞ。
張楽易: 奶奶的fuck……まさか見つかるとは思わなかった。
辰巳-33-1-Cap: 何かおかしいことはとっくに気付いていた…お前が買った猫娘は我々の最初の襲撃で捕獲されたはずだ。その時にお前に記憶処理を行ったが、どうやら記憶処理は失敗したらしいな。お前は逃走を続けた。お前の体には説明できない何かがあるのではないかと推測した。
辰巳-33-1-4: 園ユアンさんの資料に感謝しないとね。こいつの支出記録を見たが、使った金額が他の誰よりも多かった。やっぱり何かあったんだ。
辰巳-33-1-Cap: この中がどうなっているのか知りたいな。
辰巳-33-1-CapがSCP-CN-1463-2の一つを開く。休眠状態の幼いSCP-CN-1463-1が一体カメラの前に出現する。この個体はその後SCP-CN-1463-1-211にナンバリングされた。
辰巳-33-1-4: くそったれ、こんなことがあるなんて。
辰巳-33-1-Cap: ……心の準備はできていたけど、でもやっぱり言わなきゃならないな。ニッソは本当に凄いな。彼らの科学技術は本当に不合理だ。
辰巳-33-1-4: くそっ、この野郎はやっぱりロリコンね。一つじゃ飽き足らずに三つもある。気持ち悪い。
張楽易: お前ら俺のニャン娘を返せ!
張楽易は必死で抵抗するが、辰巳-33-1-Capにより気絶させられる。
辰巳-33-1-Cap: ふう、やっとこの富二代の件は解決したわね。
辰巳-33-1-4: 私は警察当局に、こいつらを要注意対象リストに含めさせることを強く提案します。
辰巳-33-1-Cap: まずは次の行動について話し合いましょう。PoI-4639とあの特殊部隊は対処するのが困難な連中よ。私はまた負傷者を出したくない。
[記録終了]
Record 2019/08/29 - Event486:
2019/08/29、8:59PM、機動部隊-辰巳-33-2が配置したミニドローンはPoI-4639と一体のSCP-CN-1463-1個体(後にSCP-CN-1463-1-101にナンバリング)との間で起こった激しい口論を記録したが、 最終的にPoI-4639が優勢に立った。これは被影響者とSCP-CN-1463-1間で衝突が起こった最初の記録である。