SCP-CN-166
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アイテム番号: SCP-CN-166

オブジェクトクラス: Thaumiel

特別収容プロトコル: 収容違反が発生した際の紛失を防ぐために、収容下の全てのSCP-CN-166実例(現在は合計12個)は別の場所に保管する必要があります。全てのSCP-CN-166実例は標準的な非人間型オブジェクト収容室に収容され、生体物品用ロッカーに密閉保管されます。SCP-CN-166に関する実験を行うには、2人以上のレベル4職員または1人以上のO5評議会員から書面による承認を受けなければなりません。

SCP-CN-166が生物学的汚染の兆候を示した場合、実例を直ちに焼却し、断続的なX線への暴露を最低3時間行う必要があります(1時間当たり10〜15分の休止時間を設ける必要があります)。

SCP-CN-166を使用する場合、以下の2つのプロトコルに従う必要があります:

プロトコル・"アポカリプス"

  • 上海市シャンハイし内のすべてのキリスト教徒のコミュニティの集会場所(宗派にかかわらず)は注意深く監視されなければならず、最も頻繁に使われる場所は記録されます(年に1回更新されます)。
  • 潜在的なXK-クラス:世界終焉シナリオ、IK-クラス:世界文明崩壊シナリオ、およびCK-クラス:再構築シナリオの予測のため、人工知能(AI)「ノストラダムス」をサイト-CN-34へインストールします。
  • 上記のいずれかのK-クラスシナリオの発生確率が85%以上になった場合、AIは実例を含む3つのサイトをランダムに選択して指示を送信します。これらの指示に従い、これらサイトは直ちに格納されている実例を、記録された集会場所へ送り、プロトコル・"オールター"を実行する必要があります。
  • 指示が送信されてから30分以内に応答がない場合、AIは指示を繰り返します。3度送信しても無反応だった場合、AIは直ちにO5評議会へ連絡し、プロトコル・"アポカリプス"が失敗したことを宣言します。その後財団はK-クラスシナリオの対処の準備をする必要があります。

プロトコル・"オールター"

  • プロトコル・"アポカリプス"で記録された集会場所は実行期間中の間、集会場所を一時的に臨時サイトへ変更する必要があり、集会場所内部には祭壇の形をした機械を常に設置しておく必要があります。機械には、3つの胚1を模した窪みが正三角形の頂点を形成するように上部に彫られた、概ね円形のプラットホームと、機械内の液体容器に接続された液体供給管を、各窪みの中央に通す必要があります。容器は事案SCP-CN-166-Aで回収された細胞液で満たしてください。
  • プロトコル・"アポカリプス"の開始後、3つの選択されたサイトから送られた実例をエージェントはそれぞれの3つの窪みに配置し、各実例から等距離の位置に金属製の十字架を配置し、儀式を開始する必要があります。
  • 全ての現場職員は、事案SCP-CN-166-Aにおいてサーキックの信者が行っていた方式に基づいて、儀式を執り行う必要があります。儀式中にあらゆる種類の事故が発生したとしても、作業を中断してはいけません。
  • 儀式全体を通して、現場での儀式には常に、少なくとも12人のエージェントが参加しなければなりません(サイト上のすべてのエージェントは、無神論者またはキリスト教の宗派の支持者でなければなりません)。儀式中に職員が欠員した場合は、サイト外の待機中のエージェントが即座にサイトへ入り、その人数を一定に保つ必要があります。
  • 儀式の終了後、AI「ノストラダムス」はKクラスシナリオの発生確率を再び計算します。確率の変動が無かった場合、あるいは大きく減少した場合、プロトコル・"オールター"が成功したと判断され、K-クラスシナリオの予防措置が中止されることとなります。確率の上昇が確認された場合、AIは直ちにO5評議会へ連絡し、プロトコル・"オールター"が失敗したことを宣言します。その後財団はK-クラスシナリオの対処の準備をする必要があります。

プロトコル・"オールター"が実施されている間、上海市内の関連部門は情報制限の強固さと厳格性を高めるべきであり、同時に全市に対して記憶処理剤完全散布システムを展開し、プロセスで起こる異常事態を国民が認知することによる情報漏洩を、阻止する必要があります。機動部隊癸戌グェイシィー2-07 ("助産師") は、プロトコル・"オールター"を実施する過程で起こりうる全ての異常現象に対処するために、上海の基地で待機しなければなりません。

説明: SCP-CN-166はヒト胚の一群(計12個)の総称です。SCP-CN-166にはすでに完全な体と外臓器が存在し、外見上は、それらは同じ成長段階の、非異常性で正常な成長段階のヒト胚と区別することが出来ませんが、X線イメージングと解剖の結果、前述の正常なヒト胚とは異なり、これらには内臓器官が存在しないことが判明しました;皮膚の他に、いくつかの筋肉組織と骨を欠き、SCP-CN-166の内部は一種の細胞液で満たされています。DNA分析の結果、この液体の遺伝子は既知の種と一致しないことが判明しました。

SCP-CN-166の異常性は、特定の宗教的儀式に巻き込まれた時(詳細は事案CN-166-Aを参照)に発現します。SCP-CN-166はXK-クラス:世界終焉シナリオ、IK-クラス:世界文明崩壊シナリオ、およびCK-クラス:再構築シナリオの代わりとして、中~高程度の死亡リスクを伴う一連の超常現象を引き起こす可能性があり、この発生確率は非常に高いです。

SCP-CN-166の異常性は、以下の条件が満たされた際に発現します:

  • 3つのSCP-CN-166実例が、上海市内の同じキリスト教徒の集会場所の、3つのSCP-CN-166実例から等距離に置かれた金属製の十字架を含む祭壇の構造(円形)の上に、正三角形の頂点を形成するように配置されます。
  • XK-クラス:世界終焉シナリオ、IK-クラス:世界文明崩壊シナリオ、およびCK-クラス:再構築シナリオの発生確率が85%以上になります。
  • 3つのSCP-CN-166実例から7m以内に、金属製の十字架を保持する12人の無神論者またはキリスト教徒(宗派に関わらず)が立っています。
  • 3つのSCP-CN-166実例が、特定の宗教的儀式を開始するために使用されます(詳細は事案CN-166を参照)。

SCP-CN-166の異常性が発揮されると、上海市内で中~高確率の死亡率を伴う一連の超常現象が起こります。これには以下が含まれますが、現象の内容はこれに限定されません:

  • 都市部の植生被覆の急激な増加。
  • 都市部へ到達する紫外線の強度の増加。
  • ある一定の割合の妊婦に対しての遺伝子組み換え。
  • 新生児の奇形のリスクの、約65%までの上昇。
  • 生後6日間未満の新生児の、[データ削除済]の割合。
  • 都市部の上に[データ削除済]。

上記の異常性とは別のSCP-CN-166の異常性は、1つのSCP-CN-166実例が生物学的に汚染されてから6時間以内に、残りの実例が様々な生物学的汚染を示すことです。ただし、この汚染は常に最初の実例よりも少ない程度に済みます。最初の実例の汚染が除去されていない場合、他の全実例は翌日6時間以内に無造作に選ばれ汚染されます。実例のその独特の構造から、実例を破壊することなく汚染を除去することは不可能です。

SCP-CN-166が誘発できる超常現象は完全には判明していないため、K-クラスシナリオに複数回対処するためのSCP-CN-166の量産に関する計画はすべて中止されています。それと同時に、SCP-CN-166実例を収容する全てのサイトは、AI「ノストラダムス」からの指示を無視することによって、プロトコル・"アポカリプス"を手動で中止することがO5評議会の承認によって許可されています。


補遺CN-166-B: 事案CN-166-A後の現場を清掃している際に、財団の作業員がサーキックの印章が印刷された手紙を含む、説法師の聖書の封筒を発見しました。封筒の印の指紋は手紙が複数回開かれたことを示しており、手紙の内容は以下の通りです:

聖なる日が近づくにつれて、忠実なる者たちは聖人の会堂に集まり始め、
時計は12時の時報と、忠実なる者からの苦痛と絶望の叫びを伴って、全会場に響き渡ることでしょう。
士師の視線の下で、聖人たちは祭壇の上に立ち、
忠実なる者たちは、彼らの聖体拝領に加わり、
忠実な、畏敬の念をもって、敬意を表し聖人の静脈を共に喫するのです。
忠実なる者と聖人たちは、親密なる関係で共に混ざり合い、
今や、この神聖なる場所は犠牲にされ、肉と血は希望の胚として生まれるでしょう。
今や、忠実なる者たちは集まり、聖人たちは我らの命を再燃するために、我々を導くことでしょう。

分析の結果、封筒の外側の指紋は██神父のものであることが判明しました。

補遺CN-166-C: 補遺CN-166-Bの封筒に付着していた指紋が██神父のものであるという手掛かりに基づいて、財団エージェントは過去3ヶ月間の██神父の交流の全てを調査し、結果事案CN-166-Aの7日前に██神父がネオ-サーキシズムのカルキスト・████へ送った電子メールが発見されました。電子メールの内容は以下の通りです:

敬愛なるカルキスト・████氏へ:
Nälkäからの恩恵を受けることは、誠に名誉なことです。ここでやや不適切な意見を述べますが、Nälkäにとっての最高の理想は、我々にとってのそれとほとんど同じです。このため我々との協力は、より円滑に進めることが出来るでしょう--我々は神々の強さを借り、数多の強力な実体を作り出し、それによって"破壊"と"創造"の目標を達成することができます。

Nälkäのいくつかの聖句の調査中に、私はこれまでの間未発見だった、いくつかの魔学の動作を見つけました。これらの動作は古代Nälkäの信者が人間の犠牲を儀式の対象に変えるために使用したものであり、私はそれらを修正するために、いくつかの特別な方法を使用しました。現在、いくつかの実験の結果、私はすでにその結果があなたを確実に喜ばせるものであることを確信しています。

今から1週間後の説法の日に、私たちの宗派の全信者がここに集まります。そしてこの人数は、この大儀式を実行するには十分でしょう。その日に十分な数の人間を連れてくるようお願いします。少なくとも、12人の弟子が儀式を行うようにしなければなりません。そして残りの人間には武器を持たせてください。無防備な無神論者や異教徒が現れないことを保証することは出来ないからです。魔学の動作に関する資料については情報の傍受を避けるために隠匿し続けていましたが、満を時次第、私は儀式を実行します。

聖なる日が近付き次第、それらの崇高な理想のために、更なる節目3を取り付けましょう。

崇高なるカルキスト・イオンを賛美する、
██神父

補遺CN-166-D: 現在までの間に、プロトコル・"アポカリプス"とプロトコル・"オールター"は計█回実行されました。観察に基づいて、SCP-CN-166によって誘発された超常現象の強度は上記2つのプロトコルが実行された回数に正比例し、プロトコルが実行されるたびにSCP-CN-166の全実例の大きさが僅かですが増加しています。SCP-CN-166の異常性をより詳細に調査し、異常性に対抗するためのより適切かつ効果的な方法を研究するための申請が提出されています。

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