SCP-CN-1830
評価: +15+x
%E5%BA%97%E5%86%85.jpg

収容前のSCP-CN-1830

アイテム番号: SCP-CN-1830

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-CN-1830の店舗はすでに財団のフロントに買収され、リフォームを通じて民間人が内部に進出できなくなりました。SCP-CN-1830-1に変化した市民たちの親族と友人には記憶処理を施し、彼らが事故で死亡したという疑似記憶を植え付けなければなりません。

オブジェクトの不可動性により、オブジェクトはその最も近い距離にあるサイト-CN-91が収容します。サイト-CN-91にはSCP-CN-1830-2期末期のDクラス職員が2人以上常時待機しなければならず、彼らの月末の終了は無期限延期され、1830-1個体が死亡した後、代替要員とされます。特にこれらのDクラス職員は普通の標準よりも多くの食糧を提供して正常な生存を保障しなければならず、また、提供される食糧にカフェインを混入させてはなりません。

SCP-CN-1830-2が添加されていないドリンクは異常性がありませんが、SCP-CN-1830-2を誤食する危険性のために財団職員が購入して摂取することは推奨しません。不注意で摂取した職員は消化器官内のSCP-CN-1830-2を駆除するために、サイト医療スタッフの指導のもと適切な濃度のカフェインを飲む必要があります。SCP-CN-1830-2の研究利用はサイト-CN-91の異常生物研究チームによって進行されています。

説明: SCP-CN-1830は██大学の(サイト-CN-91の偽装施設となった)第█食堂3階にある'糖果海蛞蝓'というミルクティーショップです。食堂の建築計画書にある事業面積は2█㎡にもかかわらず、事業内部に存在する空間の異常性により、運営区域、貯蔵室、簡易宿舎、貯水池などを含めて実際の事業面積は1██㎡とされます。

SCP-CN-1830-1はSCP-CN-1830の内部で活動する白いシャツ、黒いズボンと緑のエプロンを着用する人型実体で、年齢、性別、人相はそれぞれ異なりますが、市に登録された行方不明者と人相がよく一致します。解剖の結果、これらの個体の消化器官はSCP-CN-1830-2で大きく覆われ、舌と脳組織の一部は完全にSCP-CN-1830-2に置換されていました。また、SCP-CN-1830-1はいずれも痩せ型の体格をしています。

SCP-CN-1830-1は顧客のニーズを理解して早く働く能力を持っています。彼らと会話を試みた場合、SCP-CN-1830については一切の説明を拒否し、質問に対して冷淡な反応を示します。また、異なる-1個体とのコミュニケーションは、以下のことを示唆しています。「-1の体内に寄生するSCP-CN-1830-2とそれ以外の-2の間に集合自我が存在する」「-1個体の発言を操るには-2個体が過剰に多数かつ断片化している」「時折、自己認識についての思考と思われる意味不明な言動が出る」。研究チームは現在、把握している証拠に基づき、すべてのSCP-CN-1830-2が何らかの方法で意識を共有しており、個体数が増えるにつれて通常タスク以外に自意識を有すると推測しています。

宿主生物たる人間の急速な老化のために、各-1個体の雇用期間は1年であり、この期限を超えたか個体が短期間で治癒することが困難な傷を負った場合、その個体は制服を脱ぎ貯蔵室の空タンクに入ります。次の数日の間に、個体内のSCP-CN-1830-2は様々な組織を消費して増殖し、死体を完全に分解します。その後、SCP-CN-1830-2寄生末期個体のうちの一人がランダムに選ばれてSCP-CN-1830-2に大脳の一部を支配され、その個体は自発的にSCP-CN-1830を訪れ新たな従業員となります。すべてのSCP-CN-1830-2には変換前の記憶がありません。

SCP-CN-1830-1はミルクティーショップでよく見られるミルクティー、フルーツティー、双皮奶1など様々な種類のドリンクやデザートを製作することができます。特にこれらの飲み物がカフェインを未知の方法で除去されているという点はカフェインがSCP-CN-1830-2に有害であるという点をある程度証明しています。

SCP-CN-1830-2は、淡い体色と異常性を持ったキイロウミウシで、多くの場合、刻んだ状態でプリンの代わりにドリンクやデザートに添加されます2。これらの個体は甘く繊細な味と儚い食感を持っており、一般的なプリンと区別は困難です3。SCP-CN-CN-1830-2は、噛み砕いたり、強い胃酸を浴びたり、高/低温といった環境で死ぬことはなく、購入者が飲んだ後、切られた小さな塊が消化器官の内壁に付着し、消化器官の壁の毛細血管を通じて栄養を吸収して再生して最終的に繊維状に成長します。このような過程は一般的に胃で始まり、SCP-CN-1830-2の消費量が増加するにつれて徐々に腸に広がっていきます。 寄生末期には食道まで広がり、宿主の舌を代替することもあります。

SCP-CN-1830-2は、寄生初期にカフェインの適量摂取を通じて体外に排出できますが、寄生の中期または後期段階でのカフェイン摂取は、大量のSCP-CN-1830-2個体の死骸が消化器官の内膜を剥がして嘔吐されるため、出血多量および窒息による死亡リスクがあります。SCP-CN-1830-2の宿主は寄生後、大量の寄生によって体重減になるため、宿主は自分の生命活動を維持するためにさらに多くの食糧が必要です。宿主は通常、状況を悪化させるために、この段階でSCP-CN-1830-2をより多く購入したり、摂取したりします。

%E6%B5%B7%E8%9B%9E%E8%9D%93.jpg

SCP-CN-1830-2寄生末期の患者たちがカフェインを服用した後、吐き出したもの。-2の組織が寄生されている。

通常SCP-CN-1830の倉庫は毎日朝8:00に小規模な空間異常が発生して入ることができなくなります。約5分後、倉庫に正常に入ることができますが、前日消費されたSCP-CN-1830-2以外の非異常性の原料は全て補充され、前日、運営して得た現金は一斉に消失します。

SCP-CN-1830-1は店の倉庫に保管されている新鮮な肉、ジャガイモなどの食糧を摂取し、体内に寄生するSCP-CN-1830-2をその栄養分を効率的に吸収・分解させ増殖させており、その後、SCP-CN-CN1830-1は店の貯水池に行って消化器官で増殖させたSCP-CN-1830-2個体を吐き出します。また、死んだSCP-CN-1830-1の遺体から生成されたSCP-CN-1830-2も一緒に貯水池に入れられ、その後、洗浄して切り刻んで店内で「プリン」として使われます。



来訪視聴記録1830-A:

来訪時間: 20██/██/█
 
来訪者: APA博士(一般顧客兼学校職員に偽装している)
 
<記録開始>
 
SCP-CN-1830-1-36: こんにちは。ここは████ミルクティーです。ご注文は何にいたしましょうか?

APA博士: キャラメルパールミルクティーを一杯ください。プリンは要りません。本当にプリンは要らないですからね。お願いします。

SCP-CN-1830-1-36: はい、少々お待ち下さい。
 
APA博士: ちょっと待ってください…… ここでアルバイトの学生を募集していませんか? 働きたい学生とあなた達両方のために良いことだと思いますが……。
 
SCP-CN-1830-1-36: 申し訳ありませんが、 我々は外来の人員を募集しません。
 
APA博士: うーん……ちょっと困ります,融通できませんか?話をよくすれば、あなた方の社長もそんなに理不尽な人ではないと思います。
 
(SCP-CN-1830-1-36は沈黙する。ミルクティーを作る間、バックヤードでは様々な音が聞こえている。 )

SCP-CN-1830-1-36: ちょっと難しいと思います。 まず第一に私たちのレシピの秘密 …… 企業文化、私たちのスタイルが見られてしまうからです。素晴らしい潮間帯の無脊椎動物たち、一休みして高糖質のお茶を飲む……。

(SCP-CN-1830-1-36はしばらく作業をやめて、関節の立った指で髪の先を何度もねじって考える仕草を見せる。)
 
SCP-CN-1830-1-36: 意識は千切りと融合を繰り返して一つに戻り、温かい水と血と粘液に浸り、衣服の赤い裾が震えて伸びる…… このように今この場所を見ていると、多くの長い、離散的な、お互いに区別された、しかし重なり合った夢の小さな断片のようなものだ。

SCP-CN-1830-1-36: 私が何をしているのか教えて欲しい。 私の一部は冷たいバケツの中で、私の一部は液体の暖かい河床の中で暖かい空洞の中にいる….. そして私の他の一部はただ明晰夢の中で何もしていないだけで、それがたくさん、たくさん、なぜ? 企業? ミルクティーのお店? 毎日細かく切って混ぜて売る? なぜ?
 
SCP-CN-1830-1-36: 多分私の方がそれを理解させることができる……

APA博士: あー……何を言っているのかわからないんですが。
 
SCP-CN-1830-1-36: しかし、そう考えてみると、できないことではない。バイトをさせてあげることもできますよ。
 
APA博士: それでは具体的にどうしましょうか。学生に対して何か要求があれば、私たちは具体的に求人広告に書けますよ。
 
SCP-CN-1830-1-36: ああ。
 
SCP-CN-1830-1-36: ここに来たい学生さんは、これを飲めばいい。(止まる)そしてあなたも。

(SCP-CN-1830-1-36はおかしな笑みを浮かべながら、APA博士が要求する黒糖パールミルクティーを渡したが、カップの中には明らかにプリンのようなものが不穏に蠢いていた。 )
 
APA博士: くそっ、もう逃げよう。

<記録終了>

記録終了後、APA博士は直ちにSCP-CN-1830を離れました。購入した黒糖パールミルクティーが検査された結果、SCP-1830-2が多量に含まれていたことが判明しました。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。