SCP-CN-199
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SCP-CN-199の一部

アイテム番号:SCP-CN-199

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-CN-199はSite-CN-01の施錠された標準収容クローゼット内に収容されています。SCP-CN-199は隔離区域Sector-CN-182内に収容されています。男性に対して発生するSCP-CN-199の心理的な影響を鑑みて、対象の維持には女性の警備員と清掃職員が割り当てられます。男性を用いた実験が必要な場合、L4以上の権限による許可の元、非暴力的傾向を示すD級職員を用いる場合のみ許可されます。

説明: SCP-CN-199はレース編みのあしらわれたワンピーススカート、薔薇や茨の装飾が施された肩掛け・長手袋、絹のヘッドドレスから構成される、洗練された意匠の洋式婚礼衣装です。釦や務歯を含む全ての部品は黒一色で統一されています。スカートの端には“Bérial”の文字と子猫の意匠が刺繍されています。

SCP-CN-199は身長165cm程度の痩せ型の女性の着用に適しており、着用した姿は屡々「婉然たる姿」「幽邃である」等と評されます。試験において、SCP-CN-199は高い耐久性を示しましたが、決して破壊不能ではありません。実際に、試験により数か所の破損が確認されています。SCP-CN-199に近づく、或いは遠くから長時間の観察を行った男性は不快感を報告し、それ以上の接近・観察を拒みます。

SCP-CN-199の異常な性質は、女性が着用した状態で静止画を撮影した場合に現れます。どのような手段を用いた静止画撮影においても、異常な撮影結果が得られます。但し、ビデオカメラによる録画や録画機能を持った撮影機による静止画撮影の場合は異常な性質は現れません。男性が着用した状態で撮影を行った場合には異常な撮影結果は得られませんが、被験者は撮影の瞬間「全身を無数の手で絞め付けられる」強烈な不快感を報告します。

SCP-CN-199の影響を受けた写真には大規模な改変が発生し、概ね黒色のゴシック様式やビクトリア様式によく似た基調へと変化します。写真のホワイトバランスは寒色系のものに変化し、写り込んだ動植物、或いは家具や部屋の装飾は相応の経年劣化を示す19世紀頃のそれへと置き換わります。写る空は暗く、大地は塵や葉・花弁などの物体に覆われます。写真の中に写る遠景には、ゴシック様式の建造物や十字架、断頭台などの存在が確認されます。

また、写真に写る男性は異形化され、野獣や節足動物に似た姿を示します。一部の男性を写した写真の変化には、男性自身の問題行為や犯罪歴に由来する法則性が見られます。詳細については実験記録CN199-ta02を参照してください。

実験記録CN199-ta02:

問題行為や心理的な問題 対応する異形の特徴
経済犯罪や窃盗癖: 身の丈に対して長大な複数の手足。往々にしてその数は20を超える。
慢性的な過食 巨大で見るものに不安感を与える形状の口。時に昆虫の口吻を模す。
長期間、ベッドから出て外出することを拒む: 異形は明らかに脚部を欠いており、代わりに地面に植物様の根を下ろしている。
過敏或いは反社会的な傾向を持つ。激情故の犯罪歴: 異形の胴部は黒く焼け焦げており、そこから燃えるアスファルトが零れ落ちている。
侮辱・名誉棄損罪歴。或いは偏狭な思考: 異形の体には鋭利な刃物による刺傷がいくつか見られる。
権威や社会的な地位を利用した犯罪: 異形は背に重そうな物体を背負っている。往々にして物体と異形は赤錆びた太い鎖で繋がれている。
性犯罪歴: 巨大で醜悪な[削除済み]。場合によってこれは複数に及ぶ。

 
 
 
生成された異形と、被験者の容貌に関する更なる検証作業が継続されています。女性の被験者の場合、写真全体の基調の変化以外の異常は見られません。また、誰も身に着けていないSCP-CN-199やその複製を撮影した場合、如何なる変化も確認されていません。

実験記録Log-CN-199-01:

着用者: K█████、19歳、女性。財団顧問███████氏の娘。
撮影状況: Site-CN-01の空き部屋。淡い藍色・水紋様の壁紙。K█████は左手に茶色のウサギのぬいぐるみを抱いている。画面内に他の物体は配置されていない。
写真の変化: 壁紙は老朽化したベージュ色の薔薇模様のものに変更されている。また、ウサギのぬいぐるみの片眼には薔薇をあしらった眼帯が装着されている。

着用者: ███、女性、23歳。財団関連企業でモデルとして雇用されている。
撮影状況: プロモデルや舞台道具制作技師を雇い、古い木材で構成される欧式の家具や鉢植えを用意し、本格的なゴシック様式の背景を作製した。
写真の変化: 撮影した状況そのまま。但し画面端の花瓶に黒薔薇が出現した。
付記: どうやら相当に真面目なタチのようだな。——████████博士

着用者: D-33982、男性、17歳。
撮影状況: 標準的なD級職員宿舎。金属製の2段式寝具と金属製の外套かけが設置されている。
写真の変化: 変化無し。
付記: 撮影の瞬間D-33982は突如絶叫し長手袋を引き千切ろうとした。即座に警備員により鎮圧。D-33982は“気が狂いそうな恐ろしさを感じた”と報告しており、2週間程度軽度の心的外傷を負った。

着用者: K█████、本人希望により再試験。
撮影状況: Site-CN-01の屋外射撃訓練場。かつては終了執行場として利用されていた。
写真の変化: 空は灰色の濃霧に覆われ、遠景には断頭台が乱立する。周囲の樹木は全て枯死したポプラに挿げ替わっている。黒と白で描画される写真内でただ一点、K█████の口に咥えられた水晶造花(透き通った赤色の薔薇を模している)が目立つ。
付記: あの子はこの写真がお気に入りなのよ。——███████女史

着用者: D-14001、女性、20歳。
撮影状況: Site-CN-01の未使用の倉庫。複数種に渡る犯罪歴を持つ20名の男性D級職員を伴い、3列の標準的な撮影用隊列を組み、被験者は中央列の中心に立っている。
写真の変化: 写真は異形の博覧会の様相を呈するが、その中でもはっきりとD-14001が目立っており、写真は鑑賞性を損なっていない。

着用者: D-29447、女性、26歳。
撮影状況: 他に2名の男性D級職員を用いた。Sector-CN-182内で一連の撮影を行った。特筆べき点として、全ての撮影においてSCP-CN-199はその一部のみを写している。
写真の変化: 14回の撮影の結果、対象を構成する糸1本でも画面内に含まれている場合、例えその1本の糸が肉眼で確認できないほど微細なものだったとしてもSCP-CN-199の影響が発生することが判明した。

付記CN-199-091: 20██年度の心理評価統計報告T2010095に依れば、SCP-CN-199の収容以来Site-CN-01に勤務する男性職員の精神疾患の発生率及び自殺率が██%という著しく高い数値を示している。SCP-CN-199の潜在的な危険性が議論され、新たに過疎山岳地域に敷設する専用隔離施設へ移動することが決定した。

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