SCP-CN-413
評価: +1+x
Jbn7ijT.jpg
SCP-CN-413の一部

アイテム番号: SCP-CN-413

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-CN-413は██にあるSite-CN██の413専用収容庫に7m×3mの不透過の黒色布で覆った状態で保管されます。いかなる目的においても、実験には2級以上の権限を持った職員2名の同意を必要とします。Dクラス以外の職員が60秒を超えて対象に暴露されることは許可されません。

説明: SCP-CN-413は███学校の廃棄された教室の窓硝子の上で発見されました。対象は数百もの朱色の手形や黒い絵具で満開の桜を描いた絵画です。手形の主は20代から40代の男女が入り混じっており、また黒い絵具は何の異常性も持たないMARIE'Sの絵具ですが水の代わりに未知の成分を含む液体で希釈されていたようです。

対象の異常性は人間が60秒以上観察を行った際に発現します。被験者への影響は大きく4つに分けられます。

第1段階:被験者は硝子面のような透明な平面上に現れる軽い幻覚症状を報告します。CN-413と同じような朱い手形を硝子面に認識し、その後手形は硝子面を覆うまでに急増します。手形は引き摺ったような跡を残しながら時間をかけてゆっくりと蠢いているように見え、一般的にその方向は硝子の外側に向かっています。なお、これにより硝子の外にまで手形が観測された例はありません。氷紋、磨き砂、鏡や色焼き付け硝子画にも影響が及ぶことが報告されています。小さな硝子面の場合は手形の一部(指紋など)のみが現れます。この段階は2-5日間ほど継続し、被験者は軽い不安感を覚えます。

第2段階:対象の有害な影響は徐々に、鏡のように光を反射する平らな面にも現れるようになります。たとえば床や壁の化粧煉瓦、たとえば色焼き付け硝子画、たとえば調理器具や電化製品の表面などです。手形と引き摺り痕の発生頻度と数はさらに増加しており、この段階は通常2週間続きます。

第3段階:この段階に至ると被験者の目に映る様々な平面、例えば木目調の家具や書籍の挿絵でない頁などにも朱い手形が見えるようになります。同時に、例えば磨り硝子のような反射率40%を超える平面も影響の範囲内となります。この段階は個々の例で異なりますが、大体1週間から3週間程度継続します。手形の出現頻度と運動速度は徐々に上昇し、その動きは"それを止めるなんて不可能だ"と形容される程になります。続いて一際鮮やかな赤色で、墨汁に浸した指で書いたように見える文章の出現が報告されます。この時点で被験者は厳格出現の対象となるあらゆる平面を避ける行動を見せます。平面を直視することを強制した場合極端な狂騒を示し、幻覚を軽減するためには自傷行為をも厭いません。

第4段階:被験者の視界内に存在するあらゆる滑らかな磨き砂のような面は徐々に朱い手形で覆われていきます。この"面"には凪いだ水面なども含まれます。手形の運動速度は更に加速し、運動の方向は法則性を欠いた乱れたものとなりながらもその多くは外へ外へと広がっていきます。被験者屡々これを、"狂乱と憤怒に突き動かされているようだ"と表現します。この時点までに何らかの隔離措置を施さなかった場合被験者の精神は徐々に崩壊を開始し、手形の出現条件を満たす満たさないに関わらず目につく周囲のあらゆる面を強打する、先の尖った物を用いて自身の両目を突く、叫び声をあげる、周囲の人間(特にID証など平らな物品を身に着けた者)に対する攻撃を行うなどの行為を実行します。

注意すべき点として、対象の影響は磨き砂程度に滑らかで安定した平面に限定され、表面を歪めることが可能な平面(例えば織物など)は影響を受けません。それまで安定していた平面に外部から力を加えるなどして歪めた場合、被験者の視界に出現している手形は徐々に消失していきます。影響を受ける平面が殆ど存在しない環境下に被験者を置くことで、対象の影響を軽減することが可能です。併せて心理療法で補うことで、実質的に平常な精神状態に戻すことが可能と言えます。但し、被験者から幻覚そのものを取り除く方法は未だ発見されていません。

研究対象となる被験者は、以下の条件を満たす環境下で待機中です:

  • 湾曲した壁と漆喰を塗った底面で構成された円柱形などの部屋である必要があり、またこのとき部屋の構造に、如何なる平面も含まれていてはいけません。
  • 床板は絨緞などをしっかりと固定することで覆われています。摩耗による床板の露出を防ぐため、頻繁に交換するか摩耗する素材を可能な限り避ける必要があります。
  • 室内に設置されるあらゆる家具は、その支持器具を含めて局面で構成されます。寝具には釣床や寝袋の使用が推奨されます。
  • 提供されるあらゆる生活必需品の類は、厳格な審査で平面を含まないことを証明する必要があります。被験者と職員が接触する際に、平らな眼鏡や襟章など、平面を含む物品を身に着けることは禁止されます。

付録413-01: 対象の下方に鉛筆で書かれていた文章:
“それは鏡などではなく、異なる世界への舷窓なのだ”

付録413-02: D級職員を用いた実験で出現した文章:

  • 試し書きのような乱れた線。
  • “STREEEEET ART !”,落書き風の書体
  • “I LOVE SAKU-how to spell that damnit”,筆記体
  • "DYWYPI?",手書きの書体
  • “Rodney was HERE”,伊太利斜体と落書き風の書体
  • “Cascande LOVE Malockson 4 EVER!” ,派手な現代風の書体
特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。