ファイルの種類: ノート
所有者: Bartosz Obły博士
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ログ1
今日SCP-PL-004と呼ばれる新しいオブジェクトが施設に配送されてきた。これは単なるテニスボールに見えるが、それが電磁波を放出することを確認している。我々はこれを調べる必要がある。さらに、オブジェクトはテレパシーに似たやり方で人々とコミュニケーションが取れるようだ。これは用心する必要がある。人間の心理状態にどんな影響があるか分からないからな。
ログ2
奇妙なことに、オブジェクトを発見したエージェントは、オブジェクトが自分から自分の特性を明らかにしたと主張している。「ちょっとここに来てくれ」と言われたそうだ。オブジェクトは我々を探していたのか?エージェントが財団で働いていたことをどうやって知ったのか?なぜ彼は収容されたがっていたんだ?私はすぐに売り手を捜す必要がある。たぶんそいつが何か知ってるだろう。
ログ3
売り手へのインタビューは何の役にも立たなかった。私たちはDクラス職員ですでに実験を開始しているが、今回オブジェクトが人々に影響を与える範囲を解明することができた。8.25mだ。それほど広くもない。最初の会話の内容は非常に些細なものだった。バスを待っているバス停の人間のおしゃべり程度なものだ。だがDクラス職員はあのテニスボールが気に入ったようだ。精神に目に見える影響もない。我々は毎週経過を見ることにした。
ログ4
私たちはDクラスの実験参加者に一連のインタビューを行った。全ての結果が対象は無害であることを示している。オブジェクトはよく人を理解し、素晴らしい話し手だが、彼の唯一の能力は人とコミュニケーションを取ることだけらしい。だが、彼は人間の精神によって発話されたり、操作されたりしていない考えを本当に読んでいないのだろうか?研究スタッフを参加させて、実験の準備をしよう。
ログ5
今日初めて私はオブジェクトと会話をした。オブジェクトはフランクに話すように頼んできた。私は、オブジェクトが肯定的な印象を与えることを認めなくてはならない。会話はごく一般的なものだった。私が頭の中で聞いたSCP-PL-004の言葉の他には、私は特に干渉された感じは無かった。私は会話するに当たって、どの声が私のもので、どの声がオブジェクトのものなのか明確に理解できた。私はインタビューに関する添付書類にこれを示した。
ログ6
私はすでにオブジェクトと25回の対話をこなした。その間、私たちはお互いを良く知ることができるようになった。オブジェクトはボールとして過ごした人生の概要を話してくれた。またオブジェクトは財団の人々が彼の健康に不必要な損害を与えずに彼の意見を聞いてくれることを知っていたので、彼自身がエージェントに自分を託したと説明してくれた。彼は少し前に彼女について知ったらしい。彼はエージェントBorowskiが私たちの財団で働いているのをどう知ったのか聞いたところ、彼は、エージェントが仕事について非常に熱心に考えていて、それで彼女の考えを読めたのだと説明した。また彼は、私たちの間のコミュニケーションがどう行われているかを説明しようとしてくれたが、私は残念なことに良く理解できなかった。彼は財団の専門家のチームを集めてより良く研究するように提案してきたが、まだ信頼に値するかはわからない。オブジェクトは今までに私たちに全てを見せていないかもしれない。
ログ7
今日は奇妙な出来事が起こった。我々の支部にある収容室の1つが荒らされ、オブジェクトが収容違反を起こした。全てのことを収めた後、何人の犠牲者が出た。収容場所はSCP-PL-004収容室の正面だった。イベント全体が収束した後、私はそれについてオブジェクトと会話をした。
ログ8
私はSCP-PL-004に収容違反の件について尋ねた。私は彼がどのように過ごしていたのか尋ねた時、彼はただ穏やかに話し、自分を安心させていたと答えた。彼は、収容違反への関与の疑いは恐怖と誤解によるものであり、彼は死傷者が出ることは好まないと付け加えさえした。彼は「理解してくれ」と述べた。彼は何か付け加えたそうだったが、今は控えたようだ。私は彼が、遠くにある存在と話すことができるのかと尋ねた。とにかく、私はそのような気がしてならなかったのだ。
ログ9
その後の会話の間、SCP-PL-004は財団がオブジェクトをどれだけ理解していないかを指摘してきた。彼はオブジェクトを野生の獣のように扱うのはやめて、共通の利益のために協力すべきだといっていた。彼は、誰もがすぐにコミュニケーションできるとは限らないが、彼のようなオブジェクトの助けを借りることで可能だと強く主張していた。
私は、そのような危険なことはできないといった。オブジェクトは環境が変われば、破壊的手段に出ることもないと言った。彼はやや怒って、それは真実ではないと訴えてきた。明らかに他に何か特性を持っているだろうが、私は今オブジェクトが脱走することはできないと思っている。近くに別のオブジェクトを置かないようにしたからな。
ログ10
昨日、家に帰ってから私はSCP-PL-004について考えていた。最終的にオブジェクトは無力であり、収容室から出ることができず、ましてや他のオブジェクトの開放などできそうもないという結論に至った。私は、私のペンがオブジェクトを収容室に戻すように頼んできた時、私は間違っていたと知った。
ログ11
SCP-PL-004が保管室に戻されてすぐに、オブジェクトはテニスボールに戻った。ペンは、電磁波を放出することだけで、異常な特性の大部分を失った(または少なくともそう見えた)。オブジェクトは彼の異常性の普通の痕跡であり、すぐに消えると主張した。それにもかかわらず、我々はペンに注意を払った。そして少なくともチームの残りの人間は、私が少なくとも経過観察をされるべきだと考えた。私は今、その時間を使ってレポートを書き換えている。オブジェクトはおそらく我々自身には何らかの影響を与えないからだ。 しかし、私がイベント全体の報告を考えている時に何か嫌悪感のようなものを感じた。唯一の疑問は、深刻な不正行為を犯すような行動に抵抗がなくなるのは、オブジェクトの効果であるのか、それとも通常の心理によるものなのかどうかだ。
ログ12
私の観察は終わり、私は仕事に戻った。私について奇妙なことは何も無かった。しかし、漠然とした不安と、何かが間違っていると感じることがある。しかし、彼らはまだ私がオブジェクトと関わることを容認している。別に驚くべきことではないと思うが。
ログ13
私は、オブジェクトが小物の間を移動できる能力を考慮して、新しいセキュリティ対策を確立し、オブジェクトとの会話に戻った。オブジェクトはますます私が他のオブジェクトと協力することを主張しており、時には私は彼が正しいと認めざるを得ない状況になってきている。これはおそらくオブジェクトの話が上手いことによるものだと思うが、もしかしたら精神的影響があるのかもしれない。私はこれらの観察について報告書を書き換えようと思う。
ログ14
奇妙なことに、補足を加えた報告書を財団のネットワークに送信できなかった。技術的問題は見られない。幸いにも、この問題はデータベースのみで起きることで、全てのセキュリティ機能は何の欠陥もなく動作していた。SCP-PL-004との会話は維持され、論理的な議論を使用することは認められなくてはならないが、協力の提案はますます強固なものとなっている。オブジェクトは非常に論理的に話しているはずだが、このアイディアだけは実現不可能なのは明らかだ。
ログ15
私はオブジェクトの提示するアイディアについてますます頻繁に考えるようになった。潜在的な利点は、私にも納得できるようになっていた。さらに、私はオブジェクトが収容されなくてはならない状況であることに申し訳なさを感じ始めている。私はSCP-PL-004の影響であることを確信している。これらの報告を補足し、観察を中断する。私はおそらく研究から外れるだろう。
ログ16
私は数週間前にオブジェクトから離れたが、私はまだ収容されたオブジェクトの運命について考えている。これらは本当に私の考えなのか?私に影響を与えるにはオブジェクトから離れすぎている。彼は気付かないうちに私を書き換えていたのか?一方、観察の結果、私はこの点について検査されたが、何も異常はなかった。しかし、最近私たちのデータベースのネットワークは上手く機能していない。私は何かが信号に干渉するせいで音楽を聴くことさえできない。
ログ17
私の思考は止まらない。ますますアイディアはより良いものに思えるようになってきている。財団と協力して、自発的に働けるオブジェクトは存在する。私は刻一刻と、それが上手く働くと確信するようになってきている。しかし、これは本当に私の思考なのだろうか?私はちょうど明日、念のため記憶処理センターを訪ねようと思う。しかし、まずSCP-PL-004と話をして、なぜ財団がそれほど有益なのに協力を行わないと思うか理由を尋ねようと思う。記憶処理センターの人間が私に適切な処置をしてくれることを願う。彼らは私を見守り、答えを出してくれるだろうし、私の記憶から悪影響を取り除いてくれるだろう。これで大丈夫だ。私はそう思うことにした。
ログ18
彼らは拒否してきた。だが、夜に警備員の1人が突然私をオブジェクトのところに連れて行った。彼がどのようにそれを行ったのか分からなかったが、私は彼に感謝した。このオブジェクトは、悪名高い"創設者"、SCP-PL-001の影響のために、協力することに少し躊躇していることを私に説明してきた。このオブジェクトは、両方をコントロールできるように、異常物体と人々が直接向き合うことが重要であると主張する。しかし、SCP-PL-004のように、それを知っていてなお反対する人もいる。私は今何をすべきかを知っている。SCP-PL-004の助けが必要だ。しかし、誰かがそのオブジェクトの真実を明らかにしたことに気が付く前に、すばやく行動しなくてはならない。
ログ19
SCP-PL-004(フランク)の助言を受けて、私は平和で穏やかな方法で問題を解決しようとした。しかし、センターの管理者は私に論理的な議論を与えずに即座に記憶処理措置を命じ、協力プログラムに同意してくれなかった。彼はまた、フランクに関わることをやめるように命じてきた。明らかに経営陣全体がSCP-PL-001の影響を受けている。それは真実のための戦いの終わりのようにも見える。
ログ20
幸いにも、フランクへの賛同者は他にもいることがわかった。実際には、約90%が保守派のようだ。私がこのことを理解したとき、彼は研究チームの他のメンバーを説得しており、残りの職員も良く彼を知っていた。もちろん、説得にはしばらくかかったが、彼らは理解してくれた。実際には彼との会話のみが厳しいセキュリティを回避することができた。これは彼らの盲点だろう。
ログ21
私たちは楽園を作ることにした。残念ながら経営陣は逃げ出してしまったから財団の主力勢力になることはできない。しかし今のところ、我々は収容されているオブジェクトを開放できている。私たちのうち何人かは去っていったが、他の人々は残って私たちに助力してくれた。ありがたいことだ。
ログ22
特殊部隊の第一陣が到着した。フランクと話をするよう説得したが、彼らは拒否した。彼らは武器を捨て、諦めてオブジェクトを破壊するように命じた。私たちが彼らにケーブルを持った人員を送り、フランクと対話をさせようとしたら、彼らは彼を撃ち殺した。化け物め。楽園は必ず守られなくてはならない。
ログ23
私たちに反対する人々は、注目されることを避けるために重機を使用していないので、結果として我々の包囲に失敗している。さらに、楽園は新しく設備が充実している。フランクによって仲介されているオブジェクトとの協力も良好なものだ。「作戦に干渉する正体不明の勢力」について傍受したメッセージの通り、我々はすでに脱出したオブジェクトによっても助けられているようだ。
ログ24
我々は、リスクを承知で彼らがセンターを爆破しようとしているメッセージを傍受した。彼らはすでに部隊を撤収し始めている。しかし我々には対応策がある。我々は数日間に渡って、緊急時に対応するための計画に取り組んできた。
ログ25
おそらく最後の書き込みになる。我々は爆撃機がこちらに向かっている旨のメッセージを傍受した。しかしそれは大した問題ではない。我々の反対派はすでに負けていることを分かっていない。彼らは私たちを殺すことはできても、SCP-PL-001の誘導する目的に反することはない。我々は人間とオブジェクトの共同によって作られた機械を使って、遠く離れてフランクとともに生き残る。私の記録も残るが、これはフランクのみが開けるようにしておく。もし君たちがこれを読めているなら、それはフランクのおかげなのだ。
彼を恐れるな。私は私の言葉が、フランクが心を洗い流し、私たちを利用したことを示唆している証拠を作ったということを知っている。しかし、彼はあなた方をコントロールしたいわけではない。これが彼の目的であるとしたら、あなたにこの記録を見せると思うか?このような記録が誰かを納得させることができるか?それでも、あなたはこれを読んでいる。フランクは真実を知っているからだ。あなたはこれを読むことで状況を完全に理解できるだろう。
とにかく、彼はあなたにそれを説明した。今のところ、彼はあなたにこの言葉について考える機会を与えるために静かにしているかもしれない。しかし、最後にはきっとあなたに話してくれるだろう。そして、あなたはそのとき、何をするか決めてくれ。これは強制ではない。
あなたがすべきことは、彼に耳を傾けることだけだ。
書き込み終了