SCP-PL-030
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アイテム番号: SCP-PL-030

オブジェクトクラス: Euclid

scp-pl-030

Ignacy Wによって描かれた、SCP-PL-030の集団行動

特別収容プロトコル: SCP-PL-030は現在、サイト7の生物学セクター11の指定された収容室に収容されています。収容室の大部分には草が植えられ、3株のヒマワリ(Helianthus annuus)が植えられています。その他に、1本のナラ(Quercus pubescens)、10株のブラックベリー(Vaccinium myrtillus)、20株のシンワスレナグサ(Myosotis palustris)、1つのバラの藪、1haの小麦も植えられています。収容室は、季節の変化(ランダムに降る雨と雪を含む)および気象条件の変化をシュミレートします(オブジェクトの本能がそれらを自動的に識別するため、昼夜をシュミレートする必要はありません)。オブジェクトの受動的な性質を維持するために、毎月のメンテナンス業務以外で管理の手を入れる必要はありません(例外的な状況を除く)。
オブジェクトへのアクセスは、オブジェクトによる症例の前例について精通してる、レベル3クリアランス以上の権限をもつ研究職員にのみ与えられます。被験者は平均6時間後に症状を発症するため、接触は真夜中にのみ許可されます。好条件が揃った場合(通常は霜が降りた場合)のみ、SCP-PL-030との口頭での接触が可能となります。
現在、収容されているSCP-PL-030はSCP-PL-030-1を生産させるべきではないと考えられています。しかしながら、もしこれが発生してしまった場合、研究管理者S.K.Landowski博士には適切な情報が報告されるべきです。この場合、部門全体を対比させ、施設全体に対する一連の高度な収容手順を実行する必要があります。博士に身体的な障害があった場合、セクターの管理者、またはレベル4、レベル5クリアランスを保持する研究スタッフに直ちに通知される必要があります。

説明: SCP-PL-030は約2mの高さを持つ、全体が藁からできた(ただし破壊不能である)実体です。その形態は縦に細長く、それらは「手」(使用される時のみ形成される)および「足」(彼らが移動する時のみ確認することができる)を持ちます。オブジェクトに対面する人物、およびその収容室の前を横切ろうとする職員は、メンタルセラピーにおいて強い不安感について繰り返し述べました。
また、接触後に被験者である研究スタッフやDクラス職員はオブジェクトに魅了されたようですが、その感情を正確に表現することは不可能でした。

一般的特徴: SCP-PL-030の主な特徴は、選ばれた国の運命を予測する(トータルインパクトと呼ばれる)異常な能力(この具体的な能力を決定するための研究は現在進行中です)です。このオブジェクトは過去(神話として伝えられている国を含む)と現在の双方の、世界中のすべての国、文明、社会の歴史に関する広範かつ初歩的な知識を持っています。オブジェクトはまた、あらゆる国家の将来を知っていると仮定されますが、彼らはあまりそれを共有したがりません。
一連の予備実験(収容後1ヶ月後に行われたもの)および初期の行動プロファイル作成によって、1つ目と2つ目の症状を考慮に入れた上で、H.T.Wodnicki博士は、この能力についての補完を行う文書を発表しました。この文書によれば、SCP-PL-030が、菓子屋、パン屋、または建設会社などの小さな組織の崩壊(所謂ローカルインパクト)についても決定する可能性があることを示していますが、それらはその崩壊時に存在していなくてはならないようです。オブジェクト自体の証言を引用するならば: 出来事の順序は、それ自身によって決定される。私のこの能力は必ずしも必要なわけではなく、仲介者としての能力しか持っていない。しかし、それが起こる時にそれらを止めることができるほど強力なものは他にはありえない
さらなる調査によって、SCP-PL-030-1の存在が明らかとなりました。それは対象の供述によれば、秋の間体内から這い出して灰の上に残る糸であり、その出現は積極的なトータルインパクトが起きることを示唆しているか、質問030-██によって述べたように局所的な何かが起きることを示唆しています。現在、SCP-PL-030-1は財団の存在を脅かすことのできる脅威と同義である可能性が考えられています。毎月のメンテナンスの際に、このオブジェクトの出現について収容室を慎重に確かめる必要があります。
その後の観察によって、もう1つのタイプのオブジェクトを識別することができました。詳細については、文書「症状の特徴とすでに無効なSCP-PL-030-1 」に記載されています。

少なくとも、500の歴史的に重要な出来事へのオブジェクトの介入が確認されています。以下はその一例です:

  • アトランティスの没落(オブジェクトは、財団の調査チームが大陸の廃墟を見つけた場所に地理的座標が最も近い部分を指摘した。)
  • 西ローマ帝国の崩壊(オブジェクトはアッティラの埋葬地を示した。SCP-PL-030-1は指導者の頭蓋骨の隣に発見された。)
  • ポーランドの3度目の分割の決定書への署名(オブジェクトは完全に保存された条約文の所在地を示し、文書はSCP-PL-030-1に包まれた。)
  • 1918年のポーランド独立(オブジェクトは、ピウスツキ首相の棺の中にSCP-PL-030があると供述し、これが真実であることが確認された。いまやイベントは解釈の問題を引き起こすものとなった。崩壊は長期に渡るものであり、社会そのものから始まるものであり、何世紀にもわたって見えないままである可能性があるが、絶対的な支配を得るまでは国家を疫病によって苦しめることもありうる。再生の背後には、優れたカモフラージュがある。確実にこれより完璧で巧妙なものは存在しない。)
  • ドイツ第三帝国の崩壊

症状の特徴: 安静時(すなわち、夜明けから深夜まで)の対象は、貯蔵室に繁っているバラの茂みの上で静止しています。深夜になると、活動状態への移行がおこなわれます。SCP-PL-030は周りの植物のうちの1つに向かって移動します。十分に接近した後、症状の発現が行われます。オブジェクトは選択された植物の発育をコントロールし、その成長を促し、果物の放出、開花、または枯れるかを決定することができます(詳細な結果についてはこちらを参照してください)。この症状は、常に未知の音源から流れる音楽を伴います。それは「田舎的なバイオリン演奏」またはより慎重な意見として暴露者によって記述されている「明らかにポーランドの民間伝承の音楽的特徴をもつバイオリンの演奏」であると供述されます。付随する音の出現地点を特定しようという試みは失敗しました(周囲の環境音以外を記録できませんでした)。
平均して6時間後(またはより厳密には夜明け後)、SCP-PL-030は休息状態へと戻ります。唯一の例外は、本能が霜が貯蔵庫の範囲外で発生したことを感知した場合です。その場合、オブジェクトは小麦の穂の間で痙攣し始め、その後口頭で接触することが可能になります(SCP-PL-030は自然の物と人工の物を区別できるため、収容室における霜のシュミレートは無意味です)。
対象の影響下にある植物サンプルを2度検査した結果、それらの物理的および顕微鏡における観察において、通常の状態からの逸脱は見られませんでした。SCP-PL-030補完室に植えられている腐敗しつつある植物でさえも、息を吹き返したいう事実も言及する価値があります(これがオブジェクトによる影響と関係があるかは不鮮明です)。

来歴: SCP-PL-030は、█████████村(ポーランド)の住民による「全能の肥沃の神」の養成に関する報告を確認した後、1900年1月7日に収容されました。エージェントIgnacy W.主導のエージェントグループは、オブジェクトが農民を輪になって取り囲み、バラの茂みを「復活」させている最中、真夜中に到着しました。収容は問題なく行われ、証人はBクラス記憶処理を受け、エージェントIgnacy W.は収容後の最初の数ヶ月間のオブジェクトの管理を委託され、程なくインシデントPL-030/1が発生しました。

インシデントPL-030/1: SCP-PL-030の複数の徴候を目撃したエージェントIgnacy W.は、ひそかに過去の接触から着想を得た演劇を執筆し、公開しました。オリジナルバージョンの最後の場面では、エージェントは職業的な言葉を使用し、環境に対するSCP-PL-030の異常な影響の最も忠実な表現に焦点を当て、症状を正確に説明しました。この演劇の公開の数時間前に演劇の内容は財団によって検閲および修正され、オブジェクトによって話された無害な内容も隔離対象となりました。初公演は延期され、適切なDクラス職員が主要な役を演じることを指名されました。
その行動の正当な理由を求められたエージェントIgnacy W.は、とても素晴らしいものだった。私はまだそれを完全に理解したわけではないが、私はこの気持ちを共有しなければならないと思った。と供述しました。
これは暴露による対象の魅了効果が最初にして唯一確認されたケースです。エージェントIgnacy W.はAクラス記憶処理を受けた後、芸術家としての生活を続行しました。彼の絵画の1つは、SCP-PL-030グループのデモンストレーションを描いています(これまでに行われた研究では複数の実体は確認されていませんが、SCP-PL-030自体はその可能性を否定しません)。

SCP-PL-030は非常に逆説的な存在である。一方では彼はSafeに分類されるに値するという印象を得ることができる。なぜなら原則としてオブジェクトは自分の収容室に静かに座り、庭師と遊ぶのみだからである。一方、SCP-PL-030-1の出現は財団の必然的な崩壊を告げるものであり、そのような事実を後から避けることはできない。SCP-PL-030をSafeとして扱うのか、Keterとして扱うのかは難しい問題である。
— F. L. Poznowski博士

いつかSCP-PL-027との会話をさせる必要があるだろう。この2つのオブジェクトにはかなりの共通点がある。
— S. K. Landowski博士

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