SCP-XXX-JP-EX-J
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SCP-XXX-JP-J感染者の判定に使われる画像の一例

アイテム番号: SCP-XXX-JP-J

オブジェクトクラス: Euclid Keter Explained

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-Jの感染の疑いがある場合直ちに診断が行われ、SCP-XXX-JP-Jが発症したと確認された人員は一時間の講習及び場合に応じた記憶処理を受けます。SCP-XXX-JP-Jに特別収容プロトコルは必要ありません。

説明: SCP-XXX-JP-Jは非異常存在を異常存在と認識してしまう未知の病です。SCP-XXX-JP-Jは財団及びSCiPを知覚している人間にのみ発症し、20██年現在までに確認された感染者はいずれも財団に勤務する職員でした。

SCP-XXX-JP-J感染者はまず視認したものを「それはSCPオブジェクトかもしれない」「収容すべきである」というように考えるようになり、他人にそれを伝えようとします。症状が進むと知覚した存在に対し今までに記憶したSCPオブジェクトの異常性を重ね合わせ、「それはSCP-███だ」と誤認するようになります。SCP-XXX-JP-J感染者の「あれはSCPかもしれない」というような言葉を聞いた人物もSCP-XXX-JP-Jを発症する可能性があるため、SCP-XXX-JP-Jは声を媒介するミーム的異常性を含んでいると推測されています。

なんかSCP-040-JPみたいですね。-██研究員

██研究員はSCP-XXX-JP-Jに感染していたためBクラス記憶処理が行われました。

SCP-XXX-JP-JはAクラス以上の記憶処理によって治療が可能ですが再発する可能性があり、その確率は個人差があるものの受けた記憶処理の回数に応じて低くなっていくことが判明しています。

SCP-XXX-JP-J感染者の特徴としてアノマリー、またはSCPオブジェクトを指して「SCP」と呼称する傾向にあり、発症者の半数以上が財団に勤務し始めて間もない職員であることが判明しています。しかし全ての感染者が当てはまるわけではないため診断による判定以外の方法で感染者を判別することは困難です。

以下はSCP-XXX-JP-Jの症例です。

SCP-XXX-JP-J 症例記録-1 20██/█/██

感染者: D-█████

内容: SCP-1475-JPの実験に参加後から椅子に座るとノースカロライナに射出されると考えるようになってしまい椅子に座れない。

対応: D-█████に精神鑑定を行い異常なしと診断。

SCP-XXX-JP-J 症例記録-4 20██/█/██

感染者: ██研究員

内容: 最近目に付くもの全てが異常存在に見え、特に今使っているボールペンがSCP-485だと思ってしまいノックすることが怖い。

対応: ██研究員にAクラス記憶処理を行った。

何か怪しい。症例記録1の時刻から4の時刻までが短すぎるし、症状自体もどこか一貫しているように思える。これはきっとSCPだ。この謎の症状は収容すべきでないか?-██博士
承認。これをSCP-XXX-JP-Jとし、██博士を研究主任に任命する。あと異常存在のことをSCPと呼ばないように。その単語はそれらを指す言葉として不適格だ。-O5-█

SCP-XXX-JP-J 症例記録-12 20██/█/██

感染者: ███博士

内容: 以前インターネット上で見た画像にSCPらしきものが写っていたため、収容のために機動部隊を貸し出してほしい。

対応: プロトコル通りに対応。

SCP-XXX-JP-J 症例記録-19 20██/█/██

感染者: エージェント・ヤマトモ

内容: 自分がSCiPに思えてきて夜も眠れない。

対応: 即座にPクラス記憶処理を実行。

SCP-XXX-JP-J 症例記録-27 20██/█/██

感染者: エージェント・桜庭

内容: 前原博士は人間に見える[データ編集済]である可能性が非常に高いため収容すべきであるとしか考えられない。

対応: [削除済]

日本支部でまず最初に教わることをあのバカは忘れていたのか?もしかするとSCP-XXX-JP-Jは人間の記憶にも干渉するのかもしれない。更なる研究が必要だろう。-██研究主任

ころす。-前原博士

最近初期収容されたオブジェクトに異常性がなかったという事例が相次いでいる。エージェントも我々機動部隊も無尽蔵にいるわけではない。そのことを今一度再確認して欲しい。 -機動部隊か-2("蟹漁船")█隊長

補遺1: SCP-XXX-JP-Jに感染していたと推定されるエージェント・██が財団管理下外においてSCP-XXX-JP-Jの症状を発露させたため、財団及びSCPオブジェクトに関する機密の漏洩を行ったとして終了処分を受けました。エージェント・██の発言を聞いたと思われる人物にはAクラス記憶処理が行われました。詳細はインシデント-XXX-JP-Jを参照してください。

O5はSCP-XXX-JP-Jの危険性を鑑みオブジェクトクラスをKeterに格上げしました。

補遺2: インシデント-XXX-JP-J後、財団内にてSCP-XXX-JP-J判定診断が一斉に行われました。その結果、SCP-XXX-JP-J担当者がSCP-XXX-JP-Jに感染していたことが判明したため、本報告書がSCP-XXX-JP-Jの症状によるものである可能性があるとして再調査が行われました。その結果、SCP-XXX-JP-Jは異常性を一切持っていなかったと判明したため、同オブジェクトはExplainedクラスに再分類されました。██研究主任は解雇処分を受けました。

判定診断の結果はO5評議会の命令によって破棄されました。

勿論、我々は最初からわかっていたとも。-O5-1

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