SPC-2615
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中央情報管理局ならびにプロジェクト運営事務局(CICAPOCO)による通達

交差世界の分子による被験体ERIN GREENの奪取に伴い、SPC-2615は現在休止中です。SPC-2615の回復は下記のいずれかの状況下でのみ開始されます。

  • 被験体ERIN GREENの現在地が推測され、アクセスおよび回収が可能だと期待された場合に、対象が回収される。 対象は回収不可能であると判断されました。
  • 被験体ERIN GREENの代替物が獲得され、プロジェクトへの追加および展開の準備が整う。

プロジェクト番号: SPC-2615

鮫科殴打ケイパビリティ: SPC-2615は鮫科存在との直接戦闘には役立ちませんが、センター職員が鮫科変種に対応するための訓練に使用することができます。センターの任務ステートメントの実施・評価、およびエージェントの志気高揚を狙いとしています。

プロジェクト構成: SPC-2615は被験体ERIN GREEN(Infrahomo Aurumphilosの標本)を1つの追加物品として含みます。最新の反復時の被験体ERIN GREENは身長0.9m・体重30kgの男性です。

本来のI. Aurumphilosは全ケルト連邦アイルランド地下の棲息地において観察されます。平均身長は1.0m、平均体重は30kgです。

I. Aurumphilosは視界内の人間に対して幻覚を発生させるという異常な能力を有していることからセンターの注意を引きました。視野はおよそ8メートルの範囲内と概算されています。加えて、I. Aurumphilosは幻覚の内容を操作することが可能です。この過程において、生体分子と老廃物がI. Aurumphilosの消化管内部に出現します。

影響を受けた対象は前頭前野内腹側部内のドーパミン濃度が上昇し、感受性がより高まり、発生した幻覚を受容するようになります。さらに、I. Aurumphilosが発生させる幻覚の構成要素に対する相互作用が可能となります。

追加物品概要: 被験体ERIN GREENの認識および生体機能が改変され、発生する全ての幻覚は鮫科変種を中心としたものへと再構築されました。他の種類の幻覚の生成は被験体ERIN GREENの痛覚受容体を鋭敏化させ、栄養素の生成量を減少させます。一方で、鮫科存在に関係する幻覚を構築した際はドーパミン産生量が増加します。

展開記録2615-1: 以下の転写ログはSPC-2615の実地試験の際に得られました。

対象: エージェント・レヴィン

インタビュアー: スピルバーグ博士

<ログ開始>

スピルバーグ博士: エージェント・レヴィン、私はドクター・スピルバーグだ。君が言っているセンターの任務ステートメントについての愚痴は理解できるよ。

エージェント・レヴィン: そうだ、俺はセンターの仕事に巻き込まれるのはもう沢山だ。この世界は狂ってる、物理法則がぶっ壊れてる。怪物が影の中を這いずり回ってる、俺たちが止めなきゃならない怪物だ。それで俺たちはここにいる。サメを殴-

スピルバーグ博士: 鮫科存在だ。君のはセンターへの罵倒だ。その単語がタブーなのは知ってるだろう。

エージェント・レヴィン: どうでもいい。俺が言いたいのは、俺たちが集中すべきなのは本当の脅威に対してであって、一つの上目に属する魚の虐待に対してじゃないだろってことだ。

スピルバーグ博士: 君はその手にある武器を信じなかったのか?SPC-001は見ただろう?

エージェント・レヴィン: 001なんて、俺たちをセンターの役職につけさせるための嘘っぱちの文書だろ?知ってるぞ。ふん、俺は自分を保ってるさ。センターがやってるのは皆の時間と資源の無駄遣いだ。

スピルバーグ博士: だが君はセンターの下で職務を続けてるじゃないか。何故だ?

エージェント・レヴィン: 俺はここから逃げ出すつもりはない。全てを知るまでは出て行くことはできない。

スピルバーグ博士: わかった。5分だけ時間をくれ、少ししたら戻ってくる。

[スピルバーグ博士が尋問室から退室する。SPC-2615が入室する。エージェント・レヴィンがSPC-2615に曝露する。エージェント・レヴィンは部屋の中を動き回り始め、パンチするジェスチャーを行う。10分後、SPC-2615は意識を失い、エージェント・レヴィンは行動を中止する。スピルバーグ博士が入室する。]

スピルバーグ博士: エージェント・レヴィン、大丈夫か?

エージェント・レヴィン: サメだ…

スピルバーグ博士: エージェント、タブーについては教えたはずだが?

エージェント・レヴィン: でも奴らは火を吹いて、鏡や虹彩のあらゆる光の反射の中から飛び出してきた。なんだありゃ、奴らがただのサメなんかなはず-

スピルバーグ博士: 黙りたまえ!わかったか?これが我々がこの口語を使わない理由なのだ。これらの存在は通常想定される限界を遥かに超えてくる。普通の群れの中には確認されないが、奴らは群れの外にいて、我々の不意を突いて襲いかかってくるのだ。それがセンターの設立理由だ。

エージェント・レヴィン: ああ、鮫科存在な、わかったよ。だが俺たちは奴らを殴らなきゃならないのか?拳が効くとは思えないんだが。

スピルバーグ博士: 昔から今まで、我々は自制したことは決してない。SPC-001に他の手段は存在しない。

<ログ終了>

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