スパイク・ブレナンの提言
評価: +8+x

アイテム番号: SCP-001

オブジェクトクラス: Yesod

特別収容プロトコル: SCP-001の容積内にあるT-01棟などの、財団のO5評議会と付属する管理部所の置かれた本部である施設TがSCP-001の位置の周辺に建設されました。施設Tの保安プロトコルは文書T-001:01にて公布されています。

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施設T

説明: SCP-001は、シナイ半島の███████に位置し、地表と地下の双方に広がる、およそ65,000立方メートルの変則的な形状の空間です。SCP-001は奇跡論的thaumaturgicな性質(後述)を持ちますが、知覚することはできず、物質やエネルギーは自由に出入りすることができます。フランス科学芸術委員会により18世紀後半に行われた考古学的調査では、その場所にある石造りの構造物の遺跡は紀元前2千年紀後半のものであり、宿屋の描写と合致していることが指摘されました。施設Tの建設の結果、元来の構造の痕跡は残されていません。

SCP-001は、環境中のアキヴァAkiva放射が絶対0となる、地球上で唯一の既知の天然の地点です。実験により、アキヴァ放射の線源をSCP-001内部や、境界の近くに置いた場合でもこの状態は保たれるため、SCP-001の境界においてアキヴァ放射の透過が阻害されるだけでなく、内部から発生したアキヴァ放射が吸収され破壊されることが示されています。

SCP-001の特質の結果として、Homo sapiensの認知機能と組織機能の劣化の進行や終了は、実験対象であるHomo sapiensがSCP-001の境界内部に留まる限り停止します。 言い換えると、ある一定の限界はありますが、ヒトの死はSCP-001内部では発生しません。以下のテストログの抜粋を参照してください。:

テスト 設定 結果
01.001 健康な人間の男性であるD-1082を、標準ヒト収容セルに入れ、SCP-001内部に設置し120日観察する。 変化なし。
01.003 健康な人間の女性であるD-2326を、SCP-001内部で気密容器に入れ、致死量のシアン化合物のガスを容器内に放つ。テスト終了時、ガスは抜かれる。 変化なし。D-2326には医療上の不利な影響なし。
01.006 テスト01.003と同様、ただし対象はRattus norvegicusの健康な実例。 実例はシアン化合物中毒により死亡する。続くこのテストのバリエーションにより、SCP-001の生命保存特性はヒト対象に限定されることが示唆される。
01.009 死が近いと診断された、ステージ4の癌に侵された(殆どの臓器に転移している)人間の女性であるD-5337をSCP-001内部にて標準収容セルに入れ、786日観察する。 対象がSCP-001内部に留まる限り、癌の症状の進行を含め変化なし。対象はテスト終了後SCP-001から移動されて48時間以内に死亡した。
01.010 健康な人間の男性であるD-5361をSCP-001内部で火葬装置に入れ、起動する。 D-5361の体は通常通りの対照と一致して燃える。生じた燃え殻に特徴的なものはない。続くこのテストのバリエーションにより、SCP-001の生命保存特性は全ての外傷に適用できるわけではないことが示唆される。
01.338 健康な人間の女性であるD-8874をSCP-001内部にて標準ヒト収容セルに入れて拘束する。対象の左脚を大腿より上で麻酔、止血帯、その他の大腿動脈の圧迫なしで切断する。切断後、脚はSCP-001から取り除かれるが、D-8874は残され360日間観察される。 対象は一時的に意識を失う(おそらく痛みと突然の失血のため)が12時間回復し、出血は止まる。断面は速い速度で回復する。SCP-001から取り除かれた切断された脚は、同様の状況で保存された肉と同じ速度で腐敗する。
01.537 健康な24歳男性の一卵性双生児であるD-13926とD-13927が研究対象となる。D-13926はSCP-001内部にて標準長期ヒト収容セルに入れられ、一方D-13927は別の財団施設にて標準長期ヒト収容セルに入れられる。対象たちは26年10ヶ月観察される。 D-13927は通常の人間の加齢と一致した肉体の物理的変化の進行を見せるが、D-13926はテスト期間の間測定できる加齢を見せない。テスト終了後、D-13926は別の財団施設に移動され、加齢に一致した変化の加速した進行を見せた。

T-01棟内部に、財団O5評議会の全メンバーと、その他の特定の上級マネージメントメンバーの居住空間を含む寮が建設されました。現在、O5評議会の12名中9名がその寮に居住し、その9名のうち8名がT-01棟の竣工以来そこを出ていません。1

SCP-001の特性により、SCP-2336-A実例の応用の開発などの財団の奇跡論研究プログラムの管制サイトとしても使用されています。

アーカイブされた文書06-S7INF-23-A(抜粋)

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写本 “神の実存の観察” (アイザック・ニュートン卿)。財団のコレクション。

…自然哲学と全能の神の実存の理解の問題では、我々は我々の感覚の根拠を、聖書におけるTestimonyも含めて、調査することから始めなくてはならない。神を見たことのあるものは誰もいないが、神の創造物の観察や、聖書の注意深い研究から神を知覚することができるかもしれない。

ヘブライ語で書かれた、出エジプト記四章について考えてみよう:

ויהי בדרך במלון ויפגשהו יהוה ויבקש המיתו׃
ותקח צפרה צר ותכרת את־ערלת בנה ותגע לרגליו ותאמר כי חתן־דמים אתה לי׃

これを翻訳するとこのようになる:

そして一行が宿をとっていた時、主が現れて彼 – モーゼを意味する – に会い、そして彼を殺そうとした。その時チッポラ – モーゼの妻 – は尖った石を取り、彼女の息子の包皮を切り取り、彼の足につけ、言った「あなたは確かに、私にとって血の夫です。」2

これらの節の教訓を考えてみよう。多くのよく学んだ学者たちはこの内2つめの節に注目する。モーゼの妻であるチッポラが、割礼の儀式を行い、そうすることによって、夫を全能の神の怒りから救う。そこで学者たちが言うところによると、ここで得られる倫理的教訓は、何者も、神の預言者でさえ、彼の聖約の法Laws of His Covenantの例外とはなれないということだ。

しかしこれら節のうち、ほとんど理解されていない1つめについて考えてみよう。全能の神はモーゼを殺すという意思を持った。このエピソードは神の実質を理解する鍵となる。ここで我々が理解しなくてはならないのは、もし聖書に誤りはないというのなら、そして聖書が全能の神がモーゼを殺そうとし、そして失敗したと伝えるのなら、すなわち誤りなき聖書が、神は全能ではない、少なくとも、神の力は特定の場所では働かないと伝えているということだ。

アイザック・ニュートン卿、神の実存の観察 (1734)


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可搬型奇跡量測定器の試験

" …新規に発明された可搬型奇跡量測定器portable thaumometric apparatusにより、我らの会は長きにわたり考えていたこと、特に天佑神助Divine Grace - あるいは我らの同志のうち何人かが言いたがる名称で言うところの奇跡力thaumaturgic force - が実際の現象か、測定可能な実存かを検証できるようになった。私の同僚の一人が「アキヴァ」という名称を、あるはるか昔のヘブライ人の殉教者にちなみ、この現象の測定のための単位として提唱した。この哲学的かつ技術的な突破口は、地球全体のアキヴァの状態とバリエーションの包括的なマップ作成などの、幾つかのプロジェクトの開始を促進した。これはナイル川の源を図面化したり、取るに足らない海の岩に名前を付けるような華美なだけの研究ではない。奇跡視覚化マップthaumographic mapは計り知れない価値を持ち、我らの会が天佑神助の力を制御することを可能にするだろう。

"そしてそれゆえ、マップ作成計画を進めるため、我々は地図・視覚化チームを編成した。それぞれが奇跡量測定器を装備し、特に重要な地域に特に集中して作業を行う。

“聖なる地の特定の場所で、ナポレオン・ボナパルトは我らに道を示した。知っての通り、1798年のナポレオンのエジプトへの遠征は科学芸術委員会を伴っており、彼らはその地の地理的な位置を地図化し報告した。3その報告の11巻に、聖書に記されたホレブ山などの歴史的な場所の地理的な地図が載っている。そしてそれゆえ、この情報に補強され、私はフリーメーソンと我らが錬金術会のメンバーのチームを率い、シナイをホレブ山からファラオの宮廷へと、モーゼの足跡を逆に辿り旅した。

今夜、私は喜ばしくも、我らが会がこの発見に成功したことを報告する。我々は、宿を見つけたのだ。"

ブラム・ストーカー、黄金の夜明け団Hermetic Order of the Golden Dawnの会合の議事録の書き起こし(1874)。


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ウィリアム・ウィン・ウェストコット(財団アーカイブ写真)

サイト管理者ウィリアム・ウィン・ウェストコット4からサミュエル・リデル・ラバーズへの覚書の抜粋、1916年10月16日

…件の宿屋の調査と、その特性の試験の結果は、ただひとつの結論を指し示している。神には盲点があり、我々はそれがどこかを見つけたのだ。

宿屋の特性は単に疫病神Angel of Deathから隠れることを超えて、奇跡量測定技術に多くの機会を提供した。我々は今や宿屋の環境中アキヴァ放射レベルは、内部で何が起きようともゼロに保たれることを知っている。暗喩されるように、神の盲点であるがゆえに、その領域内で取られた行動に対する神学的な結果はありえない。私は物理学者ではないので、我々の同僚であるニコラは、それを本質的に罪に対するファラデーケージと説明した。このような場所が、我々の新たな組織の中央意思決定部署の司令部に適していることは明らかである。

(Note:財団の倫理委員会のオフィスはその発足からT-01棟にあります。)


マービン・スクラントン博士のノート、1924年1月31日(抜粋)

…SCP-001の特性の研究の結果、ここサイト-36にて遮蔽された、我々が反モナドantimonadと呼ぶアキヴァ真空の人工的生成の最初の試験を行う準備が整った。実質的には我々はSCP-001のもう1つの実例を作ろうとしている。今日の試験は20年に渡る奇跡量測定技術と理論の応用の進歩の頂点となるだろう。私の助手のバートランドは、もっと即物的な言い方をする。曰く、箱を作り、神をそこから追い出すのだと…

自然は真空状態を嫌うことが明らかとなった、つまり内在論というわけだ。我々の機器の読み値では、反モナドが発生し、試験カプセル中の測定できるアキヴァ値がゼロに低下したところで、ヒュームレベルが急上昇した。我々は他の何かが - 現在では我々が観察したり検出したりできないなにかが - 入ってきたのだと考えている。我々はそれが何だったのか、それがどこへ行ったのかわからない…


O5ポリシーの覚書K-308(1924年8月2日)(抜粋)

紳士諸君:
1月31日のサイト-36での事件以降、異常な事件の頻度と深刻さは劇的に上昇している5。我々が議論してきた通り、このことは財団がその任務の憲章に立ち戻り、拡張する必要性を強調する。今日まで、我々は研究組織であった。 しかし緊急のときには緊急の手段が要求される、そして我々が研究している標本を収容すること以上のことが、我々の組織にとって必須となってきている。 我々はさらなる研究のためにアノマリーを保護することと、総体として人類を守ること双方を目的として、まだ財団の保護下にはないアノマリーを確保するための対策を行わなくてはならない。

財団はここに、活動的なフィールド・オペレーションのための部署を認可し、設置する。これは即時に発効される。我々のすでに存在する研究計画はここに独立した研究部署を構成するものとして再編成される。この新たなエージェンシー部署は、即座に一つかそれ以上の機動部隊を組織化し、予算を組み、人員を配置し、装備を整え、訓練をし、配置するために、ここに認可される。このフィールド・オペレーションの暫定的な指揮権と予算は添付の書類にて明記されている…

(Note:覚書K-308は単純な研究のみならず、積極的に異常なオブジェクト、実体、現象を収集し収容する財団のオペレーションの公式な開始について述べています。)


覚書
To: 管理者; O5評議会
cc: 管理者ムハンマド・アル=タキー(戦術的神学オフィス)
From: シェルドン・カッツ殿
Date: 19██年8月3日

Re: 交渉の状況(ウリエル計画)

我々は契約相手との合点に到達したと私は考えます。この覚書の目的は 合点の重要なポイントを記録することです。議論した通り、正式な同意は聖約covenantの形で提示される予定です。6

背景
施設Tにおける財団のオペレーションは、かねてから我々の契約相手との関係性において懸案事項でした。ここで語るには多すぎる最近の発展は、財団の上位管理部門に、進行中の研究と収容の努力を円滑にし、神終末論的なカタストロフを避け、SCP-1844の収容方法のような特定の財団のプロトコルの有効性を維持するために、契約相手との再交渉を模索することを促してきました。そこで、上位管理部門の指示のもと、私のオフィスは契約相手との交渉を引き受けました。以下の要約は、これらの交渉の結果をまとめたものです。

合意点の要約
1. 何人も、連続120年を超えて物理的に施設Tに留まってはならない。この制限はO5評議会のメンバーおよび、他の財団の管理部門のメンバーとスタッフ、テスト対象、その他に適用される。財団にはこの制限を施行することが求められる。

2. 倫理委員会の議事録は契約相手に最低でも毎年伝達されなくてはならない。7

3. 契約相手は付属書類A(双方の同意により時々修正される)に記された財団職員のいずれに対しても最低90日の明記された注意や違反を正すための機会を与えずに、懲罰、天罰もしくはその他の憤怒を下してはならない。しかしながらこの条項は、一般的に適用される苦難の場合には適用されない。

4. 財団もしくは管理職レベルの職員のいずれも、契約相手以外の神聖実体を礼拝したり、崇拝してはならない。我、主であり嫉妬深き神、父の罪を3,4代に渡って我を憎む子に報いる。8

5. 財団と契約相手は、付属書類Bに記された敵対的実体(合わせて、「アンラ・マンユ」Angra Mainyuの収容の観点から、協力のために営利上理にかなった努力を払わなくてはならない。

正式な同意書が完成する前に、合意点に関して議論がある場合は私に連絡ください。

敬具

シェルドン・カッツ、神の預言者

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