サイト-81██最後の日
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その日、なんやかんやでSCP-XXX-JP-J。がサイト中に流出した。
不幸だったのはこのサイト-81██の人員の結構な割合がちょうどかつてアレを見たり、場合によってはアレを作成していたような年代の人々だった事であろう。
結果、サイト-81██は阿鼻叫喚の巷となった。

最初は懐かしそうな表情をしていたものの、徐々に青くなっていった者。

研究を放り出して叫び声を上げつつ自室に戻り、私的な書類(意味深)や私的なUSBメモリ(中身はお察し)を持ってきたかと思ったらそれらをすべて焼却炉に叩き込む者。

その場で拳銃を引き抜き、自分の口に突っ込んで引金を引く者。

「ヤメロー!ヤメロー!」と叫びつつその場に蹲る者。

「ちょっと黒歴史を始末してきます」という一言と共に休暇申請書を庶務に投げつけ遠方の実家へ帰る者。

私物のパソコンをSCP-███-JPに放り込み、パソコンごとこの世から完全に中身のデータを消滅させた者。

こんな有様となり、サイト-81██はアレどころかネットにもほとんど手出しをしてなかったような人々や、アレには全く興味を持っていなかったような者、ついでに一部の人々を除き機能不全を起こしてしまったのであった。


「あの…」

サイト-81██の食堂で蹲る幾人かの職員に話しかける若い女性。
彼女はこの春財団に採用された新人職員である。
いかなる理由か、彼女はSCP-XXX-JP-J。に曝露しても何の影響も無かったのだ。

「ウウ…どうした…?」

蹲る中でもどうにかこうにか、欠片ほどの理性を残していた職員が応える。
彼はアレを見たりしていたが、作成まではしてなかったのでまだマシな状態だったのだ。
裏を返せば周りの無事じゃない連中はアレを作成してたり、あるいはアレに痛いコメントをつけてたりした訳だが。

「えーと…どうして皆さんこんな事になってるんですか?」
「…君は、マンガやアニメ、あとオリキャラとかにはちっとも興味が無かった部類か…?」
「いえ、私もそういうのは見てます。というかむしろ結構好きです」
「な、なぜだ?なぜ無事でいる?アレを見て何も感じないのか!?」

あまりの衝撃にいくらか理性を回復する職員たち。
そんな彼らを前に、彼女を首を傾げつつ答えた。

「ええ、ああいうの見たことなかったので…」
「なんだと…じゃあ君はイラストとか夢小説とか、そういうのは見なかったというのか!?」
「あ、私そういうのは専らpi█ivとかTwi█terとかで見てました」
「じゃあ、個人サイトは見てなかったというのか…!?」
「はい、全然。」
「■とかをクリックするまでどんな絵かわからないという経験もなかったのか!?」
「一覧画面で見られますよね」
「他のサイトと同盟組んだりとか…」
「タグとかじゃなくて、ですか?」
「キリ番ゲットを目指したりも!?」
「何ですかそれ?」

その瞬間、職員たちの頭を不可視の弾丸が貫いた。
話していた職員も…

「これが…時代の流れか…」

と言い残し、事切れたのだった。
一方女性職員はというと。

「???」

困惑しつつも、次の生存者を探しに行くのだった。

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