SCP記事の文体とは
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【はじめに】

新人職員の皆さん、記事執筆は進んでいますか?

『SCP_Foundation』は超常的なオブジェクト達の話を、「ある秘密組織の報告書」という形で語るコンテンツです。記事を書き始められた皆さんも、当然「報告書」風に書かれていると思います。
しかしながら、いざ下書きスレッドで見せてみたら「文体がSCPっぽくない」「改行しすぎ」「客観的に書け」などと言われてしまった……なんて事はありませんか?これは、『SCP_Foundation』全体で共通している「SCP記事の文体・書式」を、貴方が良く知らない事が原因です。

本来、SCP記事の文体・書式を知る為には、SCP記事を沢山読み言葉遣いや記事構成などを自分で考える必要があります。しかし、それは非常に労力と時間がかかる作業であり、とにかく大変で非効率です。(私は本家・日本支部両方の記事を全て読み終わるのに半年かかりました)
ガイド「SCPを作成するには?」やマッケンジー博士による執筆に役立つエッセイはありますが、やや抽象的で「実際にはどう書けばいいの?」と思われる方も居るかと思います。

そこで、ここではケーススタディに近い形で、「SCP記事の文体・書式」について私の考えをお話しさせていただきます。ただし、このエッセイは、あくまで私一個人の考え方であり、サイトで守るべきルールなどではない事を初めに把握しておいてください。この書き方が全てではありません。自由な発想こそ一番大切な事です。

また、このエッセイは非常に長い事を最初にお断りしておきます。ですのでこのエッセイは、ガイドハブと違い全てを読まなくても必要なテクニックを必要な分だけ得る事が出来る様な構成を取っています。このエッセイの趣旨である「SCP記事の文体・書式」は【"報告書"としての文体】タブに、「SCP記事の構成・展開」は【"読み物"としての構成】タブにまとめました。

【要するに"それっぽく"書けばいい】

SCP記事を書くにあたって気を付けるべき事は色々言われていますが、結局のところ、最低限"それっぽい"SCP記事であれば良いのです。ただ、多くの新人職員の書く記事は"それっぽくない"事が多く、サイトにふさわしくないと判断され低評価を受けてしまうのです。そう、貴方が思って書いている以上にSCP記事にはセオリーやルールがあります。

【SCP記事は"報告書"であり"読み物"である】

まず、SCP記事には二つの側面がある事を知らなくてはなりません。それは「架空の財団が作成したオブジェクト報告書」「怪奇創作サイトの読み物」というものです。「報告書」とは、記事は作品世界内でオブジェクトを収容・管理する財団職員が使う資料であり、業務遂行の上で必要な情報が適切な文体で載っていなくてはならないという事、「読み物」と言うのは実際にはフィクションのショートストーリーであり、読者を楽しませなくてはならないという事です。記事を書く貴方は、この二つを常に意識する必要があります。

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