Torayaの提言
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Subject : 新規アクセス権付与のお知らせ

Sender : 縺ヲ譁ュ阪@k縺ョ?繝舌き縺ェ縺ョ?

Body : (添付ファイルなし)

あなたのアカウントに新しいアクセス権が付与されました。内容を確認し職務に就いてください。

(新規アクセス権)
レベル4/001-JP

(新規アクセス許可ドキュメント)
SCP-001-JP

 

リンク先を開きますか?
[はい (Y)]  [いいえ (N)]

 

 

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Success.


アイテム番号: SCP-001-JP

オブジェクトクラス: Keter

私/我々は、この措置に反対する。このオブジェクトは即刻SCP指定を解除すべきである。

特別収容プロトコル: SCP-001-JPに関する主な情報はレベル4/001-JPセキュリティクリアランスを持つ職員にのみ開示されます。対象職員は001-JP心理試験において基準値を上回る得点を得た者に限定され、基準値を下回った職員は記憶処理の後、001-JP心理試験の受験資格を無期限に剥奪されます。

私/我々は、この措置に反対する。SCP-001-JPに関する情報は全人類に公開されるべきである。SCP-001-JPは人類の恒久的平和と平穏を約束する唯一の手段である。君/君達に私/我々の権限を持って一時的にアクセス権を与える。内容を読み、哀れと思ったならばどうか私/我々に協力してほしい。

[警告:アクセス権情報に欠損があります。情報を一部制限して表示します。]

SCP-001-JPは、迷路と複数の隔壁で構成したサイト-8101をその周囲に建設して恒久的に封鎖します。サイト-8101への入場および退場はレベル4/001-JP職員と許可された保守要員に限定され、いかなる状況においてもサイト-8101が公開および開放されることはありません。SCP-001-JPに関する機密保護の観点から、複雑なメンテナンスが必要な装置類はサイト-8101には用いられません。保守要員はレベル0職員により構成し、作業完了後はクラスA記憶処理を実施してください。また同様に機密保護のため、サイト-8101はSCP-███-JPの収容施設である旨の偽情報が流布されています。サイトの設備と偽情報に関する詳細は別添の資料を参照してください。サイト-8101の情報を非公式に調査しようとする人物が現れた場合、対象に対するレベルDまでの記憶処理および終了の権限がレベル4/001-JP職員に与えられます。措置の正当性については事後に倫理委員会が検討を行います。

もしSCP-001-JPが開放された場合、近傍のサイト-81██から資材および人材を調達し、速やかにSCP-001-JPの封鎖、SCP-001-JP-Aの無力化、サイト-8101の再建設を実施してください。再収容が完了した後、関与した全職員にクラスB記憶処理を行います。

SCP-001-JPから出現したSCP-001-JP-A群は重火器と鏡を用いて速やかに無力化し、SCP-001-JP内に戻してください。なお平時においては機密保護の観点からSCP-001-JP-Aの無力化措置は行われません。自動装置や地雷などのメンテナンスが必要な物品はSCP-001-JPの偽装を不完全にするおそれがあるため配備されていません。SCP-001-JP-Aとコミュニケーションを取ること、およびSCP-001-JP-Aを確保、収容、保護することは厳重に禁止されています。すべての実例を速やかに無力化してください。

私/我々は、この収容プロトコルに反対している。これを読んで君は何を思った? まるでSCP-001-JPそのものではなく、SCP-001-JPの情報を恐れているように感じなかったか? そう、彼らが危惧しているのはまさにそこなのだ。SCP-001-JPはそれ自体の危険性は低いが、その存在自体が世界の根幹を揺るがすオブジェクトなのだ。SCP-001-JPは生命の意味を、まさに意味そのものを変容させてしまう存在だ。しかしそれでも、君/君達には真実を知ってもらいたい。続けてくれ。

説明: [アクセス承認]

SCP-001-JPは島根県██に存在する直径17mの時空間異常です。北東側からのみ観測および出入りが可能であり、厚みは存在しないことが確認されています。SCP-001-JPの内部は玄武岩を主成分とした岩盤の洞穴となっており、その組成に異常な点は認められません。内部空間は空洞の直径を維持したまま細長く緩やかに傾斜しています。現在までに距離50km、深度7kmまでの探索が完了していますが、目立った成果はあげられていません。周囲の岩盤を掘削することは可能ですが、岩盤以外の物質や空洞、異常性は発見されていません。SCP-001-JPはその深部でSCP-001-JP-Aを生成しているものと考えられていますが、発生プロセスは未解明です。

この通り、SCP-001-JPはただの無限に続く洞窟につながる時空間異常にすぎない。彼らが問題視しているのはこの次だ。

SCP-001-JP-Aは人間に酷似した人型実体です。人語を解し、知性があることが確認されています。代謝は停止しており内臓は機能していません。このため食事や排泄は必要としませんが、自らの意思によって行うことは可能です。摂食した物質がどう処理されるのか、排泄される物質がどこから生成されるのかは判明していません。また神経系も活動を停止しており、SCP-001-JP-Aがどのようなメカニズムで思考し、活動しているのかも不明です。実験においては、腕の神経を物理的に切断しても指を動かすことは可能でありながら、腕の神経を切断したことを告知した時点で指が動かなくなりました。このことから、対象の自身に対する認識が、肉体を維持しているものと考えられています。

血流が停止し、生体的には生きているとは言えない状態にあるにもかかわらず、SCP-001-JP-Aの外見や行動は通常の生きた人間に酷似しています。肌の色、皮膚の質感、目の動き、発話、呼吸、咳など、あらゆる点で人間を模倣しています。SCP-001-JP-Aと正常な人間を見分けることは困難であるため、出現したSCP-001-JP-Aは即時無力化する必要があります。

SCP-001-JPが生成するSCP-001-JP-Aは、SCP-001-JPに接近した人物の近縁の人物を模す傾向があることが確認されています。現在までに、家族、恋人、友人、恩人などさまざまなケースが確認されていますが、現在生存中の人物を模した個体が出現した事例はありません。同一の人物を模した個体が2体以上同時に出現することもありません。SCP-001-JP-Aは模した人物の人格および記憶を正確に受け継いでいます。SCP-001-JP-Aは心臓または脳を破壊しそれを認識させることで無力化可能ですが、近縁の人物がSCP-001-JPの近くにいる限り、深部で再生成、再出現します。再出現したSCP-001-JP-Aは無力化時の記憶を有しており、これに対する反応は恐怖であったり怒りであったりと、各個体で差異があります。SCP-001-JP-Aは基底現実への復帰と特定個人への面会を要望するケースが多く確認されていますが、SCP-001-JP-Aとのコミュニケーションは例外なく禁止されており、速やかにこれを無力化する必要があります。

私/我々は、この措置に反対する。SCP-001-JP-Aとされた者の中には、私/我々の親友も、妻も、子供もいた。彼らは私/我々の家族を、無残な姿へと変えた。それも一度や二度ではない。なぜ彼らは幾度も死なねばならぬのか?彼らに課せられた罪はそれほどに重いものなのか?

 

補遺1: [アクセス承認。アクセス権の有効期限がフフフフフフフフ]

SCP-001-JPは蒐集院から財団が管理を引き継いだオブジェクトです。蒐集院の保持していた資料によれば少なくとも紀元900年にはSCP-001-JPが存在し、当時から蒐集院の前身となる団体により管理、封鎖されていたものとみられています。当時は鬼や妖魔による怪異を封じるものとして、その後は時代に合わせて偽情報とカバーストーリーが管理団体によって流布され、現在まで情報封鎖が継続されています。

蒐集院が保管していた文書 :

鬼穴の、今は身の丈を超ゆるほど広ごりたる、岩間より亡者の聲絶えず漏れいづる、止むること既にえ叶ふまじ。安倍を用ゐてもやうやう抑ふるがかぎりなり。先度の事を鑑みて、鬼穴こそ人の業を救ふ悪鬼なり、世に広むべからざれ。封ぜしとの諚にあはせて其に化生毒気の類を放ちて、人鬼の又は交わらぬようなし給へと、申し行ふものなり。

鬼穴並び化生、怪力乱神の類悉く平らぎ、天下を安んずるものども倶して此に臨むべし。勅なり。

 

補遺2: [アクセス拒否アクセス承認アクセス]

開放試験████において、心臓や脳を破壊しても無力化しないSCP-001-JP-Aの存在が複数確認されました。当該個体は全身または身体の大部分を欠損させることで無力化可能ですが、他の個体よりも無力化が困難です。おそらく当該個体は幾度かの無力化を経験し、臓器の破壊では死亡しないという自己の不死性を認識したものと思われます。これはSCP-001-JP-Aの不死性を極度に高める危険な兆候です。当該個体が無力化の後にSCP-001-JP内で再生し、他の個体に不死性について説明することで、不死性が他の個体に伝搬するおそれがあります。

不死性の高いSCP-001-JP-Aは無力化してSCP-001-JPに戻すよりも確保して無期限に収容することを提案します。 - サイト-8101管理者

許可。 - O5-██

20██/██/██、収容施設が完成しました。以後不死性の高いSCP-001-JP-Aはエリア001-JP内に建設されれた特別収容施設に隔離します。 - サイト-8101管理者

 

事案報告001-JP-█: [▽アクセス承認承認承承承承承]

20██/██/██、不死性の高いSCP-001-JP-Aを隔離した施設が爆破され、収容していた個体の80%が無力化されました。これによりSCP-001-JP内のSCP-001-JP-Aの危険性がより高まったおそれがあります。以後開放試験は全面的に禁止されました。本事案の容疑者である████は爆破の際に死亡したものと見られていますが、SCP-001-JP-Aとして████が再出現するおそれがあります。████はSCP-001-JPに関して多くの知識を有しており、再出現は非常に危険な要素を多く含みます。████の同僚や友人などの近縁者はSCP-001-JPに接近することを禁止します。

私/我々は、反省している。全ての個体を無力化できなかったのは痛恨の極みだ。しかし人材を送り込むことには成功した。きっと次はうまくやるだろう。

 

補遺3: [たたたたたたたたたた]

SCP-001-JPの開放と情報開示、ならびにSCP-001-JP-Aの人権を主張する要注意団体の活動が認められます。その活動内容から構成員は財団にスパイを派遣しているか、もしくは財団職員により構成されているおそれがあります。レベル4/001-JPセキュリティクリアランスの付与には十分な身辺調査を行ってください。特に身内を亡くした経験のある人物には注意が必要です。財団がSCP-001-JP-Aの人権を認める検討をすることはありません。SCP-001-JPが完全に開放された場合、歴史上の死者と現在の生者の総数の比較などから、SCP-001-JP-AによるSK-クラス:支配シフトシナリオが発生することは明白です。たとえ一時的なものや制限付きであっても、SCP-001-JPの情報が拡散することは、現人類にとって不利益な結果しか生みません。

私/我々は、彼らと袂を分かつことを決めた。あくまで水面下でのことだが。私/我々はいつの日かSCP-001-JPを開放し、安寧の世界を作り上げることを夢に見ている。君もそうなってくれることを心から願っている。

 

補遺4: [(null)]

SCP-001-JP-Aが何らかの方法で財団職員と入れ替わっているおそれがあるとの報告がなされています。全職員に対しSCP-001-JP-A発見プロトコルの適用を提案します。 - サイト-8101管理者

私は、その措置に反対する。現在の001-JP収容手順は完全であり、また試験の導入はSCP-001-JPの情報が拡散しうるおそれがあることが理由である。 - O5-█

保留。 - O5-██

 


 

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Subject : (無題)

Sender : 医↓逋コ逕溘@縺セ縺吶

Body : (添付ファイルなし)

おっと、すまない。財団のセキュリティ部門は優秀だな、もうアクセス権の偽装がばれてしまった。機動部隊に確保されたら君はタダではすまないだろう。公式にも、非公式にも。なんとかうまく切り抜けてくれ。君にはそれができると信じているよ。

それでは、またいつか。

 


 

[不正なアクセスを検知しました。機動部隊い-01'無足猫'がアクセス端末の座標へ派遣されました]

 

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