事件記録171-JP:「宇喜田博士のチリソース煮」
評価: +37+x

<再生開始>

12:19 突如としてエリア内に紙片が出現。映像分析の結果、白衣を着た人物らしきぼやけた影が一瞬映っていたが、詳細は現在も不明である。  

15:30 エリアに設置されていた監視カメラが、宇喜田博士の拉致に使われたヘリコプターの機影を捉える。1

15:34 ヘリがエリア内に墜落。紙片は機体の下敷きになり、周囲には宇喜田博士の囚われている檻とともに内部の貨物が散乱する。

15:38 機動部隊が侵入した人員の確保を試みるが、すでに事象が発生していると判断され、カメラを設置してから即時撤退した。以後の映像はこのカメラのものである。

15:40 折れたヘリのローターが檻に直撃し、檻ごと宇喜田博士が両断された。エリア周囲に落雷が観測される。

15:42 ヘリの墜落によってできた浅い穴の一つに、20回に分けて落雷が確認される。事象後に確認すると、穴は椀状になっており表面はガラス化していた。

16:08 エリアの風速が上昇し、ヘリの貨物から複数の物品が穴に向けて転がり出る。調理用油の容器が穴に落下し、高温によって内容物と容器の融けたものが穴に溜まる。

16:16 薄力粉の袋の切れ端が風で飛ばされて宇喜田博士の遺体に当たり、小麦粉が遺体に付着する。同時に割れた瓶から流れでた日本酒が遺体に向かって流れ始める。

16:19 油の溜まった穴に自生していた野蒜がころげ落ち、次いでケチャップと豆板醤が容器ごと穴に落下する。

16:55 風がさらに強まる。宇喜田博士の遺体が、内蔵を周囲に撒き散らしながら穴に向かって徐々に転がり始める。

17:22 宇喜田博士のティンプー器官が遺体から剥離し、エリアに営巣を試みる。飛ばされてきた葉を皿状に並べ、器官は甲高く叫ぶとその中央で動かなくなった。ここでティンプー器官も死亡したものとみられる。

17:34 降雨が始まる。宇喜田博士の遺体が穴に落下し、蒸気が上がる。穴に対しさらに2度落雷。

17:44 降雨は更に激しくなり、穴から上がる蒸気が激しくなる。

17:47 穴の内容物が破裂し、周囲に飛び散る。大部分はティンプー器官の作成した皿の上に落下する。

18:25 天候が回復し始める。

18:27 漏れだしたヘリの燃料が、穴の周囲の高熱によって発火。野火が発生する。

18:33 ヘリが爆発し、内部に残っていた調味料類の粉塵が周囲一体に飛散した。

19:35 エリア内の火災が終息。

20:40 SCP-171-JP事象は終了したものと見なされ、機動部隊がエリアに再突入。カメラが回収される。

<記録終了>


エリアから回収された紙片には、『宇喜田博士のチリソース煮』なる文章が書きつけられていた……誰がこんなものを。――鷹股博士

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。