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Anomalousアイテム20224は一連の8枚のDVD-Rであり、自然ドキュメンタリーと見られる未編集の映像が収録されています。このドキュメンタリーは「ドキュメンタリー23」と総称されています。ドキュメンタリーの画像や音声の質は標準より劣るものであり、記録の全体にわたって音声や画像の歪みや、映像の突然の変化、映像の喪失が共通して見られます。ディスクはどの標準的なDVDプレーヤーでも再生され、また、収録されている映像はコピーおよびアーカイブ化されています。

ディスクそのものやそれを視聴する行為に関しては、異常な影響は記録されていません。いたずらの可能性がありますが、同等の特別な影響をもたらすためにそのような行為を行うには数百万ドルの費用が必要になったでしょう。

Anomalousアイテム20224は20██年7月16日に█████・███████から回収されました。以前の持ち主はこのアイテムの出自を認知していませんでしたが、インターネットで匿名の売手を通じて入手したと主張しています。Anomalousアイテム20224は現在、サイト19の低セキュリティ保管庫2で保管されています。

次の文書は注目に値する主要な出来事の大体の概略のみを書き写した一覧です。

ディスク1

  • 00:00 – ディスク開始。映し出される場面はセレンゲティ平原に類似。ヌーやガゼル、シマウマ、その他のサバンナの野生生物の大群が水溜りの周囲にいるところを映している。
  • 00:12 – 映像製作者たちの声が初めて確認される。確認される声は3人分で、1人は女性、2人は男性 (それぞれ被写人物1、2、3とする) 。話される言語はいかなる既知の言語とも関連性を示さず、部分的にしか翻訳されていない。被写人物たちは水溜りの場面について述べているようで、カメラは水を飲む動物たちに焦点を向けている。この種のナレーションがAnomalousアイテム20224の他の部分のほとんどを続く。
  • 05:15 – 被写人物1・3がカメラの前に現れる。どちらも似たような服を着ている。服装は様々な色合いの茶色をした実用的な衣服であり、設備や食糧を運ぶためのバックパックも所持している。理由は不明だが、被写人物たちの顔は抹消されている。ドキュメンタリーの焦点は近くにあるシロアリの蟻塚に移る。

続く34分6秒間の映像には異常なものやそれ以外の注目すべき内容は含まれない。

  • 39:21 – 最初の異常な内容が確認される。ドキュメンタリーはこの時点で、小さな鳥に焦点が置かれている。鳥の中でより綿密に観察されているものは明らかにアオカケス (Cyanocitta cristata) である。アオカケスは肉体的には異常を示していないが、アフリカではなく北アメリカに産する鳥である。
  • 40:05 – アオカケスが飛び去る。撮影中、被写人物たちはこの土着ではない鳥の存在に困惑したり注目したりしていないようだった。

続く19分55秒間の映像には異常なものやそれ以外の注目すべき内容は含まれない。登場する動物は全て異常な性質や行動を示さない。

  • 60:00 – ディスク終了。

ディスク2

  • 00:00 – ディスク開始。場面は西に続く山脈のふもとにある岩の多い一続きの丘陵を映す。低木の植生が共通して見られる。
  • 00:10 – カメラは藪の中のヘビに焦点を合わせる (研究者の覚書: ニシダイヤガラガラヘビと同定) 。被写人物3がヘビの尻尾を掴み、棒を使ってカメラの方に向くように操り、被写人物1はナレーションする。01:01にヘビは解放される。
  • 01:01 – 映像が変化。次の場面はアリの大きなコロニーの一部の中央である。アリは明るい色合いの青色をしている。
  • 01:15 - カメラはおよそ50匹の兵隊アリの一団がヤモリの一種 (Sphaerodactylus notatus、フロリダで産する) を攻撃しているところに焦点を合わせる。アリはペンチのような顎で肉の塊を引きちぎっている。ヤモリは1分間ほど生きていたが、その後はアリの1匹がヤモリの頸部の静脈を切断する。
  • 02:12 – 映像が変化。場面は現状、ハゲワシの群れが大きなフタコブラクダの死体を食べているところに焦点を当てている。
  • 05:36 – 映像が変化。ラクダが立ち上がり、ハゲワシに噛み付こうとする。ラクダの内臓の残りが腹腔の穴から垂れ下がっている。
  • 05:45 – 映像が変化。

続く10分45秒間は画像が無い。音声は不明な対象についてのナレーションが別個に5回流れるという形式である。

  • 16:21 – 映像が変化。カメラは赤色のパンダが浅い小川から水を飲んでいるところに焦点を合わせる。このパンダの大きさはコディアックヒグマとおおよそ同じであると推定。
  • 17:00 – 赤色のパンダが映像からいなくなるが、その前に小川の岸で排便していた。被写人物1がコメントし、続いて被写人物2・3の笑い。
  • 17:06 – ディスク終了。

ディスク3

  • 00:00 – ディスク開始。場面は被写人物2が話している最中から始まり、カメラはおよそ100~150mの高さのある、雪の積もった絶壁に向けられる。被写人物たちは登山用の服装を着ており、壁面を登るための最良の方法について話し合っているようだ。
  • 02:20 – 被写人物たちが壁面を登り始める。
  • 02:43 – 映像が変化。続く映像は壁面を3分の2登ったところからの地平線を映す。ディスク1に出てきたサバンナが遠方に確認できる。
  • 02:56 – 被写人物2がはっきりと見分けのつかない大きな生物 (研究者の覚書: オオコウモリか類似の大きなコウモリと思われる) の突然の出現に驚き、カメラを取り落としかける。被写人物3は彼を叱り、一方で被写人物1は笑う。
  • 03:00 – 映像が変化。被写人物たちは絶壁の頂上におり、崖の端から下を見ている。山から投げかけられる影から判断するに、午後の中頃辺りと思われる。
  • 03:15 – 映像が変化。場面はその日の遅く、日没近く。被写人物たちは曲がりくねる未舗装の小路を歩いている。小さな村が彼らの前方に確認できる。
  • 05:23 – 被写人物たちは村に到着する。建物は小さく石造りで、木の屋根がある。最近人が住んでいた痕跡は無く、建物の多くは荒廃した状態で、村のほとんどは深く吹き寄せられた雪に覆われている。被写人物たちは続く3分40秒間、村を通り抜け、時々会話をする。他の生物は見られない。
  • 09:03 – 映像が変化。被写人物たちは現状、大きめの建物に近づいている。その建物の大部分は崩壊し、雪で覆われている。被写人物1・3が最初に中に入り、4秒後に被写人物2がカメラを携えて後に続いて入る。
  • 09:07 – 急な映像の変化。被写人物たちは倒壊した石材の塊のてっぺんに立っている。黒色の虫の大群 (研究者の覚書: 更なる解析により、その生物はどの既知の虫よりも陸生の三葉虫に類似していると判明) が彼らの足元の周りを群がる。虫の体長はそれぞれ少なくとも30cmはある。被写人物3は自分のバックパックを開くと、プラスチック製の箱を取り出す。箱の中身を一度確認すると、彼はそれを広間の向こうへ投げる。虫の群れは箱に向かって移動し、それを食べ始める。被写人物たちが逃げ出すとき、カメラはその生物に長々と向けられていた。
  • 09:56 – 映像が変化。被写人物たちは別の建物の中におり、今は夜になっている。その家屋の炉は片付けられており、火が灯っている。被写人物1は黒い毛皮のチンチラに食糧の一部を与えており、一方で被写人物3はナレーションする。
  • 10:28 – ディスク終了。

ディスク4

  • 00:00 – ディスク開始。被写人物たちは大きな菌体が鬱蒼と茂る森の中を歩いている。地面の傾斜から判断するに、被写人物たちは山の反対側の丘陵を降っていると推定。自然光から午前の中頃か午後の中頃と示唆される。
  • 00:15 – 動作は右側に焦点を合わせている。カメラは暗い影 (研究者の覚書: 更なる解析により、その生物はクアッガと判明している。クアッガはシマウマの近縁で、1883年に絶滅している) が森のより深くへ移動し、視界から消えるところに焦点を当てている。1フレームには、その生物が翼を広げているところを映しているようだが、映像は非常にぶれており、そのことの確証を得ることができない。
  • 00:45 – 映像が変化。映像は石柱を映す。石柱は侵食する菌糸により部分的に腐食している。石柱は明らかにある種の目印であり、被写人物1は石柱に彫り込まれた記号を解読しようとしている。
  • 01:30 – 被写人物1は現状、石柱から離れている。彼女の声のトーンから判断するに、記号のどれも翻訳できなかったと思われる。被写人物たちは森を通って先へ進む。
  • 02:41 – ひどく揺れる障害が発生。カメラは被写人物2がよろめくためぐらぐらとしている。菌類の「木々」が一様な動作で揺れるのが確認できる。
  • 02:44 - 続く10秒間には画像も音声も収録されていない。解析により、空白の部分には超音波が含まれていると判明している。周波数が変わらないため、この超音波は元は人工的なものという仮説が立てられている。
  • 02:54 – 映像が変化。被写人物1は現状、大きな黒色の甲虫を観察している。数秒ごとに彼女は小枝で甲虫をつつく。彼女がこのことを数回続けた後、甲虫は外殻を外側へ広げる。その下は橙黄色の見事な色合いをしている。
  • 03:40 – 甲虫が被写人物1へ向けて腹部から黄緑色の液体を吹きかける。被写人物1は離れるも遅く、酸を回避できない。彼女は痛みに叫び声を上げ、酸を拭い取ろうとする。被写人物3が彼女を助けに歩み寄る。
  • 04:02 – 映像が変化。場面は現状、浅い雨溝を映す。雨溝は杯型の菌類の一種でいっぱいになっている。菌類は最小で幅1mの大きさである。被写人物2はカメラを三脚の上に乗せ、歩み去る。続く14分12秒間に渡って、異常な出来事は記録されていない。
  • 18:14 – 若いジャワサイが雨溝に歩み入り、空気中の臭いを嗅いでいる。サイは大きめの杯型の菌類の一つにまっすぐ向かい、内側に歩み入る。杯型の部分がサイを覆い隠し、数秒後に内部から悲鳴が聞こえる。サイのシルエットが菌類の中から確認できる。このとき、サイは逃げようともがく。
  • 19:20 – ディスク終了。

ディスク5

  • 00:00 – ディスク開始。場面は被写人物たちが湖の岸にいるのを映す。その地域の地理はアメリカ南西部に類似し、湖岸には鬱蒼とした低木の植生といくつかのギョリュウの木立が見られる。被写人物3は湖の水で水筒を満たしている。
  • 00:30 – 被写人物3がカメラの後ろで騒ぎが起きていることを指摘する。カメラは15匹ほどのキツネザルのような生物の一団がおよそ20m離れた藪から現れるのを捉え始める。カメラがズームインし、生物が後ろ足で立って歩き、削った棒を持っているのを映す。その「部族」は被写人物たちの存在を無視する。
  • 00:54 – 部族は湖から水を飲み始める。被写人物1は手短に説明のコメントをし、この出来事にいくらかの驚きを示しているが、これが珍しい発見であることを示唆しているのがぎりぎり分かるだけである。彼女はいつもどおりにナレーションを続ける。
  • 02:03 – 部族の見張りが驚きの叫び声を上げる。他のキツネザルのような生物も注目する。
  • 02:04 – 非常に大きなドロマエオサウルス科の恐竜 (研究者の覚書: 成体のユタラプトルと思われる) が現れる。被写人物たちは逃げ出す。被写人物たちの足音越しに争う音が確認できる。
  • 02:25 – カメラは後ろの部族の方へ向けられる。キツネザルたちは現状、逃げたり殺されたりしている。ユタラプトルはその死体を食べている。
  • 03:13 – 映像が変化。場面は現状、恐竜が地面に横たわって死んでいるのを映す。恐竜の頭部や胸部には数多くの銃弾の穴が開いている。被写人物1は被写人物3に不平を言っている。被写人物3は銃身の長いライフルを分解している様子が確認される。
  • 03:20 – 映像が変化。被写人物たちは湖の東の岸に沿って歩いている。水中でいくらか異常な騒ぎが起こっている。これは続く1分36秒間続く。
  • 04:04 – 巨大な地上生ナマケモノのメガテリウム (ただし、肢が4本ではなく6本あることを確認) が藪から湖岸に近づく。メガテリウムはその辺りを見回すと、水を飲むために屈む。
  • 04:56 – 湖から大きな生物が現れ、水中の騒ぎが激しくなる。上半身しか見えないため、同定は困難である。膜状の半球形の部分が見える。その部分は皮膚や軟骨組織でできた数多くのひだ飾りが引かれている。皮膚は半透明であり、その下には球根状の構造物が見られる。3本が接合された腕が数本見え (研究者の覚書: 数えたところ5本の腕が確認されている) 、その腕には濃い黒色の毛皮と対置できる2本の母指のある手がある。
  • 04:59 – 未知の生物が腕をメガテリウムの後ろの場所に打ち付け、前に現れたものととてもよく似た肉食恐竜の群れを攻撃する。恐竜の群れはメガテリウムに攻撃を仕掛けようと準備していた。
  • 05:12 – 未知の生物は手の一つで恐竜を掴み、被写人物たちに投げつけるが、1mに満たない差で当て損なう。カメラはその死体に目を移す。背骨が衝撃で折れている。
  • 05:17 – 映像が変化。被写人物たちは湖を後ろに残して立ち去り、現状は短い尾根を乗り越えている。向こう側から動物の叫び声が確認できる。
  • 05:18 – ディスク終了。

ディスク6

  • 00:00 – ディスク開始。映像は被写人物たちが塩の平原を徒歩で横断しているところを映す。空は雲で覆い隠されて暗い。生物はどこにも確認できない。
  • 00:07 – 被写人物3が話し始める。会話は何気ないもので、注目すべき出来事もなく次の12分間続く。
  • 12:07 – 映像が変化。会話はまだ続いているが、被写人物1の話すトーンが徐々に当惑の色を帯びていく。
  • 12:55 – 被写人物1・3の間で口論が起こる。被写人物2が間に入り、口論を止めさせようとする。
  • 13:12 – 映像が変化。会話は終わっている。被写人物たちは疲れきっているようだ。背後で遠くの雷の音が確認される。カメラが水平に動き、2体の未知の生物 (研究者の覚書: 生物の体高は200~250mの範囲と推測) が南の地平線にいるのを映す。遠くからは、その生物は少なくとも5階の高さがある軟骨組織とガス袋の塊に見える。被写人物1が話をするが、遠くからの低い唸り声に妨げられる。被写人物たちは東を見て、それから互いを見る。被写人物3が手短に話し、3人は再び歩き始める。
  • 14:04 – ディスク終了。

ディスク7
データ喪失。ディスクにはアニメ「カウボーイビバップ」のいくつかのエピソードで上書きされている。より綿密な調査により、元の映像の1フレームの断片が数点残存していると判明している。

  • 09:33 – 葉のない捻れた木々の森。出自不明の白い骸骨の一部をフレームの隅に確認。
  • 26:01 – 映像は切り開かれた小さな場所を映した。そこには玉石ほどの大きさの真珠が6個あり、未知の方法で周囲光を放っている。その場所は尖った石灰岩の塔 (ツィンギとして知られる) が密集する構造物の中にある。
  • 27:50 – 2つのフレームは膨満な芋虫のような生物を映す。その生物には羽毛のついた房に覆われた柔軟な吻が3つあった。
  • 44:27 – 白色のアラビア数字で書かれているように見える複雑な数学の公式でいっぱいの暗青色のついたて。
  • 54:14 – 最後の部分はおよそ3秒間続く。映像は音声がなく、非常にがたついているため、いかなる明確な解析も不可能だが、被写人物2がカメラを回しながらかなりの速度で急勾配の傾斜を駆け登っているように見える。
  • 55:02 – 静止。ホワイトノイズの中から微かに金切り声と銃声が確認できる。音が聞こえなくなる前に、被写人物2のものと特定される声が叫ばれているのを確認できる。
  • 55:46 – ディスク終了。

ディスク8

  • 00:00 – ディスク開始。場面は被写人物たちが小さな谷の底に向かって、岩の多い坂をゆっくりと降っているのを映す。植物の存在は確認されない。空気中をかなりの量の煙霧や塵が漂っており、そのために空が赤茶色になっている。
  • 00:04 – カメラは谷の底に焦点を合わせる。カメラには大きな居留地が映っている。小屋は主に波形の薄板金で構成されており、数枚の厚さで組み立てられている。幾人かの人影が居留地の境目の周囲に確認できる。
  • 00:09 – 映像が変化。被写人物たちは坂道の底に辿り着き、見窄らしい小屋の並ぶ居留地の境目からおよそ10m離れたところに立っている。この距離では居留地の内部の状況がつぶさに確認される。小屋の間の狭い空間は下水や、灰色の地衣類または菌類の大きな畑で区切られている。およそ20人の住人の姿が確認できるが、彼らは被写人物たちに注意を払っていない。住人は人間であり、彼らの外見はその周囲の生活条件と合致している。彼らはひどく不潔で、ぼろを纏っており、栄養失調気味で、多くの変異の奇形がある。彼らは見たところ目的もなく歩いており、周囲にものがあってもほとんど気づかない。
  • 00:12 – 被写人物たちは居留地の境目に向かってゆっくりと歩き始める。住人たちはまだ気がついた様子を見せない。
  • 00:15 – 居留地の住民の一人である、重度の奇形をもった男性が、突然に頭をカメラに向ける。
  • 00:16 – 住人たちが被写人物たちに向かって走り始める。
  • 00:19 – 住人たちは被写人物たちを攻撃し始め、次のように叫ぶ。「俺たちを解放しろ! 解放しろ、糞野郎!」
  • 00:23 – 暴徒が被写人物たちの周囲に生じ、彼らを撃退しようとする。
  • 00:25 – カメラが被写人物2の手から叩き落され、その後の7秒間、暴徒の足を記録する。カメラに映らないところから金切り声を確認できる。
  • 00:32 – ディスク終了。
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