歴史へようこそ
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こんにちは、そしてようこそ史跡サイト-19へ。私はツアーガイドのアレクサンドラよ。アレックスと呼んでも構わないわ。

始める前に、個人用現実錨をオフにするか、ベースラインモードに設定してね。現実改変や魔法の才能を持つ人のためにはThaumielモードがあるわ。このサイトには大きな歴史的価値があるけれど、過去の収容違反のために繊細な性質を持っているの。異常は回復不可能な損害を引き起こす可能性があって、この規則に違反する人は罰せられることがあるわ。

全部終わったかしら?いいわね。これでツアーを開始できるわ。私の声をよく聞いてね。

知ってるかもしれないけど、史跡サイト-19は財団及び世界全般の規模でのある程度の歴史において重要な部分を占めてるの。収容サイトだった当時は最大規模のサイトの一つとして機能していたわ。多くの素晴らしい発見と革新がここで行われて、同じくらい大きな損失と後悔があったの。今日はツアーでこれらのいくつかを訪問していくわね。

いま、サイトのメインホールにいるわ。ここの壁にある有名なロゴは初代のもので、厳密に言うと過去から抽出したもので、静止時間溝に保存されているの。互換性のあるデバイス、器官、それか形而上学的部品を介してHS-19通信にリンクすることで、施設の地図と他の関連情報を受け取ることができるわよ。このツアーは、Scrantonウイング、Atzakウイング、メカニカルラボ、そして最後に休憩エリアのみを対象にするわ。

オブジェクトをより良く保存するために、ここではその期間からいくつかの重要なアイテムを移動したの。宗教上のアイテムはそれぞれの教会や神によって保管されているから利用はできないわ。利便性のためにアイテムの再配置が行われたことに注意してね。なのでサイトの配置は保持されてるけど、元の場所か条件にあるアイテムはほとんどないのよ。ツアーの終了後、サイト-19の過去と選択肢の繰り返しをXyankウイングの年表観測所で調べれるわ。

さて、テレポーテーションモジュールを踏んでね。スクラントンウイングに進むわ。境界に注意してプラットフォームにとどまってね。誤って怪我を負ったら、肉体が死亡するまで診療所まで進んで。スタッフがあなたの身体を再構築してくれると思うわ。施設内のヒューム値は厳重に管理されているから自分で治療しようとすることはおすすめできないわね。

事故はないみたいね。進めるわ。

みなさんの目の前にあるのは、そのためのテクノロジーが十分に小型化される前の現実錨の原型よ。それらは時間溝をしばしば伴い、収容時代に極めて重要な役割を果たしていたわ。ただし、これらの初期型は正確ではなかったわ。情報のみを引き出せるものもあれば、さらなるインシデントを引き起こすものもあった。にもかかわらずこれらは後に開発された現実性マニピュレーターの技術基盤を形成したの。

次の部屋では、オリジナルのラング-スクラントン安定機を見ることができるわ。この発明により、空の次元、つまりレッド・リアリティが発見されたの。興味のある人はここに戻ってそのような次元への個人的な旅をしてみてね。指示と警告の両方にHS-19通信よりアクセスできるけど体験中は個人用現実錨は機能しないことに注意して。

いま、私達はトランスポーテーションパッドのAtzakウイングを横切って移動しているわ。全員いるかしら?

いいわね。度々強調されるように、封じ込めをしていた時代には異常の封じ込めだけでなくて、情報の封じ込めも行っていたわ。そのような情報の封じ込めはしばしば記憶処理剤の使用によって行われてきたの。みなさん一人ひとりに記憶処理取り扱いガイドを作ってきたわ。お土産として保管してもいいわよ。これらは、21世紀に財団職員が使用した手引き書よ。

トランスポーテーションパッドの下を見下ろして。ウナギの死体のような生物を見ることができるわね。全長は約1000kmで、全体を表示することはできないわ。 頭部を含む残りの部分は、余剰次元の収容庫に入れられているの。財団の前任者は、この生物から精製することで記憶処理剤となる物質を抽出していたわ。この生物自体は32世紀に死亡したわ。でも、その頭部にはまだ強力な認知災害の特性を有しているの。後で詳しく調べる場合は注意してね。

メカニカルラボに到着したわ。繰り返すけど、メカニトの遺物はここでは利用できないの。でも、私達が目にするのは人工知能適用課(AIAD)の元となる工場よ。ここは私がサイト-19を気に入っている所で、理由はみなさんが推測できるかもしれないわね。

人工知能の最初の数世代は財団とメカニト教会のマクウェリズム派によってそれぞれ個別に設計、開発されたわ。何世紀にも渡り、この技術は統合されてきたの。プロメテウス研究所やアンダーソン・ロボティクスなどの過去の企業も、魔法の実務や有機脳の解析のいずれかを通して貢献してきたわ。これらすべての努力を通じて、今日私たちが目にするAIは形成され、後に社会の一員として受け入れられたわ。

ツアーが終了したとき、ここでまた会えるかもしれないわ。もし質問があれば、それの時に答えましょう。

次に、休憩場所への近道を見てみましょうね。このような近道はサイト全体に存在していて、メインホールもしくはこの場所にすばやく戻ることができるわ。

この場所はかつて財団職員のためのスタッフラウンジで、かつて彼らが使用したレクリエーションアイテムにアクセスできるわ。この自動販売機は隣のビンに入れられている形式の古い通貨のみを投入できるの。テーブルの上にある平たい箱は、21世紀に人気のあった昔ながらの食品を提供するわよ。それと、それを開く人の個別の好みに応じて食品をカスタマイズするわ。ここで休憩して、楽しんでね。

ツアーは終わりに近づいているけど、取り上げていないいくつかのウイングについて簡単に紹介するわね。Keterウイングにて現実錨を再びオンにすることが許可されるわ。このウイングでは過去に財団によって非常に危険だと考えられていたアイテムや生物が取り上げられているの。そういったアイテムや生物を構築した複製との接触は、自由にできるわよ。また、負った障害はウイングを出るとすべて回復するわ。Memeticsウイングは、より伝統的な用途をいくつか紹介するとともに、Mr.Sortの財団ミーム学入門のオリジナルのファイルを展示しているわ。反ミームウイングは存在しない神の中身のない姿を展示しているわよ。個人的には過去の名作が展示されているAnartウイングをおすすめするわ。これらは、アナートの創造が一般的になる前に、芸術革命の先駆者によって作成されたの。

これでツアーは解散で、サイトの他の部分を自由に探索することができるわ。

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