第12調査班調査経緯

概要: 第12調査班はSCP-1009-JPの起源の明確化を目的に編成された12個ある調査班の内の一班です。当初、調査担当第二班は財団に送付されたチケットに記述されていた████・████管弦楽団についての調査を行っており、しかしこれらに該当する楽団等は発見できず、使用されている言語から調査をドイツ語圏の国に限定することを決定しました。
この報告を受け、財団は12個の調査班を編成し現地に派遣。第12調査班にはエージェント・ポイットマーが隊長として任命され、合計5名の調査員をドイツ担当班として現地に派遣しました。

ドイツ調査団の報告書

調査報告書第一項 1986年8月11日 エージェント・ポイットマー記
今日現地に到着した。ひとまずは拠点を見つけてそこを中心に調査範囲を広げる。第二班の報告では████・████管弦楽団なる物は存在していないことが既に判明しており、ここでは████・████という人名の調査に尽力するという方針でまとまった。一先ずはこの名前と戸籍を照らし合わせることから始める。途方もない捜索に繋がることは百も承知だが、まずは足掛かりとなる物が欲しい。兎に角、行動あるのみだ。

調査報告書第二項 1986年8月27日 エージェント・ポイットマー記
戸籍調査を実施したが該当する人物の発見には至らなかった。もしかすると実在する人物、もしくは人の名称ですらないのかもしれない。その他の調査班の報告と照らし合わせても可能性は低そうだ。これが調査の進展に繋がればと期待はしたが、そう簡単にはいかないらしい。どうにかしてこれが一体何の名称なのかを明らかにしなければならない。この結果を受け、我々は調査部署を二つに分けることにした。主に現企業や宗教団体、その他組織の名称、俗称、総称の可能性を考慮した部門と、旧時代のそれらの分野を担当する部門でそれぞれ分担することにした。個人特定の調査よりかは広範囲になるがある程度の指針を決められることに違いはない。今後の進展に期待する。

この調査報告書提出の後、エージェント・ポイットマーは旧ドイツの情報や兵器関連の調査を担当しました。結果、調査開始から二カ月後、以下の調査報告書が提出されました。

調査報告第三項 1986年10月15日 エージェント・ポイットマー記
二か月間の調査の末、第一次世界大戦半ばに設立された██機関という研究機関の存在が明らかとなった。なお、この研究機関は既に解体されており研究内容などの内部情報に関わる記録等も全て削除されていた。唯一発見できた記録は「高純度の兵器開発が目的であった」ということだけで、またこの██機関を設立した当時の研究者全員の頭文字を利用し別称として████・████と呼称されていた事も明らかとなった。なお、この研究機関は第一次世界大戦終戦直後に凍結されており、その存在も隠蔽されていたと思われる。その後の消息も定かではなく、今後はこの研究機関の全貌を明らかにすることが最優先事項となるだろう。

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研究されていた「装置」と思われる唯一の画像。

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「装置」内部の画像。

この調査報告書によりSCP-1009-JPと旧体制時代のドイツとの関係が示唆されました。
この報告の後、エージェント・ポイットマーはその他の隊員と共に██機関に収容されていた人物や雇用されていた研究者の捜索を開始。捜索期間は5ヵ月を有し、結果、██機関にて研究者として就労していた、初期メンバーとは異なる人物数名の記録を発見しました。なお、これらの人物は機関の初期メンバーの実子にあたり、概要は国家社会主義ドイツ労働者党が主権であった時代のドイツ政府が保有していたと思われる雇用記録を切っ掛けに発覚。この発見に伴い第二次世界大戦勃発のおよそ6年後に██機関は国家社会主義ドイツ労働者党に吸収され再稼働していたことが判明しました。
また、再稼働後には多くの政治犯や犯罪者として逮捕された人間を収容し、それとはまた別に多くの青年兵士を雇用していた事も明らかとなりました。
なお、青年兵に関しては全員がおよそ6ヵ月の期間のみ雇用され、機関を退役した後全員が軍司令官や指揮官へと昇進し戦闘における多くの功績を残していた事も判明。この兵士に関する記録は旧体制時代での秘匿事項として扱われ、現在もこれに該当していた人物の情報は消去されていました。なお、第二次世界大戦終結後、██機関はすぐさま解体されたことも判明しました。

この資料の発見後、調査班は発見された研究者の行方の捜索を開始。結果、研究員の内1名が██機関解体前に国外逃亡を働いたうえで機関内部で行われていた研究資料等を持ち出していたことが判明しました。因みに、その他の研究員全員に関しても調査を行いましたが、全員が終戦後の裁判にて死罪が確定し既に刑が執行されていたことも判明しました。

発見された研究資料等は過去に旧ソ連政府が所有していた事が明らかとなっており、エージェント・ポイットマー等は直ぐにソビエトへと調査拠点を移転。資料の入手と共に件の研究者が敵国に対して情報を流布していた事が明らかとなり、この時期を境にドイツ側の戦線維持が崩壊、同時に一名を除いた元青年兵全員が詳細不明な事象の後に自殺および不審死していた事が判明しました。これに伴い研究施設のあった地点も発覚、第12調査班はすぐさまドイツ ████へと移動し既に廃屋となっていた施設とその内部に設置されていた詳細不明の機械群の発見に至りました。なお、これらの機構は全て故障または大きく損壊しており、完全に機能が停止していました。
そして、この発見に伴い機関の研究していた「装置」と呼称される大型機械の存在も明らかとなりました。

以下はその研究資料の抜粋です。

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被験体収容の様子

第██回 実験報告書███項

████年 █月 ██日

[内容の殆どが削除されている]被験体への施術は██████████、[削除済]。
物理的手法の限界を[削除済]。

████0997
・173571-1(♂) 施行日:█月█日
結果:死亡 死因:前頭葉████

・17763-2(♀) 施行日:█月██日
結果:死亡 死因:後頭葉███

[以下140ページにわたり、死亡したと思われる200名の被験者のリストが続く]

今回の実験を[削除済]。結果[削除済]。
よって、これらの根本的解決には至らないと判断する。「感情」の除去、これの認識を医学的にではなく、██的観点でのアプローチを試みなければ、[削除済]。
[以下、全て削除済]

████████の開発へ[削除済]、[削除済]。[削除済]、[削除済]。これを指揮官に伝達されたし。

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何らかの入口と思われる画像

███第3司令部宛 
████年 █月 ██日 ████発見に伴う研究目標の拡大への要請

[削除済]遺跡の発掘に伴い、██████が発見されたと報告を受けた。よって、████████開発における予算拡大の許可を申し出たい。

担当:[複数名の人名。研究者の物と思われる]

臨時主任研究員:████・███を予定。

[削除されているが20ページに亘って何らかの写真が添付されていたと思われる]

返信 ███第3司令部より

████理論の提唱、████法における実績を考慮し、████・███氏を本プロジェクトの主任研究員に任命する。
以下、██機関における全研究、行動は███第3司令部の管轄となるが、これらの内容に関しては全てを許可するものとし、██装置の開発に注力されたし。

████理論の確立・・・・・・・・・・・完了

[削除済]・・・・・・・・・・・継続

場所:█████ ██████

装置開発に伴い[削除済]の雇用を検討。
以降、発見物はeveと呼称する。

研究レポート███項

███・████記 ████年██月█日

「感情」の抽出による副産物の処分方法について検討する。青年兵への効果は覿面である。

試験運用期間を20日に指定。
結果:試験運用に用いた既に遺棄決定していた被験体12体の殺傷に成功。恐怖値、動揺値共に0。

兵士育成の効果もよく表れている。現在の実績からも指揮官、司令官への昇格は適当であると提言する。
「感情」の抽出における判断能力の向上、恐怖などの██における弊害の除去をも可能にしている。████・███プロジェクトは軌道に乗っているものと思われる。

副産物の収容は現在███████にて行われている。司令部による殺処分も検討されているが、兵士への影響が詳しく判明するまでこれを保留にしたい。
被験体での再度実験を要請する。

████年██月██日

被験体での実験を行ったところ副産物の死亡と共に被験体も死亡した。よって、今後も副産物の収容は継続するべきだと提言する。

報告書第███回
████・████プロジェクトは成功と思われ、各戦場において多くの功績を残している。しかし、それに伴い副産物の狂暴化が進んでいる。特に元被験者が非人道的な行為を行った時にそれが増すようだ。

████・███氏の見解では、██抽出後も兵士と副産物の間には█████的結合が残存していると発言している。今後、これらの解決策を[ここで文章が途切れている]

以下は旧ソ連政府が配布したと思われる指令書の一部です。

指令
目標:█████および異能生物らの解放。

敵司令部の排除が本作戦の目的である。
これが成功したならば、敵国の前線維持は崩壊するであろう。
同士らの活躍に期待する。

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