THUNDER
評価: +20+x

中古屋で“THUNDER”というSTGを買った。なぜかはよく覚えていない。
古臭いCD媒体と暑苦しいパッケ画に、郷愁の念を掻き立てられただけかもしれない。

『闇の特殊部隊THUNDER出動!全ての標的を撃滅セヨ!』

初めは書斎に飾って説明書を眺める程度だったが、そのうち我慢できなくなり同じ店で専用ハードも買った。
ジャンク品だから一回動けば儲け物、と思って電源を入れる。
ニキシー・オレンジを基調にした画面はうら寂しく、なかなかセンスがいい。
ポリゴンは粗いが、90年代前半にしちゃ健闘してる。
特筆すべきは自機のヘリコプターの挙動、信じられないほどリアルだ!
だが短所もある。機体のカスタマイズ要素はシステムと噛み合ってない。ないほうがマシ。
ゲーム内容は……デモムービーもボーナスもなく、ひたすらステージ内の標的に機銃やミサイルを撃ち込むだけ。
ワンパターンではあるが、妙にのめりこんでしまう。

[MISSION ACCOMPLISHED!!]

戦車部隊最後の一両が吹き飛び、ジングルと共に自機は誇らしげに急上昇。そしてスコアが映る。
おっと、もうこんな時間か。続きはまたいつか。

折を見てプレイするうち、いつからか標的が人間×1ばかりになった。
ステージが毎回変化するところから想像するに、敵の親玉を追撃しているのだろうか。
死んでも死んでも蘇るあたり、笑えるほどしぶとい奴だ。
40近いステージを全制覇すると、マップ中央の空白に新しいステージが出現した。

[FINAL BOSS: FORTRESS]

偽装レーザー砲台に囲まれたコンクリートブロックの塊。標的はその地下に隠れている。
こいつは手強い。機体を換え、装備を替え、戦法を変える。が、またダメだ。

[MISSION FAILED…]

思わず拳を握り締め……画面を見て力を抜く。所詮ゲームにイラついたってしょうがない。
振り返って壁時計を見る。
おっと、もうこんな時間か。続きはまたいつか。

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