忘れ難きものハブ


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その日、人は忘れる術を忘れてしまった。
ヴェールは透き通っている。パンドラの箱はもう、何の隠し立てもしなくなった。
健忘とは良いものだ。物陰に潜む何かを抱えようとする者はいない。
私は彼等が凶器を持って、不都合な者達を始末するのを目にした。
私は真相を知った先人が、何かを忘れようと試みるのを目にした。

だが、少なくとも我々には、記憶する権利がある。
ある人は言う。過去を忘却することは逃避、裏切りなのだと。



我々は今まで耐え忍んだ事に愛着を持っている。支払ってきたものを、みすみす手放したりはしない。
——ジョルジュ・サンド


人の"忘れる"という能力は短所だが、時には長所にもなりうる。もしも何も忘れられず、記憶のストレスに置かれ続けたら、一体どのように生き抜けば良いのだろう?
——A. ババイェヴァ


この世にある遺失物は、忘れ去られたことにより、その存在を確立しています。そして、あらゆる現実は、まだ忘却されていないだけに過ぎません。1秒後には、幻想に変わっているかもしれないのです。
——05-O、この"O"は"Oblivion忘却"の意。






- 執筆ガイド -

"忘れ難きもの"シリーズは、記憶処理技術が存在しない財団世界を描くカノンです。この平行世界において、真相と記憶を隠せる場所は存在せず、"忘却"は不可能なタスクとなっています。ーー財団だけではありません。一般人も、SCPも、その他の要注意団体も、全て同様です。

この世界観の下で、貴方は記憶処理が出来ない財団の仕事風景を描くことができますし、記憶処理の代替品を研究させたり、この世界における人々の話や生活、この世界全体の明暗を描くことができます。どうぞ、自由に想像を働かせてください。世界観と衝突せずに、テーマを"記憶処理"に関連させるだけで良いのです。

このシリーズは全体的に暗く、陰鬱としています。もちろん、ユーモアが排除されることは決してありません。それでも、これがシリアスな物語であることを念頭に入れておいてください。

備考: 財団の世界観と同様、忘れ難きものの世界観にも"公式設定"は存在しません。ここにはただ一つ、漠然とした大綱があるのみです。






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